HI!心呼吸 8月11日(火)

M1>     A World with You / Jason Mraz

 

サンディエゴが生んだシンガー・ソングライター『ジェイソン・ムラーズ』

2014年にリリースされたアルバム『YES!』に収録されている1曲です。

この作品は、長年一緒に音楽を作ってきた女性フォーク・ロック・バンド

「Raining Jane」との共同制作によって生まれたアルバム。

それまでのポップで軽快なイメージとは少し違い、

アコースティックを中心としたオーガニックなサウンドが全編を包み込んでいます。

派手なアレンジなどはなく、その分、一音一音の美しさや、

ジェイソン・ムラーズの温かな歌声がよりストレートに心へ届いてきます。

女性コーラスとの自然なハーモニーも本当に心地よく、

まるで木漏れ日の中をゆっくり散歩しているような、そんな穏やかな時間が流れていきます。

『A World with You』は、「あなたがいる世界はこんなにも素晴らしい」というシンプルな想いを、飾ることなく歌ったナンバー。

誰かを大切に思う気持ちや、一緒に過ごす時間の尊さを、優しく語りかけてくれます。

忙しい毎日を送っていると、ついスピードばかりを求めてしまいますよね・・・

 

 

 

 

 

M2>   Dance With Me  / Orleans(オーリアンズ)

 

言わずと知れた名曲を♪

1972年、ニューヨーク州ウッドストックで結成されたアメリカのバンド

『Orleans』(オーリアンズ)

結成当初から、同じシーンで活動していた「トム・ウェイツ」や「ホール&オーツ」など、才能あふれるミュージシャンたちと刺激を受け合いながら

そのサウンドを磨いていきました。

1975年のアルバム『Let There Be Music(歌こそすべて)』からシングルカットされたのが、この「Dance With Me」

後にAOR色を深めていくオーリアンズですが、この曲は今もなお彼らを代表する最大のヒットナンバーです。「イーグルス」や「ドゥービー・ブラザーズ」といったビッグネームの陰に隠れてしまった印象もありますが、この美しいコーラスワークと爽やかなメロディは、時代を超えて色褪せません。

何度聴いても心地よくて、気づけば口ずさんでしまう。

そんな不思議な魅力があります。

ただ、この曲にはひとつだけ困ったことが…。あまりにも好きすぎて

一度聴くと一日中、♪「Dance With Me〜♪」…が頭の中をぐるぐる回り続けるんです(笑)。

 

HI!心呼吸 8月10日(月)

M1>     Nightswimming / R.E.M

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

1992年にリリースされたアルバム『Automatic for the People』からの1曲。

通算8枚目となるこのアルバムは『R.E.M.』を代表する名盤のひとつです。

NIRVANAのカート・コバーンが、自ら命を絶つ前に聴いていたアルバムとしても知られています。生前、カート・コバーンはインタビューでR.E.M.について、

「あれだけ美しいメロディをデビュー以来書き続けているなんて、まるで神のようだ」

と語っていました。

まさにその言葉どおり、このアルバムには心にそっと寄り添う、美しいメロディが詰まっています♪

作品全体のテーマは決して軽いものではありません。

それでも、悲しみだけでは終わらない、優しさと生気にあふれた楽曲ばかり。

誰だって落ち込む日もあれば、涙する日もあります。

それでも、また前を向いて歩き出そう――。

そんな勇気を、このアルバムから受け取った人はきっと少なくないはずです。

今日はその中から、美しいピアノの旋律も印象的なこの1曲を。

 

 

 

 

 

M2>   The Getaway(邦題:楽園の扉) / クリス・デ・バー

 

アイルランド出身のシンガー・ソングライター

『クリス・デ・バー』

繊細で深みのある、唯一無二のヴォーカルが魅力のアーティストです。

1982年、鬼才プロデューサー「ルパート・ハイン」を迎えて制作されたアルバム

『The Getaway』

それまでの彼のイメージを大きく変えた1枚。

モダンでビート感あふれるサウンドを取り入れ、新たな魅力を世に示しました。

アルバムは1曲目「Don’t Pay the Ferryman」のようなアップテンポで力強いナンバーから始まり、AORテイストの楽曲、そして気品あふれるバラードまで本当に表情豊か。

