M1> Traffic in Fleet Street / Nick Heyward
1988年にリリースされたアルバム『I Love You Avenue』
「Nick Heyward」は、80年代に人気を博したイギリスのギター・ポップ・バンド
「Haircut One Hundred」での活躍でも知られるアーティスト。
バンド時代から、彼らの音楽には美しいメロディがたくさんありました。
そんなNick Heywardがソロとして歩み始め、1988年に発表したのが『I Love You Avenue』
ソロ3作目となるアルバムです。
日本では大きなセールスには結びつかなかった作品かもしれません。
でも「Haircut One Hundred」時代から持っていた抜群のメロディセンスと、
ソロになってさらに深みを増した彼独自の世界観はバッチリ。
若さや勢いだけではない。少し抑えたヴォーカルで曲の中にある「影」までしっかりと表現している。大人になったNick Heywardの音楽を聴かせてくれる一枚です。
その中から、「Traffic in Fleet Street」
素朴なギターのイントロ。そこへスーッと入り込んでくるヴォーカル。
この曲を聴くと僕の中に浮かんでくるのは、青白く、少しヒヤッとした空気。
どこかノスタルジックで、それでいて温かい。「良い時代」のにおいまで感じるような曲。
M2> If You Really Love Me (Let Me Go) / Danny Wilson
1980年代後半の英国ポップには、独特の美しさがあります。
派手に主張するわけじゃない。メロディを聴いた瞬間に「あっ、いいな」と思わせてくれる。
そんな曲をひとつ。『Danny Wilson』「If You Really Love Me (Let Me Go)」
Danny Wilsonは、スコットランド・ダンディー出身のバンド。
中心人物はGary Clark。バンド名だけを見ると「Danny Wilsonという人」がいるように思ってしまいますが、Danny Wilsonは人の名前ではなくバンド名です。
彼らの名前を一躍有名にしたのは、やっぱり1987年の名曲、
「Mary’s Prayer」これは今聴いても本当に美しい。
でも、Danny Wilsonの魅力は「Mary’s Prayer」だけじゃないんです。
1989年にリリースされた2ndアルバム『Bebop Moptop』
このアルバムから選びたいのが「If You Really Love Me (Let Me Go)」
まず、このタイトルがいい。「もし本当に僕を愛しているなら、行かせてくれ」
なんとも切ない。でも曲を聴いてみると、ただ重たいだけのラブソングではありません。
洒落たアレンジ。少しひねりのあるメロディ。
明るさの中に、ほんの少しだけ切なさが混ざっている。この“ほんの少し”がいいんですよね。



















