HI!心呼吸 9月9日(水)

M1>   Opening Up To You   / ローラ・アラン

 

オランダ出身のシンガー・ソングライター『ローラ・アラン』

父親はオランダ人、母親はエジプト人。

幼い頃からさまざまな国や文化、言葉に触れて育ったそうです。

そんな彼女のデビュー・アルバム『Laura Allan』から。

アルバム1曲目に収録された「Opening Up To You」

まず印象的なのが、ダルシマーを使ったイントロ♪

優しくて温かいアコースティック・サウンドに、彼女の歌声が心地よく重なります。

この曲は“フリー・ソウル”の名曲としても知られていますが、

アルバムには他にも落ち着いた曲が並びます。

ソウルフルなんだけど、フォーキー。

ジャズの香りもあれば、どこか異国の風も感じる。

幼い頃からいろいろな国や文化に触れてきた彼女だからでしょうか。

その歌声を聴いていると、音楽の向こう側にある「景色」まで見せてくれているような気がするんですよね。

爽やかでありながら、どこか懐かしい。海なのか。

朝の光なのか。風に揺れる木々なのか?

さて、アナタにはどんな景色が見えますか?

 

 

 

M2> I Don’t Want To Wait Till Tomorrow / Terry Ellis(テリー・エリス)

 

90年代初頭、世界的なヒットを連発した4人組『En Vogue』

「テリー・エリス」「ドーン・ロビンソン」「シンディ・ヘロン」「マキシーン・ジョーンズ」によって結成された、抜群のコーラス・ワークを誇るグループです。

そのメンバーのひとり「テリー・エリス」が、1995年に発表したソロアルバム

『Southern Gal』

「I Don’t Want To Wait Till Tomorrow」

En Vogue時代は、どちらかというと他のメンバーを引き立てる印象もあったテリー・エリス。ところがソロになると、これがいいんですよねぇ♪

グループ時代の華やかさとは少し違って、アルバムにはしっとりとした曲が多く並びます。

彼女の柔らかい歌声をじっくり味わっていると、

「もしかして彼女、本当はこちらの路線をやりたかったんじゃない?」

なんて思ってしまうほど、見事にハマっているんです。

今日お届けした「I Don’t Want To Wait Till Tomorrow」も、その魅力を感じさせてくれる一曲。どこかミニー・リパートンを思わせるようなキラメキ。

そして、窓から差し込んでくる優しい日差しのような温かさ。

ゆったりとしたリズムに身を任せていると、時間まで少し穏やかになっていくような気がします。暑かった夏から、少しずつ季節が移り変わる頃。秋は、このリズムが合うなぁ♪

HI!心呼吸 9月8日(火)

M1> Unbreakable Heart(アンブレイカブル・ハート) / カーレン・カーター

 

彼女の母親は「ジューン・カーター」、父親はカントリー歌手の「カール・スミス」。

そして義父は、あの「ジョニー・キャッシュ」

まさにカントリー界の名門“カーター・ファミリー”の血を受け継ぐシンガー・ソングライター、『カーレン・カーター』

1978年にデビューを飾った彼女。

今日ピックアップするのは、1993年にリリースされたアルバム『Little Love Letters』から。

「Unbreakable Heart」

このアルバムが、いいんですよねぇ。さすがカーター・ファミリーの血を受け継ぐ彼女。

カントリーらしい爽やかさがありながら、しっかりとした重厚さも感じさせる一枚。

全14曲というボリュームなんですが、不思議と長さを感じさせない。

これからの季節に似合う音が、たっぷり詰まっています♪

そしてこのアルバムは、しばらく活動から遠ざかっていた彼女にとって、本格的なカムバックを印象づけた作品でもありました。

僕自身も、昔ブルーグラスなんかをちょっと背伸びして聴いていました。

「こういう音楽が分かる大人って、カッコいいんじゃない?」なんて思っていたのかもしれません(笑)。でもね。

あの頃は、本当の良さをまだあまり理解できていなかった気がするんです。

それが今、改めて聴いてみると……なんでしょう、この皮膚に馴染む感じ。

 

 

 

M2>   Lost Stars   / アダム・レヴィーン

 