「この人、同じアーティスト?」と思ってしまうほど、

曲ごとに違った表情を見せてくれます。

でも、どんなスタイルの曲でも変わらないのは、

美しいメロディと、物語を感じさせる濃密な歌詞。

それがクリス・デ・バーというアーティストの大きな魅力なんでしょうね。

今日はそんなアルバムの中から、彼らしい美しさが感じられるこの1曲をお届けします。アルバムを象徴するタイトル・チューンです「The Getaway」(邦題:楽園の扉)

HI!心呼吸 8月7日(金)

M1>   Burnin’ Bridges / レミー・シャンド(Remy Shand)

 

今週の締めくくりはこんな曲♪

2002年にリリースされたデビュー・アルバム『The Way I Feel』

当時、「21世紀のマーヴィン・ゲイ」という鮮烈なキャッチコピーとともに登場した、

カナダ出身のシンガー・ソングライター『レミー・シャンド』

正直に言うと、最初はそのキャッチコピーに惹かれて手に取った一枚でした。

期待半分、不安半分。

でも、アルバムを聴き終えた頃には、その完成度の高さに完全に心を奪われていました。

ソフトで温もりのある歌声。メロディの美しさ。

そして、ネオソウルとヴィンテージ・ソウルを自然に行き来するセンス。

これが24歳のデビュー・アルバムだというのですから、本当に驚かされます。

しかも、この作品は自宅のベッドルームを中心に制作されたことでも知られています。

決して大げさなサウンドではなく、しかし温かく、どこまでも豊かな響きが広がっていく。

マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダーへの敬意を感じさせながらも

決して真似ではない、自分だけの音楽をしっかりと鳴らしています。

一枚を通して聴くたびに、「やっぱり名盤だな」と思わせてくれる作品。

何年経っても色あせない理由が、そこにあります。

 

 

 

 

 

M2>     So Much In Love / All-4-One

 

1994年にリリースされたデビュー・アルバム『All-4-One』のオープニングを飾る一曲です。

「So Much In Love」は、1963年に「ザ・タイムズ」が発表し、

全米No.1に輝いたドゥーワップの名曲。

数多くのアーティストに歌い継がれ、コーラス・グループの定番として愛され続けているスタンダード・ナンバーです。

♪ As we stroll along together…

あの歌い出し。学生時代、何度も友人たちと練習したことを思い出します。

『All-4-One』は、この名曲を90年代R&Bの感覚で見事によみがえらせました。

滑らかに重なり合う4人のハーモニー。甘く伸びやかなリードボーカル。

派手なテクニックを見せるのではなく、「歌の美しさ」をまっすぐ届けてくれるグループ。

このアルバムには、世界的なヒットとなった「I Swear」も収録されていますが、

僕にとって最初に心をつかまれたのは、この「So Much In Love」でした。

オープニングから、一気にアルバムの世界へ引き込まれたのを今でも覚えています。

おしゃれで、クールで、どこまでも上質。

90年代R&Bの魅力がぎゅっと詰まった一枚です。

今日は、その美しいハーモニーに耳を傾けてみてください。今週も感謝です。

 

 

HI!心呼吸 8月6日(木)

M1>     I Can’t Win / ライ・クーダー

 

アメリカン・ルーツ・ミュージックを語るうえで欠かすことのできないギタリスト

『ライ・クーダー』

ブルース、R&B、ゴスペル、カントリー、メキシコ音楽まで、さまざまな音楽を吸収しながら、自分だけのサウンドを作り上げてきた名プレイヤーです。

今日は、1979年にリリースされた8枚目のアルバム

『Bop Till You Drop』

実はこの作品、世界で初めて本格的なデジタル・レコーディングによって制作されたメジャー・アルバムとしても知られる、音楽史に残る一枚です。

前作『Jazz』から雰囲気を変え、ロックやR&Bの色合いをより濃く打ち出した作品。

ゲストには「チャカ・カーン」も参加し、ライ・クーダーの新しい魅力を引き出しています。

泥臭いアメリカ南部の香りを少し残しながらも、どこか都会的で洗練されたサウンド。

だからでしょうか。

ライ・クーダーを初めて聴く人にも、すっと入り込める親しみやすさがあります。

もちろん、さりげなく響くスライド・ギターの美しさは絶品。

派手に自己主張することなく、歌に寄り添うそのギターは、何度聴いても惚れ惚れしてしまいます。夏の夕暮れ。少し風がやさしくなってきた頃に、このアルバムを流してみる。

そんな時間が、ほんの少しだけ一日を豊かにしてくれる気がします。

 

