HI!心呼吸 9月4日(金)

M1>   Blue Serenade / Tony Fruscella(トニー・フラッセラ)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

1955年3月29日、そして4月1日。ニューヨークで録音された音源から。

『Tony Fruscella』

1927年2月4日生まれ、1969年8月14日没。アメリカのジャズ・トランペッター。

その美しく、どこか儚い音色から、「トランペットの詩人」

とも呼びたくなるようなミュージシャンです。

幼少期を孤児院で過ごし、10代でトランペットを手にしたTony Fruscella。

Lester Young、Gerry Mulligan、Stan Getzなど、ジャズ史に残るミュージシャンたちとも共演。決して録音を数多く残した人ではありません。

だからこそ、1955年に残された彼の演奏は貴重。

そして、そのリリカルで美しいトランペットの音色は今も多くのジャズ・ファンを魅了しています。今回選んだのは、「Blue Serenade」

この音がいいんですよねぇ。少し枯れているような……でも、決して冷たくない。

フワッと柔らかくて、少し切なくて、ちゃんと温度がある。

Kenny Dorhamの『Quiet Kenny』で聴けるような、柔らかなトランペットの音も大好きですが、これからの季節Tony Fruscellaのこんな音もいい。

 

 

 

 

 

M2>  One Note Samba / Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim

(ハービー・マン&ジョアン・ジルベルト・ウィズ・アントニオ・カルロス・ジョビン)

「Herbie MannとJoão Gilbertoの夢の共演!」

アルバムの帯には、そんな文言が踊ります♪

ジャズ・フルート界を代表する存在、「Herbie Mann」

彼がブラジルへ赴き「Antonio Carlos Jobim」ら現地のミュージシャンたちと録音したボサノヴァ作品。そこに「João Gilberto」が1959年から1961年にかけて録音した楽曲を組み合わせた1965年のアルバム、

『Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim』

今回は、その中から「One Note Samba」

ボサノヴァがお好きな方なら、一度は耳にしたことがあるであろう名曲です。

Antonio Carlos Jobimが生み出したボサノヴァ・スタンダード。

でも、ここで聴ける「One Note Samba」は、とてもジャジー。Herbie Mannのフルート。

João Gilbertoの独特な歌声。そしてリズム・セクションまで、どこかジャズの匂いをまとって聞こえてきます。この感じがいいんですよねぇ。

優しく揺れるボサノヴァのリズム。そして、夏の午後のようにマッタリとしたJoão Gilbertoの歌声。聴いていると、少しレトロな風景が浮かんできます。

窓の外では夏の風。少し薄暗いカフェ。冷たい飲み物でも置いてゆっくり過ごす午後。最高