『マルーン5』のヴォーカリスト『アダム・レヴィーン』

彼が俳優として出演し、その歌声も大きな存在感を放った映画が、

2013年の『はじまりのうた』

その劇中で歌われた一曲が「Lost Stars」

第87回アカデミー賞では歌曲賞にもノミネートされた名曲です。

サウンドトラック『はじまりのうた – オリジナル・サウンドトラック』にも収録されています。

優しいメロディに乗る、アダム・レヴィーンの少し切なく、繊細な歌声。

普段のマルーン5とは、またひと味違う表情を見せてくれるんですよね。

監督は『ONCE ダブリンの街角で』でも知られる「ジョン・カーニー」

舞台はニューヨーク。人生が思うようにいかなくなった男女が「音楽」と出会い、もう一度前を向いていく物語です。立派なスタジオもない。大きな予算もない。

だったら、ニューヨークの街そのものをスタジオにしてしまおう!

街角や路地、地下鉄のホーム……。

一見無謀にも思えるレコーディングが、少しずつ人と人を繋ぎ、止まっていた人生を動かしていきます。音楽って、人生を劇的に変えてくれるものではないのかもしれない。

そんな音楽の力を感じさせてくれる映画です。そして「Lost Stars」というタイトルもいい。

HI!心呼吸 9月7日(月)

M1> It’s The Falling In Love(恋をしましょう) / キャロル・ベイヤー・セイガー

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

『キャロル・ベイヤー・セイガー』といえば、

名作を数多く世に送り出してきたアメリカを代表する作詞家。

そして「バート・バカラック」の元妻としても知られています。

彼女が手掛けた作品を改めて眺めてみると、その豪華さに絶句・・・。

ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ「愛のハーモニー」、

クリストファー・クロス「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」などなど。

「えっ、これもキャロル・ベイヤー・セイガーだったの!?」

そんな名曲がズラリと並びます。今日はそんな彼女自身の歌声を♪

1978年に発表されたセカンドアルバム『TOO』から

「It’s The Falling In Love(恋をしましょう)」

この曲も、参加している顔ぶれがなんとも豪華!

作曲は「デヴィッド・フォスター」そして、この曲の魅力のひとつが美しいコーラスです。

なんと「マイケル・マクドナルド」もバック・ヴォーカルで参加!

華やかなミュージシャンたちの演奏に乗る、キャロル・ベイヤー・セイガー本人の歌声。

少し細くて、どこか儚げ。その声には不思議と人を惹きつける温もりがあります。

 

 

 

M2>    TRUE LOVE   /  AL GREEN

 

1946年、アメリカ・アーカンソー州生まれの『アル・グリーン』

10人兄弟の6番目として生まれ、幼い頃から兄弟たちとゴスペルを歌っていたそうです。

1971年には「Tired of Being Alone」がヒット。

そして1972年には、「Let’s Stay Together」「I’m Still In Love With You」

と、今なお愛され続ける名曲を立て続けに発表!

もう70年代は“アル・グリーンのためにあったんじゃないか”と思ってしまうほど、ソウル・ミュージックの歴史に残る名曲を次々と送り出していきます。

そんなアル・グリーンは、その後ゴスペルの世界へ。

80年代に入るとゴスペル・シンガーとしての活動に軸足を移し、作品を発表していきます。

そして1985年にリリースされたアルバムが『He Is The Light』。

ここで再びタッグを組んだのが、アル・グリーン黄金期を支えた名プロデューサー

「ウィリー・ミッチェル」!

ゴスペルを通過したアルの歌声に、再びあのソウルの香りが重なっていく。

今日はその中から「TRUE LOVE」。

人生を重ねたからこその落ち着き。大人のベールを一枚纏ったような、この色気。

やっぱりアル・グリーンの声って特別なんですよね。

HI!心呼吸 9月4日(金)

M1>   Blue Serenade / Tony Fruscella(トニー・フラッセラ)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

1955年3月29日、そして4月1日。ニューヨークで録音された音源から。

『Tony Fruscella』

1927年2月4日生まれ、1969年8月14日没。アメリカのジャズ・トランペッター。

その美しく、どこか儚い音色から、「トランペットの詩人」

とも呼びたくなるようなミュージシャンです。

幼少期を孤児院で過ごし、10代でトランペットを手にしたTony Fruscella。

Lester Young、Gerry Mulligan、Stan Getzなど、ジャズ史に残るミュージシャンたちとも共演。決して録音を数多く残した人ではありません。

