Hi!心呼吸 1月29日(金)

M1>  オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(愛こそはすべて) /  リチャード・ボナ

 

「リチャード・ボナ」は、西アフリカ・カメルーン出身のジャズ・フュージョンベーシスト。電気もガスも水道もない村に生まれ、活躍の場を世界に広げたスーパー・ベーシスト!

その才能から「ジャコ・パストリアスの再来」とも言われます。

そしてテクニックだけではなく、彼のボーカルの素晴らしさといったら・・・。

甘く主張し過ぎないそのとろけるようなベルベットな声。

またベースとボーカルのユニゾンのソロ・・・はい。失禁モノ。

 

さてそんな彼が参加して注目を集めた「ビートルズ・トリビュート」アルバム。

それが2006年にリリースされた「Beatle Jazz」ビートルズ・ジャズ第4弾。

今までのシリーズに比べると、ソロの楽曲が増えている♪

 

そのアルバムで「リチャード・ボナ」が「All You Need Is A Love」を歌う!

なんて素晴らしい♪この心を洗浄してくれるような「愛こそはすべて」をきくと本当の愛を教えてくれているようで涙が出ます。

そして注目すべきはこの独創的なアレンジ♪

アフリカンも加えられ、ジャズともフュージョンともいえないミックス。

このアレンジは感動モノです。

 

その他のゲストも豪華・・・トゥーツ・シールマンス、ジョー・ロバーノ・・・。

個性のぶつかり合い。ビートルズを愛してやまない本気の演奏。

この本気が伝わると心が温かくなりますよ♪

いやぁ・・・失禁注意。

 

M2> Stay Here Close To Me  /     ステファニー・カーカム

 

イギリス・ランクシャー出身のシンガー・ソング・ライター

「ステファニー・カーカム」

 

シンプルなただのポップアーティストではないのです!

綺麗な顔立ちと澄んだ歌声は、まさに“天使のささやき“のよう。

リラックス系女性ヴォーカル・ファンにお薦めです♪

 

2003年にリリースされたアルバム「That Girl」から。

北欧のポップセンスも感じながら、曲によってはロック色が強かったりと彼女の意外な表情も楽しめます。

このアルバムのプロデュースにはナタリー・インブルーリア、シネイド・オコナー、ティアーズ・フォー・フィアーズなどを手がけた「イアン・スタンレー」

このイアンの世界観と彼女の世界が見事にマッチ♪

自分で全て書いた曲がキラキラと光放ちます。

 

特別歌唱力があるわけでもないのに、引き込まれるこの雰囲気。

理由は聞いていただければご理解いただけると思います。

フワッと浮いてしまうような浮遊感、チャーミングでいて、どこかアジアを感じる。

最近、中国や台湾、タイなどで流行している音楽はこのテイストが多いからなのか?

 

でも柔らかい日差しの中でホッとできる音楽であることは間違いない。

ですよね????ね?

 

Hi!心呼吸 1月28日(木)

 

M1>  I’m Here for You   /   グロリア・ゲイナー

 

2002年「I Wish You Love」から。

1949年ニュージャージー州生まれ。

現在66歳♪

このかっこよさ・・・ドナ・サマーとともに日本でもブームを巻き起こしたシンガー。

ディスコ全盛期、ドンドンリズムに彼女の声は野太くて、存在感のあるボーカルが気持ちいい。大人の皆さんは懐かしい♪と思ってしまう人も多いかも。

TVドラマ「アリー・マイ・ラブ」の中でのクラブシーンで歌うグロリア・ゲイナーの姿を見た方もいるかもしれませんが、この歌唱力にネット上でも話題になったとか。

70年代のサウンド、ソウル、ディスコ・ミュージックに興味のある方はチェックをしておいたほうがよさそうです。

 

さてアルバムのほうは洗練されたダンスナンバーも健在ですが、ソウルフルな歌声にアレンジされたこの曲「I’m Here for You」のようなミディアムナンバーも光ります。

胸に訴えてくるベテランならでの説得力も加えられ、耳だけでなく胸の真ん中で聴く声。

力強くてカッコいいのに感動する・・・。

それは「哀愁」に似た独特のものなのかもしれません。

 

2002年に届けられたこのアルバムに懐かしい思いになったり、ワクワクしたり。

好きなものを実直に続ける強さももらってみて下さい♪

 

この「熟女」・・・やはりカッコいい♪

 

M2>   Wake Up With You  /    ジェリー・デヴォー

 

懐かしいアーティストを思い出しました♪大好きなアーティスト♪

 

レニー・クラヴィッツやヴァネッサ・パラディなどに曲を提供し、今までに多くのヒット曲を生んだことで知られるアーティスト。

94年にデビューしたんですが、日本ではあまりセールスに結びつかなかったアーティスト。

「ジェリー・デヴォー」

レニー・クラヴィットの従兄弟ということでも注目を集めておりましたが、

話題だけ先走ってしまった感じがあるのが残念。

 

95年にリリースされたアルバム「リズム&ラヴ」から。

前年94年に先行でリリースされたミニアルバムはすでにプレミアがついていますが、当時CMソングとして使用された曲も含めた名盤(個人談)

 

もちろんソング・ライターとしての実力派は世界に披露済みのなかで綺麗なメロディと甘い歌声でコンパイルされたこのアルバムは全体にオシャレでいて統一感があります。

今聞いても耳障りがいいってことはリリースタイミングが早すぎたのかも・・・。

さてそんなアルバムの中、ソウルフルで優しくて温かいバラードを♪

ピアノのリズムにコーラスとギターのソロが心地よく、シンプルに仕上げられた1曲。

 

こんな美しいアルバムがどうして日本で注目されなかったのか・・・?