 

 

 

 

M2>   I Still Believe in You / ヴィンス・ギル

 

カントリー界を代表するシンガー・ソングライター『ヴィンス・ギル』

その優しい歌声と美しいメロディで、長年にわたって多くの音楽ファンを魅了し続けています。奥様は、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックのトップシンガー

『エイミー・グラント』 音楽界を代表する夫婦としても知られています。

今日は、1992年にリリースされた名盤『I Still Believe in You』

このアルバムはタイトル曲をはじめ数々のヒットを生み、

ヴィンス・ギルの人気を決定づけた代表作。

その後もグラミー賞を「22回」受賞するなど、アメリカを代表するアーティストへと成長していきます。カントリーをベースにしながらも、土の香りばかりを感じさせる音楽ではありません。

ポップスやソフトロックのエッセンスも自然に溶け込み、カントリーをあまり聴かない方でも、すっと心に入ってきます。そして何より、美しいメロディ。

ヴィンス・ギルのどこまでも澄んだ歌声は、特にバラードでその魅力を存分に発揮します。

派手に歌い上げるわけではないのに、不思議なくらい心を動かされるんです。

夏のキャンプで、焚き火を囲みながら。あるいは夕暮れのドライブで、窓を少しだけ開けながら。そんな時間にも、きっと寄り添ってくれる一曲です。

 

 

HI!心呼吸 8月5日(水)

M1>   オー・ナウ / アイバン・ネヴィル

 

ニューオリンズが生んだ名門「ネヴィル・ファミリー」

その血を受け継ぐシンガー、キーボーディスト『アイバン・ネヴィル』です。

父はネヴィル・ブラザーズの「アート・ネヴィル」

そして叔父には「アーロン・ネヴィル」「チャールズ・ネヴィル」「シリル・ネヴィル」という、まさに音楽一家の中で育ったミュージシャンです。

今日は、1993年にリリースされたセカンド・アルバム『THANKS』から

「Oh Now」

このアルバムには、アイバンが敬愛するキース・リチャーズが4曲に参加。

さらに叔父のアーロン・ネヴィル、名ドラマーのスティーヴ・ジョーダンなど、

豪華なミュージシャンが顔を揃えています。

それでも不思議なくらい音がぶつからない。

誰もが自分の役割を知っていて、それぞれの個性が自然に溶け合っているんです。

肩の力を抜いた歌声と、ニューオリンズの香りをまとったファンク、

ソウル、そしてロック。そんなサウンドが心地よく流れていきます。

アルバムのラストでは、叔父・アーロンとの共演も収録されていて、ネヴィル・ファミリーならではの温かな空気を感じることができます。

 

 

 

 

 

M2>    Wish / アイヴァン・マティアス(Ivan Matias)

 

90年代のR&Bシーンを支えた、優れたソングライターのひとり。

『アイヴァン・マティアス』

「SWV」のヒット曲「You’re The One」をはじめ、

「En Vogue」「Changing Faces」「Angie Stone」など、

数々のトップアーティストへ楽曲を提供してきた実力派。

そんな彼がシンガーとして届けたデビュー・アルバムが『Wish』

初めて聴いた時、「なんておしゃれなアルバムなんだろう」と感じたことを

今でもよく覚えています。ジャケットから漂う雰囲気も、まさに90年代。

でも、そのサウンドは流行だけでは終わらない、

上質なダウン・テンポのソウルがぎっしり詰まっています。

レオン・ラッセルの名曲をカバーしていますが、そのアレンジも実に見事。

ソングライターならではの視点で、新しい命を吹き込んでいるところにセンスを感じます。

だからこそ、30年以上経った今でもまったく色あせません。

このアルバムは日本で先行的・限定的に流通したこともあって、海外のR&Bファンやコレクターの間でも話題になることがある一枚。

そんな背景も、この作品の魅力をさらに深めています。

 

HI!心呼吸 8月4日(火)

M1>    デサフィナード / イーディ・ゴーメ

 