だからこそ、1955年に残された彼の演奏は貴重。

そして、そのリリカルで美しいトランペットの音色は今も多くのジャズ・ファンを魅了しています。今回選んだのは、「Blue Serenade」

この音がいいんですよねぇ。少し枯れているような……でも、決して冷たくない。

フワッと柔らかくて、少し切なくて、ちゃんと温度がある。

Kenny Dorhamの『Quiet Kenny』で聴けるような、柔らかなトランペットの音も大好きですが、これからの季節Tony Fruscellaのこんな音もいい。

 

 

 

 

 

M2>  One Note Samba / Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim

(ハービー・マン&ジョアン・ジルベルト・ウィズ・アントニオ・カルロス・ジョビン)

「Herbie MannとJoão Gilbertoの夢の共演!」

アルバムの帯には、そんな文言が踊ります♪

ジャズ・フルート界を代表する存在、「Herbie Mann」

彼がブラジルへ赴き「Antonio Carlos Jobim」ら現地のミュージシャンたちと録音したボサノヴァ作品。そこに「João Gilberto」が1959年から1961年にかけて録音した楽曲を組み合わせた1965年のアルバム、

『Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim』

今回は、その中から「One Note Samba」

ボサノヴァがお好きな方なら、一度は耳にしたことがあるであろう名曲です。

Antonio Carlos Jobimが生み出したボサノヴァ・スタンダード。

でも、ここで聴ける「One Note Samba」は、とてもジャジー。Herbie Mannのフルート。

João Gilbertoの独特な歌声。そしてリズム・セクションまで、どこかジャズの匂いをまとって聞こえてきます。この感じがいいんですよねぇ。

優しく揺れるボサノヴァのリズム。そして、夏の午後のようにマッタリとしたJoão Gilbertoの歌声。聴いていると、少しレトロな風景が浮かんできます。

窓の外では夏の風。少し薄暗いカフェ。冷たい飲み物でも置いてゆっくり過ごす午後。最高

 

 

HI!心呼吸 9月3日(木)

M1>  Ariel(アリエル) / Diane Birch(ダイアン・バーチ)

 

ロサンゼルスのホテルのレストランで演奏していた『Diane Birch』

その歌声を偶然耳にしたのが……Prince

彼女の演奏に惹かれ、自宅に招いてセッションをしたというエピソードがあります。

なんというミラクルなのか……。

Princeといえば、まだ大ブレイクする前のAlicia KeysやNorah Jonesにも早くから注目していたと言われています。そんなPrinceの耳に留まったDiane Birch。

そりゃ、気になりますよね。

2009年にリリースされたデビュー・アルバム『Bible Belt』

FM GUNMAでも彼女の音楽がパワープレイされていました。

このアルバム、今聴いてもいいんです。

洗練されているのに、どこか懐かしい。

曲そのものが美しくて、安心してその世界に身を委ねられる。

僕は聴いていると、ときどきJoni Mitchellなど70年代のフォーク・ロックを思い浮かべます。もちろん、ただ懐かしいだけじゃない。ソウル、ゴスペル、ピアノ・ポップ……。

いろいろな音楽が彼女の中を通って、ちゃんとDiane Birchの音になっている。

だからでしょうか。何気なく流していても、突然、「ん?」

と聞き耳を立てたくなる瞬間がある。

音楽に引っ張られて、一気にその世界へ入り込んでしまう。そんな魅力を持った人です。

 

 

 

 

 

M2>    On My Knees  /  Bob Carlisle(ボブ・カーライル)

 

1997年にリリースされたアルバム『Butterfly Kisses (Shades of Grace)』から。

『Bob Carlisle』(ボブ・カーライル)

いくつかのバンドでの活動を経て、ソロ・アーティストとして歩み始めた彼の名前を一躍有名にしたのが『Butterfly Kisses』

嫁いでいく娘と、その娘を見送る父親の愛を歌った名曲です。

幼かった娘が成長して、やがて自分のもとから巣立っていく。嬉しい。でも、寂しい。

いつまでも小さな娘でいてほしいような気もするけれど、父親はその背中を押してあげなければならない。国は違えど……父の心はどこも同じなんですね。

この曲でアメリカ中の多くの人が涙したのも分かる気がします。

んでもって!

