HI!心呼吸 10月22日(木)

M1>   Don’t Worry / Marty Robbins(マーティ・ロビンス)

 

音楽の歴史って、時々“失敗”から新しいものが生まれるんですよね。

今日はそんな面白いエピソードを持つ1曲です。

アメリカ・アリゾナ州出身のカントリー・シンガー『マーティ・ロビンス』

1961年のヒット曲、「Don’t Worry」

まず聴こえてくるのは、マーティ・ロビンスの柔らかな歌声。優しいんですよねぇ。

カントリーというジャンルをあまり聴かない方にも、

この声ならスーッと入ってくるんじゃないでしょうか。

ところがこの曲。

途中から……「ん?なんだ、この音?」という瞬間があります。

ブーン……と歪んだ、不思議な低い音。

実はこれ、最初から狙って作った音ではなかったと言われています。

レコーディング中、機材のトラブルによってベースの音が偶然歪んでしまった。

普通なら、「録り直しましょう」となりそうなところですが、

その偶然生まれた音を面白がって、そのままレコードに残した。

すると、そのサウンドが後の“ファズ”と呼ばれる歪んだギター・サウンドへとつながっていくことになります。面白いですよねぇ。

今では当たり前のようにロックで聴く“ギュイーン”という歪んだ音。

その歴史を辿っていくと、1961年のカントリー・ソングに行き着く・・・「Don’t Worry」。

 

 

 

 

 

M2>  Too Young to Go Steady / Karrin Allyson(カーリン・アリソン)

 

アメリカ・カンザス州出身のジャズ・シンガー『カーリン・アリソン』

2001年に発表したアルバム

『Ballads: Remembering John Coltrane』から、

「Too Young to Go Steady」

タイトルを訳すと「真剣に付き合うには、まだ若すぎる」。

なんだか可愛らしいタイトルですよね。

この曲をジョン・コルトレーンは、1962年の名盤『Ballads』で演奏しています。

もちろん、そこには歌詞はありません。コルトレーンのサックスが“歌っている”。

それを今度はカーリン・アリソンが、本当の人間の声で歌ってみる。

この聴き比べが面白いんです。

サックスで聴くと、どこか夜の景色。

カーリンの声で聴くと、そこに一人の女性の表情が見えてくる。

一つ一つの言葉に表情があって、気がつくと曲の中へ引き込まれている。

こういう歌を聴くと、「JAZZって難しそう」

なんて思わなくてもいいんだよなぁと思います。

まずはメロディーを楽しめばいい。そして気に入ったら、今度はコルトレーンの演奏を聴いてみる。そこからまた違うJAZZの扉が開くかもしれません。