HI!心呼吸 10月14日(水)

M1>    Love Is Hard / James Morrison

 

一度聴けば忘れない、少ししゃがれたハスキー・ヴォイス。

イギリスのシンガー・ソングライター『James Morrison』

2008年にリリースされた2ndアルバム

『Songs for You, Truths for Me』から「Love Is Hard」

ロック、フォーク、そしてソウル。

いろんな音楽を吸収しながらも、最後はちゃんとJames Morrisonの歌になってしまう。

このアルバムでは、その魅力をたっぷりと味わえます。

「Nelly Furtado」とのデュエット「Broken Strings」も大ヒットしましたが、

僕が好きなのはこちら。

「Love Is Hard」

タイトル通り、歌われているのは“愛することの難しさ”。

恋をすれば傷つくこともある。涙を流すこともある。

だから簡単に恋なんてしないほうがいい……。

そんな少しシニカルな言葉が、素朴で温かなメロディーに乗って続いていきます。

ところが、この曲。最後まで聴くと、その言葉の意味が少し違って聞こえてくるんです。

「愛は難しい」それでも人は誰かを愛する。

そんな人間らしい矛盾まで、あの優しいハスキー・ヴォイスで歌われたら、もう敵いません。

聴き終わったあとに、メロディーと言葉がじんわり残るそんな1曲を。

 

 

 

 

 

M2> I Can’t Make You Love Me / Kevin Mahogany

 

深く、太く、そして包み込むような歌声。

アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ出身のジャズ・ヴォーカリスト

『Kevin Mahogany』(ケヴィン・マホガニー)

1996年にリリースされたアルバム『Kevin Mahogany』から

「I Can’t Make You Love Me」

もともとは「Bonnie Raitt」が1991年に発表した名バラード。

「愛していない人に、愛してもらうことはできない」

そんな受け入れたくない現実と向き合う、切なくも美しいラヴ・ソングです。

George Michaelをはじめ、多くのシンガーが歌い継いできた名曲ですが

Kevin Mahoganyが歌うとまた違った景色が見えてきます。

ビロードのように滑らかで、低く響くバリトン。

感情を必要以上に押し出すことなく、じっくりと言葉を届ける歌い方。

昔ながらのジャズ・ヴォーカリストを思わせる風格があります。

彼はジャズだけではなく、R&Bやソウルにも親しみ、Eddie JeffersonやJon Hendricksらの影響を受けながら自身のスタイルを築いてきたシンガー。

だからこそ、ポップスの名曲を歌っても、しっかりと“Kevin Mahoganyの歌”になるのでしょう。この声には温度があります。