今回はその名曲を収録したアルバムから、僕が大好きな一曲。

「On My Knees」

ゆっくりとしたピアノのイントロ。そこからじっくり、じっくりと聴かせてくれます。

僕はこのアルバムを聴いていると、この曲のところでリピートしてしまうんですよね。

優しさに満ちあふれている。でも、ただ優しいだけじゃない。曲が進むにつれて、どんどんスケールが大きくなっていく。彼の歌には「愛」や「祈り」を感じる瞬間があります。

 

 

HI!心呼吸 9月2日(水)

M1>   How Do I Get to Heaven  /  Dave Mason

 

1960年代後半から70年代前半のブリティッシュ・ロック・シーン。

ロックに様々なジャンルの音楽を融合させ、実験的なサウンドを生み出していた伝説のバンド「Traffic」

「Steve Winwood」が在籍していたことでも知られています。

そして、もうひとり忘れてはいけないメンバーが、『Dave Mason』(デイヴ・メイスン)

1946年5月10日、イギリス生まれ、今年80歳!

Trafficを離れた後もソロ・アーティストとして長いキャリアを重ねてきた、まさに英国ロックの生き証人のひとりです。

ちなみに1980年にリリースされたDave Masonの「Save Me」。

この曲でデュエットしているのが、世界的な大成功を収める直前の「Michael Jackson」

こんなところにも彼の長いキャリアを感じます。

さて今回は、2014年にリリースされたアルバム『Future’s Past』から。

「How Do I Get to Heaven」

演奏が終わると聞こえてくる観客の拍手。そう、これはライヴ・テイク。

いやぁ……この拍手の中にいたいもんです。生で聴いてみたい。

広がりのあるメロディ。どこか80年代の良質なロックを思わせるポップさをどうぞ♪

 

 

 

 

 

M2>   Overdose of Joy / Eugene Record(ユージン・レコード)

 

1940年12月23日、アメリカ・シカゴ生まれ。

シカゴ・ソウルを代表するシンガー、

ソングライター『Eugene Record』(ユージン・レコード)

2005年に64歳でこの世を去っていますが、彼が残した音楽は今聴いても本当に洒落ている。シカゴ・ソウルの中でも、とりわけポップでマイルド。

そして、とにかくメロディが美しい。そんな音楽センスを持った人です。

ファルセット・ヴォイスを生かした名曲「Oh Girl」をはじめ、数々のヒット曲を生み出しました。今回選んだのは、1977年にリリースされたソロ・アルバム

『The Eugene Record』から。「Overdose of Joy」

タイトルからしていいじゃないですか。“喜びの過剰摂取”。

メロウでいて、ソウルフル。スウィートなんだけど、甘すぎない。

適度に洗練されていて、何度聴いてもカッコいい。

そして、とろけそうになるコーラスワーク。

もう最高ですね♪

この曲を聴いていると、僕はドライブしたくなる。

高速道路もいいけれど……よく晴れた日。山間を抜けていく道。最高です。

 

 

HI!心呼吸 9月1日(火)

M1>    Traffic in Fleet Street / Nick Heyward

 

1988年にリリースされたアルバム『I Love You Avenue』

「Nick Heyward」は、80年代に人気を博したイギリスのギター・ポップ・バンド

「Haircut One Hundred」での活躍でも知られるアーティスト。

バンド時代から、彼らの音楽には美しいメロディがたくさんありました。

そんなNick Heywardがソロとして歩み始め、1988年に発表したのが『I Love You Avenue』

ソロ3作目となるアルバムです。

日本では大きなセールスには結びつかなかった作品かもしれません。

でも「Haircut One Hundred」時代から持っていた抜群のメロディセンスと、

ソロになってさらに深みを増した彼独自の世界観はバッチリ。

若さや勢いだけではない。少し抑えたヴォーカルで曲の中にある「影」までしっかりと表現している。大人になったNick Heywardの音楽を聴かせてくれる一枚です。

その中から、「Traffic in Fleet Street」

素朴なギターのイントロ。そこへスーッと入り込んでくるヴォーカル。

この曲を聴くと僕の中に浮かんでくるのは、青白く、少しヒヤッとした空気。

どこかノスタルジックで、それでいて温かい。「良い時代」のにおいまで感じるような曲。

 

 

 

 

 

M2>   If You Really Love Me (Let Me Go)  /  Danny Wilson

 

1980年代後半の英国ポップには、独特の美しさがあります。

派手に主張するわけじゃない。メロディを聴いた瞬間に「あっ、いいな」と思わせてくれる。

そんな曲をひとつ。『Danny Wilson』「If You Really Love Me (Let Me Go)」

Danny Wilsonは、スコットランド・ダンディー出身のバンド。

中心人物はGary Clark。バンド名だけを見ると「Danny Wilsonという人」がいるように思ってしまいますが、Danny Wilsonは人の名前ではなくバンド名です。

