M1> I Can’t Win / ライ・クーダー
アメリカン・ルーツ・ミュージックを語るうえで欠かすことのできないギタリスト
『ライ・クーダー』
ブルース、R&B、ゴスペル、カントリー、メキシコ音楽まで、さまざまな音楽を吸収しながら、自分だけのサウンドを作り上げてきた名プレイヤーです。
今日は、1979年にリリースされた8枚目のアルバム
『Bop Till You Drop』
実はこの作品、世界で初めて本格的なデジタル・レコーディングによって制作されたメジャー・アルバムとしても知られる、音楽史に残る一枚です。
前作『Jazz』から雰囲気を変え、ロックやR&Bの色合いをより濃く打ち出した作品。
ゲストには「チャカ・カーン」も参加し、ライ・クーダーの新しい魅力を引き出しています。
泥臭いアメリカ南部の香りを少し残しながらも、どこか都会的で洗練されたサウンド。
だからでしょうか。
ライ・クーダーを初めて聴く人にも、すっと入り込める親しみやすさがあります。
もちろん、さりげなく響くスライド・ギターの美しさは絶品。
派手に自己主張することなく、歌に寄り添うそのギターは、何度聴いても惚れ惚れしてしまいます。夏の夕暮れ。少し風がやさしくなってきた頃に、このアルバムを流してみる。
そんな時間が、ほんの少しだけ一日を豊かにしてくれる気がします。
M2> I Still Believe in You / ヴィンス・ギル
カントリー界を代表するシンガー・ソングライター『ヴィンス・ギル』
その優しい歌声と美しいメロディで、長年にわたって多くの音楽ファンを魅了し続けています。奥様は、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックのトップシンガー
『エイミー・グラント』 音楽界を代表する夫婦としても知られています。
今日は、1992年にリリースされた名盤『I Still Believe in You』
このアルバムはタイトル曲をはじめ数々のヒットを生み、
ヴィンス・ギルの人気を決定づけた代表作。
その後もグラミー賞を「22回」受賞するなど、アメリカを代表するアーティストへと成長していきます。カントリーをベースにしながらも、土の香りばかりを感じさせる音楽ではありません。
ポップスやソフトロックのエッセンスも自然に溶け込み、カントリーをあまり聴かない方でも、すっと心に入ってきます。そして何より、美しいメロディ。
ヴィンス・ギルのどこまでも澄んだ歌声は、特にバラードでその魅力を存分に発揮します。
派手に歌い上げるわけではないのに、不思議なくらい心を動かされるんです。
夏のキャンプで、焚き火を囲みながら。あるいは夕暮れのドライブで、窓を少しだけ開けながら。そんな時間にも、きっと寄り添ってくれる一曲です。

