M1> Speak Low / Frances Wayne(フランシス・ウェイン)
1957年4月27日、ニューヨーク。
そんな録音日の記録を眺めながらこの曲を聴くと、少しだけ時間を巻き戻したような気分になります。
『フランシス・ウェイン』
「チャーリー・バーネット」や「ウディ・ハーマン楽団」でも活躍したジャズ・ヴォーカリストです。夫は、カウント・ベイシーの名盤『The Atomic Mr. Basie』などでも知られる作・編曲家「ニール・ヘフティ」
そんなフランシス・ウェインが残したアルバム『Warm Sound』
まず目を奪われるのが、そのジャケット。
トランプの「ハートのクイーン」を思わせる女性が、どこか憂いを含んだ表情でこちらを見つめています。インパクトあります。
部屋にずっと飾っておくには……ちょっと視線が気になるかも(笑)
でも、音は実に美しい。アルバムにはジャズ・スタンダードが並び、その中から今日は「Speak Low」気品があって、落ち着きがあって、歌声にはどこか影もある。
バックの演奏もヴォーカルを邪魔することなく、1950年代のジャズらしい端正な空気を作り出しています。もしもあの時代、夜のラジオからこんな歌声が流れてきたら・・・最高
M2> Friends / Bob James(ボブ・ジェームス)
アルバムのジャケットを見ただけで、「あ、ボブ・ジェームスだ」と分かってしまう。
そんな遊び心のあるデザインも、彼の作品を手に取る楽しみのひとつです。
1979年に発表された通算7枚目のリーダー・アルバム
『Lucky Seven』。7作目だから「Lucky Seven」。
そしてジャケットには「7」にちなんで、七星テントウ虫。
ちなみに前作、6枚目の『Touchdown』はアメリカン・フットボールがモチーフ。
こういう洒落っ気、好きです。もちろん、中身も素晴らしい。
「ブレッカー・ブラザーズ」「デイヴィッド・サンボーン」など、ニューヨークのトップ・ミュージシャンたちが参加。
ジャズやフュージョンのテクニックをしっかり感じさせながら、難しく聴かせない。
ポップで、メロウで、リズムは軽やか。
ボブ・ジェームスのエレクトリック・ピアノも、気持ちよく耳に届きます。
その中から「Friends」
タイトル通り、仲間たちと音を交わす楽しさまで伝わってくるような1曲です。
誰かが前に出れば、誰かが受け止める。そしてまた別の楽器へ。一流のミュージシャン同士だからこそ生まれる、音の会話を楽しんでいるようにも聞こえます。夏の午後にピッタリ。



