彼らの名前を一躍有名にしたのは、やっぱり1987年の名曲、

「Mary’s Prayer」これは今聴いても本当に美しい。

でも、Danny Wilsonの魅力は「Mary’s Prayer」だけじゃないんです。

1989年にリリースされた2ndアルバム『Bebop Moptop』

このアルバムから選びたいのが「If You Really Love Me (Let Me Go)」

まず、このタイトルがいい。「もし本当に僕を愛しているなら、行かせてくれ」

なんとも切ない。でも曲を聴いてみると、ただ重たいだけのラブソングではありません。

洒落たアレンジ。少しひねりのあるメロディ。

明るさの中に、ほんの少しだけ切なさが混ざっている。この“ほんの少し”がいいんですよね。

 

 

HI!心呼吸 8月31日(月)

M1>    A Friend Is a Friend / Pete Townshend(ピート・タウンゼント)

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

『ピート・タウンゼント』1945年5月19日、英国ロンドン生まれの

ミュージシャン、ソングライター、作家。

何と言っても「ザ・フー」のギタリスト、そしてソングライターとして知られる存在です。

右腕を大きく回しながらギターをかき鳴らす“ウィンドミル奏法”。

そして時には、ギターや機材をステージ上で破壊する……。まさに伝説のギタリスト。

2011年には「ローリング・ストーン誌が選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」で10位に選ばれています。今回は1996年にリリースされたベスト盤

『The Best of Pete Townshend』

まさに彼のキャリアを振り返る、集大成的な一枚です。

正直、僕はこれまで「ザ・フー」をあまりちゃんと聴いてこなかった。

ちゃんと聴いてきたら良かった……と最近ちょっと後悔しています。

なぜなら、あらためてピート・タウンゼントの音楽に触れて、

「この人こそ“ザ・フー”の頭脳だったんだな」と、その才能を再認識したから。

今回選んだ「A Friend Is a Friend」は、1989年のスタジオ・アルバム

『The Iron Man: The Musical by Pete Townshend』に収録された一曲。

タイトル通り、どこかミュージカルを思わせるドラマチックな展開。

 

 

 

 

M2>     Lay Down Burden / Brian Wilson

 

1998年にリリースされたアルバム『Imagination』から。

本名「Brian Douglas Wilson」言わずと知れた「The Beach Boys」の中心人物であり、

数々の名曲を生み出してきた『Brian Wilson』

夏になると、やっぱり彼の声が聴きたくなります。青い海、砂浜、真っ白な入道雲。

そんな“夏ど真ん中”の景色に似合うのはもちろんですが、Brian Wilsonの声って、

夏の終わりにも似合うんですよね。

1998年にリリースされた『Imagination』は、Joe Thomasとの共同プロデュースによる作品。ヒット・シングル「Your Imagination」も収録され、Brianらしい美しいメロディと幾重にも重なるコーラスを存分に楽しめる一枚です。

そして僕がこのアルバムから選びたいのが、

「Lay Down Burden」

イントロから、もう美しい。優しく包み込むような歌声とコーラスを聴いていると、目の前にいろいろな景色が浮かんできます。

海ですか?砂浜ですか?それとも、一日の終わりにゆっくり沈んでいく夕日?

夏の風景には、やっぱり彼の声が必要です。楽しかった夏も、いつか終わる。

だからこそ、その時間が愛おしくなる。8月も最終日。

 

 

HI!心呼吸 8月28日(金)

M1>   Sexy Eyes(セクシー・アイズ) / Dr. Hook(ドクター・フック)

 

今週の締めくくりは♪

イントロが流れた瞬間「あぁ、80年代!」この感じ、いいですね♪

『ドクター・フック』の「Sexy Eyes」1980年、全米チャート最高5位を記録したヒット・ナンバーです。最初からドカンと売れたというより、チャートをじわじわ上昇。

最終的にはミリオン・セラーを記録する大ヒットになりました。

調べれば調べるほど、なかなか面白いバンドです。

代表曲のひとつ「The Cover of Rolling Stone」では、「ローリング・ストーン誌の表紙を飾りたい!」というロック・スターへの憧れを、ユーモアたっぷりに歌ってしまう。

