M1> Here’s Your Chance / アルマ・トーマス
R&Bシンガー『アルマ・トーマス』
2006年にリリースされている彼女のデビューアルバム
『サブ・エンテンディド』
非常にバラエティに富んだ1枚です。
こんなボリュームと心地いい「デビューアルバム」は知りません。
日本でのセールス的には成功していないのが不思議。
20年前には少しこの音楽性は早かったのか・・・?
シンプルな3コードブルース、
アフロ・キューバン、ジャズなど。
ソウルフルな美しい歌声は最高です。
この「Here’s Your Chance」はシンプルとは反したクラブジャズ系のアーバントラック。
複雑にアレンジされるホーン・セクションと生ピアノのアレンジ。
サックスと、そこにさり気なく乗せるスキャット・・・。
これをセルフ・プロデュースしているなんて。
彼女の才能に感動します。時代をアレンジできるアーティスト。
M2> What a Wonderful World / ヴィクトリア・ウィリアムス
1994年の隠れた名盤。
『ヴィクトリア・ウィリアムス』
この名前を聴いてピンと来る人は少ないかもしれません。
日本でもヒットチャートを賑わすようなヒットを記録したような
アーティストではないから。
「ヴィクトリア・ウィリアムス」はアメリカのロック・シーンでは
ミュージシャンの間からのリスペクトを受け続けるミュージシャンの一人。
この1994年にリリースされた
『Loose』
幅広い音楽スタイル。彼女のチャーミングな歌声なども個性的。
自然や人への愛の彼女の作り上げるテーマも多くのミュージシャンに共感。
実はこのアルバムが制作された1年前、
彼女は多発性硬化症という難病の宣告を受けていたんです。
この病気は脳や脊髄、視神経などに激痛や、神経麻痺などの症状が繰り返すという病気。
彼女の治療をサポートするために立ち上がったのは
彼女をリスペクトするミュージシャン仲間・・・。まさにワンダフルな作品。