HI!心呼吸 8月26日(水)

M1>   Speak Low / Frances Wayne(フランシス・ウェイン)

 

1957年4月27日、ニューヨーク。

そんな録音日の記録を眺めながらこの曲を聴くと、少しだけ時間を巻き戻したような気分になります。

『フランシス・ウェイン』

「チャーリー・バーネット」や「ウディ・ハーマン楽団」でも活躍したジャズ・ヴォーカリストです。夫は、カウント・ベイシーの名盤『The Atomic Mr. Basie』などでも知られる作・編曲家「ニール・ヘフティ」

そんなフランシス・ウェインが残したアルバム『Warm Sound』

まず目を奪われるのが、そのジャケット。

トランプの「ハートのクイーン」を思わせる女性が、どこか憂いを含んだ表情でこちらを見つめています。インパクトあります。

部屋にずっと飾っておくには……ちょっと視線が気になるかも(笑)

でも、音は実に美しい。アルバムにはジャズ・スタンダードが並び、その中から今日は「Speak Low」気品があって、落ち着きがあって、歌声にはどこか影もある。

バックの演奏もヴォーカルを邪魔することなく、1950年代のジャズらしい端正な空気を作り出しています。もしもあの時代、夜のラジオからこんな歌声が流れてきたら・・・最高

 

 

 

 

M2>    Friends / Bob James(ボブ・ジェームス)

 

アルバムのジャケットを見ただけで、「あ、ボブ・ジェームスだ」と分かってしまう。

そんな遊び心のあるデザインも、彼の作品を手に取る楽しみのひとつです。

1979年に発表された通算7枚目のリーダー・アルバム

『Lucky Seven』。7作目だから「Lucky Seven」。

そしてジャケットには「7」にちなんで、七星テントウ虫。

ちなみに前作、6枚目の『Touchdown』はアメリカン・フットボールがモチーフ。

こういう洒落っ気、好きです。もちろん、中身も素晴らしい。

「ブレッカー・ブラザーズ」「デイヴィッド・サンボーン」など、ニューヨークのトップ・ミュージシャンたちが参加。

ジャズやフュージョンのテクニックをしっかり感じさせながら、難しく聴かせない。

ポップで、メロウで、リズムは軽やか。

ボブ・ジェームスのエレクトリック・ピアノも、気持ちよく耳に届きます。

その中から「Friends」

タイトル通り、仲間たちと音を交わす楽しさまで伝わってくるような1曲です。

誰かが前に出れば、誰かが受け止める。そしてまた別の楽器へ。一流のミュージシャン同士だからこそ生まれる、音の会話を楽しんでいるようにも聞こえます。夏の午後にピッタリ。