HI!心呼吸 10月12日(月)

M1>   Autumn Shade II / The Vines(ザ・ヴァインズ)

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

オーストラリア・シドニー出身のロックバンド『The Vines』

2004年にリリースされた2ndアルバム『Winning Days』に収録された1曲です。

「Get Free」や「Ride」のような荒々しいロックの印象が強い彼らですが、

この曲はとても静か。

アコースティックな音色に、フロントマン「クレイグ・ニコルズ」の少し気怠く

浮遊するような歌声。

そして何より印象的なのが、美しく重なっていくヴォーカル・ハーモニーです。

クレイグ自身も、この曲をアルバムの中でお気に入りの1曲に挙げていたそう。

ちなみにデビューアルバムには「Autumn Shade」という曲があり、こちらはその「II」。

明確に続編として作ったわけではなく、似た雰囲気を持っていたことからこのタイトルになったのだとか。

歌詞もかなり抽象的。

だからこそ、意味をひとつひとつ追いかけるよりも、この曲が作り出す“空気”を楽しみたくなります。静かなアコースティック・サウンド。重なり合う声。

少し霞んだようなサイケデリックな感触。

穏やかなのに、どこか寂しい。その曖昧な美しさが、なんとも秋によく似ています。

 

 

 

 

 

M2>   Everytime You Go Away / Eric Benét

 

1996年のデビュー以来、甘く繊細なファルセットと、温もりのあるソウル・ヴォーカルで愛され続けている『Eric Benét』

今日は2014年にリリースされたカヴァー・アルバム『From E to U : Volume 1』から

「Everytime You Go Away」

オリジナルはDaryl Hall & John Oates

1980年のアルバム『Voices』に収録され、その後1985年にPaul Youngがカヴァーして全米No.1を記録したことでも知られる名曲です。

Eric Benétは、そんな80年代のスタンダードを実に彼らしく料理しています。

原曲が持つ切なさを残しながら、R&Bの艶と大人の色気を加えていく。

この人の声には、ただ上手いだけではない“体温”があります。

ちなみに『From E to U : Volume 1』は、彼自身が影響を受け、愛してきた楽曲を取り上げたカヴァー作品。

「Christopher Cross」「Daryl Hall & John Oates」「TOTO」「Earth, Wind & Fire」など、選曲を眺めているだけでも彼の音楽的ルーツが伝わってきます。

名曲は、歌う人が変わると新しい表情を見せてくれる。

そしてEric Benétが歌うと、少し夜が似合う曲になる気がします。

秋の夜。

少し温度が下がった空気の中で、ゆっくりと包まれてください♪