M1> Always Remember / ケニー・ラティモア
「七夕の日」に『ケニー・ラティモア』の「Always Remember」
1996年にリリースされたデビューアルバム
『Kenny Lattimore』に収録されている1曲です。
この曲を聴くと、いつも大学時代を思い出します。
部屋の照明を少し落として、何度もアルバムを繰り返し聴いていた頃。
おしゃれなR&Bに憧れていたあの頃の僕は、
歌詞の意味を深く理解していたわけではありません。
ただ、流れてくる空気感が好きだった。甘くて、クールで、どこか大人びていて。
そんな雰囲気に浸るだけで十分だった気がします。
ケニー・ラティモアの魅力は何と言っても、その優しい歌声。
気づけば心の奥に残っている。そんな不思議な力があります。
七夕は、一年に一度の再会の日。
織姫と彦星の物語に重ねるわけではありませんが、
人にはそれぞれ「忘れたくない人」や「忘れたくない時間」があります。
この「Always Remember」というタイトルには、そんな想いも重なる気がします。
むしろ、その頃の景色や空気まで一緒に連れてきてくれる。音楽って本当に不思議です。
M2> Northern Sky / ニック・ドレイク
1969年にリリースされたアルバム『Bryter Layter』に収録された名曲。
『ニック・ドレイク』の音楽に触れると、なぜか季節の匂いを感じます。
風の温度だったり、柔らかな陽射しだったり。
特にこの曲を聴いていると、小春日和の午後を思い浮かべることが多いのです。
静かで穏やか。
だけどどこか胸の奥をそっと揺らしてくる。そんな不思議な魅力があります。
『Bryter Layter』は、ニック・ドレイクの作品の中でも最も「光」に満ちたアルバムと言われています。
繊細で内省的な作品が多い彼ですが、このアルバムには柔らかな希望や温もりが感じられます。その象徴ともいえるのが、この「Northern Sky」。
優しく語りかけるような歌声。シンプルなのに深く心に残るメロディ。
気がつくと、その世界に引き込まれてしまいます。
そして毎回驚くのです。この作品を生み出したのが、まだ20代前半の青年だったということに若さという言葉だけでは説明できない。今夜の七夕。
願い事をする前に、少しだけ夜空を見上げてみましょうか。



