1960年代初頭、アメリカにボサノヴァの新しい風が吹き始めた頃に生まれた一枚。

『イーディ・ゴーメ』のアルバム『Blame It on the Bossa Nova』

今日は「デサフィナード」

軽やかなボサノヴァのリズムに乗って聞こえてくる『イーディ・ゴーメ』の歌声。

ふわりと宙に浮かんでしまうような、柔らかさと心地よさがあります。

聴いているだけで、心の中まで晴れやかになっていきます。

僕がこのアルバムと出会ったきっかけは、その印象的なジャケット。

いわゆる“ジャケ買い”でしたが、針を落としてみたら、そこにはジャケット以上に鮮やかな音楽の世界が広がっていました。

発表から長い年月が過ぎた今も、まったく古さを感じさせません。

むしろ、爽やかで、おしゃれで、どこか新鮮。

当時、最先端の音楽としてアメリカに紹介され、大きなブームとなったボサノヴァ。

その空気をたっぷりと閉じ込めた作品です。

大ヒットしたタイトル曲「Blame It on the Bossa Nova」、邦題「恋はボサノヴァ」はもちろん、日本のテレビコマーシャルでも親しまれた「The Gift」など、聴きどころもたくさんあります。イーディ・ゴーメの数ある作品の中でも、ぜひ聴いてほしい一枚。

 

 

 

 

 

M2>   真夏の出来事 / BoNo BoNo

 

夏になるとボサノヴァが恋しくなりますね。

2002年にリリースされた『BoNo BoNo』の

アルバム『Flores』「フローレス」から。花が咲いたみたいなカラフルな1枚。

「BoNo BoNo」は、日本のポップスやニューミュージックの名曲を、

ボサノヴァやラウンジ・ミュージックのテイストでカバーし、

多くの音楽ファンに愛されてきたユニット。

『Flores』は、その代表作ともいえる一枚で、60年代から80年代に生まれた名曲たちを、肩の力を抜いて楽しめる心地よいサウンドへと生まれ変わらせています。

収録されているのは、「平山三紀」さんの「真夏の出来事」、大滝詠一さんの「カナリア諸島にて」、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」、さらに荒井由実さんや大貫妙子さんなど、日本のポップス史を彩るアーティストの名曲たち。

どの曲も原曲への敬意を大切にしながら、ボサノヴァならではの軽やかなリズムと柔らかなアコースティックサウンドで、新しい魅力を引き出しています。

だからこそ、メロディの美しさがまっすぐ心に届くんです。

僕もこのアルバムは、夏になると車に積み込んで何度も聴いてきました。

窓を少し開けて風を感じながら流していると、いつもの道まで少し違って見えてくる。

 

 

HI!心呼吸 8月3日(月)

M1>   アクアレラ・ドゥ・ブラジル / ディオンヌ・ワーウィック

 

夏休みから帰ってきました。

ワイグルファミリーに感謝して、今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

「ホイットニー・ヒューストン」の従姉妹としても知られる、

アメリカを代表するディーヴァ『ディオンヌ・ワーウィック』

1994年にリリースされたアルバム『Aquarela Do Brazil』から、

今日はタイトル曲を。

全12曲。オープニングからラストまで、本当に心地よく聴かせてくれる一枚です。

ブラジル音楽への深い愛情を胸に、真正面からその世界に向き合った意欲作。

その想いが歌声に表れているからでしょうか。

ディオンヌがいつにも増して、生き生きと輝いて聴こえます。

英語とポルトガル語を自然に行き来する歌声は、とても伸びやかでしなやか。

軽やかなリズムに身を委ねていると、木陰で風を感じながら過ごす午後や、

どこか遠くへ旅に出たくなるような景色が浮かんできます。

レコード会社の予想を超え、世界各地で愛されたこのアルバム。

ブラジル音楽の魅力と、ディオンヌ・ワーウィックというシンガーの奥深さを、あらためて教えてくれる一枚です。今日はその中から、夏の空気によく似合う一曲。

 

 

 

 

 

M2>   I CAN ONLY BE ME / オルケスタ・デ・ラ・ルス

 

