M1> Misty / Rene Paulo(レネ・パウロ)
忙しない毎日の中で、ふと、“何も考えずに音楽に浸りたい”そんな瞬間ありません?
『Rene Paulo』(レネ・パウロ) のピアノは、まさにそんな時間を運んできてくれる。
1929年、ハワイ・オアフ島生まれ。
幼い頃、母親の弾くピアノに惹かれたことが、彼の音楽人生の始まりだったという。
その後、ジュリアード音楽院へ進み、さらにアメリカ軍の専属ピアニストとして来日。
1950年代には、六本木や銀座でも演奏していたそうだ。
「中村八大」との交流も有名で、当時の日本では“ジャズ・ピアニストの帝王”
と呼ばれていたというから凄い。
でも、彼の演奏を聴いていると、そういう肩書きより先に、“人柄”のようなものが伝わってくる。柔らかくて、穏やかで、どこかあたたかい。
2015年にリリースされた『スターダスト ~ Sweet Melody For Hawaii ~』は、
そんな彼の魅力が静かに詰まった1枚。
ジャズのスタンダードが並んでいるのだけれど、どの曲も、まるでハワイの風をまとっているように聴こえる。
「Misty」名曲中の名曲だけれどRene Paulo が弾くとまた少し景色が変わるから不思議♪
M2> カナカ・ワイワイ / Martin Pahinui(マーティン・パヒヌイ)
潮風の心地よさの奥に、家族の歴史や、受け継がれてきた文化が静かに息づいている。
『Martin Pahinui』の歌を聴いていると、そんなことを自然と思い出す。
彼の父は、ハワイ音楽を語る上で欠かすことのできない存在、『Gabby Pahinui』(ギャビー・パヒヌイ)“モダン・スラッキー・ギターの父”と呼ばれた伝説のミュージシャン。
かつて、スラッキー・ギターの奏法は、家族の中だけで受け継がれる特別なものだったという。でも、消えかけていたその文化を守るため、ギャビーは初めて、家族以外の人にもその技術を伝え始めた。音楽を“自分たちだけのもの”にしなかった人。
その懐の深さが、今のハワイ音楽へと繋がっている気がする。
そんな父の背中を見て育った「Martin Pahinui」
彼の魅力は、やはりあの温かい歌声だと思う。
今回の「カナカ・ワイワイ」は、どこか祈りのようでもあり、優しく寄り添ってくれるような1曲。賛美歌として歌われてきた背景があるというのも、なんだか納得してしまいます。
2015年リリースのコンピレーション『ハワイアン・スラック・キー・ギター・マスターズ・シリーズ⑱エンドレス・サマー ~ハワイ、永遠の夏~』
この曲は特に清涼感がある。肩の力を抜いて、風に吹かれるように聴きたくなる音楽。

