M1> Do Nothing Till You Hear From Me / クラーク・テリー
トランペット、フリューゲル、ポケット・トランペット、
ある時は「掌に隠されたマウスピース」だけでの妙技。
そして独特のスキャット。
ジャズ・トランペット奏者の『クラーク・テリー』
1920年にミズーリ州セントルイスに生まれた「クラーク・テリー」
1930年代半ば、高校生のころからプロとして活動を開始。
同郷出身の「マイルス・デイヴィス」のアイドル的存在であったことでも知られています。
1960年代にかけては「カウント・ベイシー楽団」「デューク・エリントン楽団」
「クインシー・ジョーンズ楽団」に在籍、トップ・トランペッターとして活躍。
ジャズ史を代表する楽団両方の全盛期に在籍した数少ないミュージシャン。
「カウント・ベイシーOrch.は大学で、エリントンOrch.は大学院だった。」語っています・・・。
1964年に録音された
『The Happy Horns Of Clark Terry』
そんな彼のパワフルで艶のあるこの1曲を。
なきのメロに感情を抑えながら吹く鳴らすペットの哀愁は色気です。
M2> Why Did I Choose You / ジャニス・シーゲル、 フレッド・ハーシュ
『ジャニス・シーゲル』『フレッド・ハーシュ』の名演をどうぞ。
このアルバムは「マンハッタン・トランスファー」の「主力」だった
『ジャニス・シーゲル』と『フレッド・ハーシュ』との協同プロデュース。
バラード集のような、落ち着いたアルバムになっています。
マンハッタン・トランスファーは早めのヴォーカルで味が出るグループ。
コーラスももちろん、軽快なアレンジなどにも対応して支えていたのは
『ジャニス・シーゲル』
そんな彼女がゆっくりと情感を込めて唄う・・・
張りのある声で、フォークタッチ調
そこに彼女の艶やかな歌声がサラリと乗る。
「フレッド・ハーシュ」の繊細なピアノに合わせて。
ハーシュのピアノ伴奏自体が美しく価値がある。
録音は1989年ハーシュ初期のころの作品。
寄り添うようなピアノの音は、相手の声を邪魔しない。
しかし毅然とした気品もあります。