M1> The Living / ナタリー・マーチャント
透き通るような歌声。
しっかりと声を印象付けることのできる重厚感。
『ナタリー・マーチャント』
1998年にリリースされたナタリーのソロ・セカンド・アルバム
【Ophelia/オフィーリア】
決してポップなメロディはないですが、
聞き流すことができないドッシリとした存在感みたいなものを感じます。
日本ではあまりセールスには繋がらなかった彼女。
アルバムを通して女性の内面を歌った曲が並びますが、
この作品の面白いところは、サーカス団の女性や、
選挙権を得た時代の女性、修道女、女優・・・など
数人のキャラクターに扮して作られた曲が収録されているところ。
それぞれのキャラクターを通すことで、
それぞれの内面を描こうとしたんだそうです。
切なくて、感動がある。心を揺さぶるそんなアルバム。
M2> Real Love / Steve Winwood(スティーヴ・ウィンウッド)
イギリス出身の『スティーヴ・ウィンウッド』
実の兄「マフ」の率いる「スペンサー・デイヴィス・グループ」
の中心メンバーとして1960年代に多くの支持を得たミュージシャン。
ギター、ベース、ドラムスなど多くの楽器を演奏するマルチな才能。
そんな彼の1997年発表のソロとして7作目が
『Junction Seven』
深いリバーブを巧みに操り、女性のコーラスを交える。
ピアノは優しくて華麗で。
今ままでの彼の音楽の世界からは印象も違う、自分だけのメロディ。
非常に丁寧に構成された美しい曲たちは上品で癒されます。
大事に聴かせるギターの音色、
丁寧に構成されたサウンド。
深く沁み込む味のある歌は今の時代にも感動に似た感情になるものです。
哀愁漂う彼の歌はこれからの季節にハマります。
このサウンドに「秋風」を感じるのは僕だけではないはず。