1984年に結成された日本を代表するサルサバンド『オルケスタ・デ・ラ・ルス』

スペイン語の「Orquesta De La Luz」は、日本語にすると「光の楽団」。

まさに、太陽の光が力強さを増すこの季節に、

存在感を増してくる大好きなグループです。

ヴォーカル、NORAさんの伸びやかで力強い歌声。

小気味よく刻まれるリズムに、華やかなホーンセクション。

聴いているだけで身体が自然に動き出して、思わず踊りたくなります。

ラテン音楽に詳しくなかった僕にも、サルサの楽しさや心地よさをすんなりと教えてくれたバンド。日本から世界へ飛び出し、ラテン音楽の本場でも高く評価された、まさに日本を代表するラテンバンドです。

今日は、1993年に発表された4枚目のアルバム『LA AVENTURA』(ラ・アベントゥーラ)ニューヨークでレコーディングされたこのアルバムは、

グラミー賞の最優秀トロピカル・ラテン・アルバム部門にもノミネートされた

彼らの代表作のひとつです。

いよいよ、こうした音楽が本格的に似合う季節がやってきました。

このリズムを聴いていたら、当分の間、僕の中からラテンフレーバーは抜けそうにありません。

 

 

HI!心呼吸 7月31日(金)

M1>   Only In The Movies / デヴィッド・ミード

 

今週の締めくくりはこんな曲♪

2001年にリリースされたセカンドアルバム『Mine and Yours』から

「Only In The Movies」

『デヴィッド・ミード』というシンガー・ソングライターの魅力がたっぷり詰まった一曲。

1973年、ニューヨーク州生まれのデヴィッド・ミード。

幼い頃からビートルズやアメリカン・ポップスに親しみ、自身も

「ジョージ・ガーシュウィン」「コール・ポーター」「ポール・マッカートニー」

「エルヴィス・コステロ」から大きな影響を受けたと語っています。

そのルーツを知ると、彼のメロディーの美しさにも納得です。

耳に残るキャッチーなメロディー。シンプルなのに飽きないアレンジ。

そして、どこか切なさを感じさせる歌詞の世界。

ポップミュージックの魅力が、この一枚にはぎっしりと詰まっています。

ポール・マッカートニーを思わせる瞬間は確かにあります。

でも、それは決して真似ではありません。

デヴィッド・ミードならではの感性で磨き上げられた、

オリジナリティあふれるポップスへと昇華されています。

 

 

 

 

 

M2>    Sky Island / ダイアン・リーヴス

 

今週の締めくくり。

2013年にリリースされた企画アルバム『Beautiful Life』に収録されている「Sky Island」

ジャズ・ヴォーカル界を代表する存在『ダイアン・リーヴス』の魅力。

存分に味わえる1枚。

彼女はこれまでにグラミー賞の「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」を幾度も受賞。

圧倒的な歌唱力はもちろんですが、彼女のすごさは”歌う”というより”表現する”こと。

言葉を越えて、声そのものが楽器になっていく。そんな感覚を味わわせてくれるシンガーです。アルバムの幕開けを飾るこの「Sky Island」は、ラテンのリズムを取り入れた開放感あふれるナンバー。軽快なギターのカッティング、躍動するベース、彩りを添えるホーンセクション。そこへダイアン・リーヴスの自由自在なボーカルが重なり、一気に南国の風景が目の前に広がります。

後半のスキャットは圧巻。バンドとの呼吸も見事で、まるでライブ会場の最前列にいるような高揚感があります。

気持ちまで空へ連れていってくれるようなスケールの大きな歌声。

夏のドライブ。休日の午後。似合う一曲です。この曲を聴いていたらビールが飲みたくなるのは…きっと僕だけじゃないですよね(笑)。

 

 

HI!心呼吸 7月30日(木)

M1>      Slow   /    Rumer

 

『Rumer』(ルーマー)