そして、それが本当にヒットする(笑)

歌い方だって、いわゆる正統派ではありません。

時には歌うというより喋っているような、独特のヴォーカル。ただ曲を聴けば、売れた理由がちゃんと分かります。とにかくメロディがキャッチー。ポップで、軽快で、耳に残る。「Sexy Eyes」も、ディスコの香りをまとったリズムに、柔らかなコーラス。

一度聴けば、いつの間にか身体がリズムを取っています。

この曲の内容ですが2026年に説明の仕方を間違えると、ちょっと怪しい(笑)

 

 

 

 

 

M2>        Jojo / Boz Scaggs

 

今週の締めくくりはこんな名曲で♪

1980年。「ドクター・フック」の「Sexy Eyes」がヒットしていた同じ年、

こんな都会的なサウンドもチャートを賑わせていました。

『ボズ・スキャッグス』の 「Jojo」

1980年にリリースされたアルバム『Middle Man』からの1曲です。

前作『Down Two Then Left』からおよそ3年。

『Silk Degrees』で完成度の高いAORサウンドを聴かせた「ボズ・スキャッグス」が、さらに都会的で洗練された音を届けてくれます。「Jojo」を聴いてまず感じるのは、この独特のクールさ。タイトなリズム。夜の街を思わせるキーボード。

そして、力を抜きながらも色気のあるボズのヴォーカル。

この曲には、カラッとした西海岸というより、少し湿度を含んだ都会の夜が似合います。

そして『Middle Man』の参加メンバーも豪華。「デヴィッド・フォスター」「スティーヴ・ルカサー」「レイ・パーカーJr.」など、当時の一流ミュージシャンたちが集結。80年代AORの扉が開いていく、その瞬間の音が詰まっています。それにしても「Jojo」。40年以上前の曲なのに、今聴いても古さより先に「カッコいい」が来る。これぞ大人のAOR。

 

 

HI!心呼吸 8月27日(木)

M1>      I Waited / Blue Magic

 

フィラデルフィア出身のヴォーカル・グループ

『ブルー・マジック』

なのに、この曲を聴いていると浮かんでくるのは、なぜか西海岸の景色。

それもそのはず。1977年のアルバム『Message from the Magic』は西海岸でレコーディングされた作品です。プロデューサーには「アース・ウインド&ファイア」の作品でも知られる「スキップ・スカボロー」なるほど。

そう思って聴くと、いつものフィリー・ソウルとは少し違う風が吹いているように感じます。

その中から今日は「I Waited」

柔らかなメロディに、ブルー・マジック最大の魅力ともいえる美しいコーラス・ワーク。

何層にも重なる声が実に滑らか。

このコーラスを聴いているだけで、体感温度が少し下がりそうです。

ソウルなんだけど暑苦しくない。甘いんだけど重たくない。

夏の午後にもスッと馴染んでくれるこの絶妙なバランスがいいんですよね。

ジャケットには、ブラックスーツに身を包んだ5人。見事なアフロヘアで、こちらを向いてニッコリ。その姿からは想像できないほど(笑)流れてくるサウンドは滑らかでクール♪

 

 

 

 

 

M2>    Stronger Love  / LeBlanc & Carr(ルブラン&カー)

 

夏になると、やっぱりこういう音が欲しくなる。

爽やかなハーモニー。少し哀愁を帯びたギター。

そして、乾いた風を感じさせる70年代のアメリカン・サウンド。

『ルブラン&カー』です♪

1977年にリリースされたアルバム『Midnight Light』。

AOR好きなら、一度はじっくり聴いてほしい名盤です。

ルブラン&カーの魅力は、都会的に洗練されているのにどこか土の匂いも残っているところ。シティ・ポップ的な滑らかさと、サザン・ロックの温度。

その両方がひとつのアルバムの中で、気持ちよく溶け合っています。

今日はその中から「Stronger Love」

この曲、イントロから気持ちいい。爽やかなコーラスに、耳に残るギター。

メロディにはほんの少し切なさがあって、その「明るすぎない感じ」がまたいいんですよね。

『Midnight Light』には、フォー・トップスで知られる曲や「Johnny Too Bad」、そしてイーグルスの「Desperado」など、馴染みのあるナンバーのカヴァーも収録。

だからアルバム一枚を通して、とても聴きやすい。海へ向かう道でも。夕暮れもどうぞ。