M1> Autumn Shade II / The Vines(ザ・ヴァインズ)
今週もこのコーナーでごゆっくりと♪
オーストラリア・シドニー出身のロックバンド『The Vines』
2004年にリリースされた2ndアルバム『Winning Days』に収録された1曲です。
「Get Free」や「Ride」のような荒々しいロックの印象が強い彼らですが、
この曲はとても静か。
アコースティックな音色に、フロントマン「クレイグ・ニコルズ」の少し気怠く
浮遊するような歌声。
そして何より印象的なのが、美しく重なっていくヴォーカル・ハーモニーです。
クレイグ自身も、この曲をアルバムの中でお気に入りの1曲に挙げていたそう。
ちなみにデビューアルバムには「Autumn Shade」という曲があり、こちらはその「II」。
明確に続編として作ったわけではなく、似た雰囲気を持っていたことからこのタイトルになったのだとか。
歌詞もかなり抽象的。
だからこそ、意味をひとつひとつ追いかけるよりも、この曲が作り出す“空気”を楽しみたくなります。静かなアコースティック・サウンド。重なり合う声。
少し霞んだようなサイケデリックな感触。
穏やかなのに、どこか寂しい。その曖昧な美しさが、なんとも秋によく似ています。
M2> Everytime You Go Away / Eric Benét
1996年のデビュー以来、甘く繊細なファルセットと、温もりのあるソウル・ヴォーカルで愛され続けている『Eric Benét』
今日は2014年にリリースされたカヴァー・アルバム『From E to U : Volume 1』から
「Everytime You Go Away」
オリジナルはDaryl Hall & John Oates
1980年のアルバム『Voices』に収録され、その後1985年にPaul Youngがカヴァーして全米No.1を記録したことでも知られる名曲です。
Eric Benétは、そんな80年代のスタンダードを実に彼らしく料理しています。
原曲が持つ切なさを残しながら、R&Bの艶と大人の色気を加えていく。
この人の声には、ただ上手いだけではない“体温”があります。
ちなみに『From E to U : Volume 1』は、彼自身が影響を受け、愛してきた楽曲を取り上げたカヴァー作品。
「Christopher Cross」「Daryl Hall & John Oates」「TOTO」「Earth, Wind & Fire」など、選曲を眺めているだけでも彼の音楽的ルーツが伝わってきます。
名曲は、歌う人が変わると新しい表情を見せてくれる。
そしてEric Benétが歌うと、少し夜が似合う曲になる気がします。
秋の夜。
少し温度が下がった空気の中で、ゆっくりと包まれてください♪