2010年にリリースされたデビューアルバム『Seasons of My Soul』に収録されている一曲です。ジャジーで透明感あふれる歌声。

“イノセント・ヴォイス”という表現が、これほど似合うシンガーも珍しいかもしれません。

その歌声は、あのバート・バカラックをも魅了したと言われています。

31歳という決して早くはないデビュー。

でも、その歌声には人生をゆっくり歩いてきた人だけが持つ深みがあります。

彼女はパキスタンで生まれ、幼少期を異国の地で過ごしました。

テレビも新聞もない環境で、家族と歌い、曲を書きながら育った少女。

その後、両親の離婚や母親の病気、そして最愛の母との別れ。

ロンドンでは皿洗いやポップコーン売りなど、さまざまな仕事をしながら音楽への夢を諦めませんでした。

「Slow」は、そんな彼女の人生がようやく穏やかな光に包まれ始めた頃に生まれた楽曲です。だからなのでしょう。

この曲には、悲しみだけではなく、優しさがあります。

暑い夏の日でも、この歌声を聴いていると、不思議と心が静かになっていく。

 

 

 

 

 

M2>  Still Within the Sound of My Voice (feat. Rumer)

/ Jimmy Webb(ジミー・ウェッブ)

2013年にリリースされたアルバム『Still Within the Sound of My Voice』のタイトル・トラックです。

アメリカのポップス史を語るうえで欠かすことのできない存在『ジミー・ウェッブ』

ソングライターとして数々の名曲を世に送り出し

グラミー賞をはじめ多くの賞に輝いてきた偉大な作曲家です。

この人の音楽が以前よりずっと心に響く年齢になったようです。

20代の頃には気づかなかった感動。

歳を重ねた今だからこそ、その優しさや奥深さが自然と心に入ってくる。

そんな音楽なのかもしれません。

このアルバムは、自らが書いてきた名曲たちを豪華なゲストとともにセルフカバーした特別な一枚。タイトル曲では「ルーマー」を迎え、美しいデュエットを聴かせてくれます。

二人の歌声は決して競い合うことなく、お互いを包み込みながら一つの景色を描いていく。

その美しさに、思わず聴き入ってしまいます。

ほかにも、「マッカーサー・パーク」を「ブライアン・ウィルソン」と再演するなど、聴きどころが満載。

長い年月を経ても、名曲は色あせることなく、新しい命を吹き込まれて再び輝き始めます。

 

 

HI!心呼吸 7月29日(水)

M1>    What If   /   Ruben Studdard

 

2003年にリリースされたデビュー・アルバム『Soulful』から。

アメリカの人気オーディション番組『American Idol』シーズン2の優勝者

『ルーベン・スタッダード』

このアルバムを初めて聴いた時、「これがデビュー作なの?」と驚きました。

それくらい堂々としていて、自信に満ちあふれた歌声。

彼の魅力は、何と言っても”純粋さ”。変に気取らない。

背伸びもしない。持って生まれたソウルフルな歌声で、真っ直ぐに歌を届けてくれます。

一夜にしてスターダムへ駆け上がったシンガーですが、

デビューしたからといって歌い方やイメージを無理に変えることもない。

自分らしく、自分の歌を信じて歌う。

そんな姿勢が、このアルバムの隅々から伝わってきます。

幼い頃からゴスペルで育ったというルーベン。

その歌声には、優しさと力強さが同居しています。

噛みしめるように歌ったかと思えば、次の瞬間には大きく空へ羽ばたくような伸びやかなロングトーン。ディープなボーカルなのに、不思議と重たくない。

この包み込むような歌声と、あの愛嬌たっぷりの体格。…絶対にいい人だと思うんですw

 

 

 

 

 

M2>   Call Me By My Name  /  Mica Paris

 

1988年、19歳という若さで鮮烈なデビューを飾った、

UKソウル界の歌姫『ミーシャ・パリス』

その圧倒的な歌唱力は瞬く間に注目を集め、

90年代を代表する女性シンガーのひとりとなりました。

この曲は1991年の作品。プロデュースを手掛けたのは、

数々の名曲を生み出してきた名プロデューサー『ナラダ・マイケル・ウォルデン』

実力あるシンガーだからこそ、一流のプロデューサーが集まる。

そんな音楽の巡り合わせも感じさせてくれます。

この頃のミーシャは、デビュー当時の勢いそのままに、

さらに表現力とテクニックを身につけた頃。

若さだけではない、大人の余裕も少しずつ歌声に宿り始めています。

キラキラと輝くサウンド。

爽やかな空気を運んでくるようなトラック。

そして、その中で優しく包み込むように響くミーシャのボーカル。

そんな絶妙なバランスが、この曲の魅力です。

聴いていると、夏の午後に窓を開けて風を感じながら過ごす時間が似合いそう。