M1> ミスター・ムーンライト / ジェイコブ・コーラー
秋が深まるにつれて、夜空の表情も少しずつ変わってきました。
空気が澄んでくるこれからの季節。
そんな夜に似合うピアノを今日はご紹介。
アメリカ・アリゾナ州出身のピアニスト『ジェイコブ・コーラー』
幼い頃からクラシックピアノで才能を発揮し、数々のコンクールで優勝。
2009年に日本へ活動の拠点を移し、ジャズやポップスなど幅広いジャンルで、
その豊かな表現力を聴かせてくれています。
そんな彼が2009年に発表したアルバム
『STARS ~ Gift for Piano Music』。
星をテーマにした名曲たちを、ソロピアノで美しく描いた一枚です。
このアルバムの魅力は、何といっても音の透明感。
一音一音が夜空に浮かぶ星のように、静かに、そして鮮やかに輝いているんです。
華やかなテクニックを持ちながらも、決してそれだけに頼らない。
そんな彼のピアノが僕は好きなんですよね。
言葉のない音楽だからこそ、聴く人それぞれの景色が広がります。
そんな楽しみ方ができるのも、インストゥルメンタルの魅力です。
温かい飲み物を片手に、窓の外を眺めながら聴くのもいいでしょうね。
慌ただしい一日の終わりに、ほんの少しだけ自分のための時間を。
M2> THE DAYS I SPENT WITH YOU
/ フィリップ・セス・アコースティック・トリオ feat. ケリー・サエ
素晴らしいミュージシャンが集まると、音楽はどこまで自由になれる?
そんなことを感じさせてくれる一曲をご紹介。
フランス出身のキーボーディスト『フィリップ・セス』
ジャズ、フュージョン、ロックなど、ジャンルの垣根を軽々と飛び越え、
数多くのアーティストと共演してきた実力派。
「鍵盤の魔術師」と呼ばれるのも納得の音楽家です。
そんな彼が率いるアコースティック・トリオ。このメンバーが、また凄いんです。
ベースには、ジョン・メイヤーやザ・フーなどとの共演でも知られる『ピノ・パラディーノ』
そしてドラムには、TOTOやジェフ・ベックとの活動でもおなじみの『サイモン・フィリップス』
名前を聞いただけで、思わずニヤリとしてしまう豪華な顔ぶれです。
お互いの音を知り尽くしたミュージシャンたちが、絶妙な距離感で音を重ねていく。
そこに加わるのが、インコグニートでも活躍した「ケリー・サエ」のヴォーカル。
しなやかで、温かくて、どこか包み込むような歌声です。
高度な演奏に、ふわっと柔らかな彩りを添えてくれます。
これだけの凄腕が揃っているのに、聴こえてくるのは実に自然体な音楽。
難しいことを考えず、ただその心地よさに身を委ねていたくなります。
本当に上手い人たちの演奏って、こんなにも優しいんですね。