今からでもこの名盤を聞き込んでいただきたい♪

「リズム&ラヴ」

 

 

Hi!心呼吸 1月27日(水)

M1>   After All   /   アル・ジャロウ

 

僕が初めてアル・ジャロウのアルバムを手にしたのがこのアルバム。

初めてはまったジャロウの曲がこの曲。「アフター・オール」

 

1940年、アメリカ・ミルウォーキー生まれ。

75年1stアルバムを発表。グラミー賞のジャズ・ポップ・R&B各ヴォーカル部門を獲得しているまさに”天才“

そんな天才のアルバム1983年~84年カリフォルニア州シャーマンオークスにて録音した

名盤「High Crime」 (ハイ・クライム)

 

トニー・リピューマをプロデューサーに迎えた作品ですが、アル・ジャロウの魅惑の歌声が染み渡り、心に残ります。

ソフトで伸びやかな歌声と、「スキャット唱法」や並外れたヴォーカル・テクニックを持ちあわせたアル・ジャロウの8枚目のアルバム。

この歌からジャロウの世界にどっぷりのめり込みたかったんですが、「少年サトシ君」には早かった高校時代・・・。

25歳過ぎた頃からやはり”天才“だってことを再認識。

歌のテクニックのことはよく分かりませんが、このジャロウしか出来ないことがありすぎることは理解できます。

最強コンビが作り上げた名曲にどうぞのめりこんで下さい♪

 

「After All」を聞き終わったとき、あなたの中にも何かを残してくれるはず♪

 

M2>  トゥー・ハーツ  /  ステファニー・ミルズ

 

ニューヨーク出身の女性ソウル・シンガー「ステファニー・ミルズ」

プロデューサーは、レジー・ルーカスが担当。

1981年発表のアルバム『ステファニー』から。

これまでプロデュースを担当していたレジー・ルーカス、最後に手がけた作品に。

 

さて幼い頃から教会で歌い,9歳にしてミュージカル・デビュー。

アポロシアターでは6週連続優勝と,幼い頃からその歌声は認知された神童だった彼女。

そんな彼女の80年代を代表するソウルアルバム。

この「トゥー・ハーツ」はリード・シングルでR&B3位をマーク。

テディ・ペンダーグラスとのデュエットは今聞いても熱い♪

 

いかにも80年代ソウルらしいモダンなアレンジはさすが。

シャープであってかなりパンチの効いたステファニーのボーカルはただ華やかなだけではなくダイナミックな仕上がり。

ホーンの重なりで重厚感が増し、ミッドテンポにスパイスを加えた。

 

当時25歳だった彼女の才能と実力を確実なものにした名盤。

ここから大人の女性になるにつれての変化も聞いていただきたい♪

 

ソウルナンバーが聞きたくなる1月下旬・・・。

 

この寒さからそろそろ熱くなりたい方へプレゼント♪

 

Hi!心呼吸 1月26日(火)

M1> イッツ・ジャスト・ザ・ウェイ・アイ・フィール  /   ジーン・ダンラップ

 

1981年にリリースされた「It’s Just The Way I Feel」からのタイトルチューン。

 

「ジーン・ダンラップ」ミシガン州デトロイト生まれのドラマーです。

ギタリストの「アール・クルー」とは、盟友のような関係。

70年代から長くドラムスを叩き、クルーのバンドを支えたアーティストです。

 

そんな彼のファースト・アルバムであり代表作!

AORファンのアナタや、フリーソウル系がお好きな方はマストでチェックを♪

このアルバムのギターは覆面でアール・クルーが・・・とも言われている1枚です。

 

タイトルのこの曲はダンラップのドラムが真ん中に配置されたきれいなソウルナンバー。

脇にはキーボード、美しいコーラス、ギターが綺麗に重ねる丁寧な印象。

それぞれのソロも主張し過ぎない完成度。

ソロの応酬の後半は見事な融合を聞かせてくれます。

 

アルバムの内容はディスコナンバーから、メローなソウルナンバー、R&Bと幅広く、

1曲ごとにしっかりと作りこまれたこだわりを感じます。

 

こんなことを書きながら聞いていると「アール・クルー」を聞きたくなってきた♪

このテイストをしっかりとイメージしてではアール・クルーをどうぞ♪

 

 

 

M2>  オープン・ロード  /   アール・クルー

 

アメリカ、ミシガン州デトロイト出身のアコースティック・ギター・フュージョンの第一人者「アール・クルー」

そんなアール・クルーの美しさを堪能できる96年のレコーディングの名盤。

心地よさをお約束します♪

 

アルバム「Sudden Burst Of Energy:そよ風のオアシス」から。

このアルバムにはあまりにも思い出がありすぎて・・・

DJデビューした頃、よくBGMでこのアルバムを使わせてもらってたなぁ・・・。

アール・クルーにのって喋らせてもらっておりました。

 

さてこのアルバムはロニー・フォスターやアル・ターナーなど自分の大好きなメンバーで仕上げられた1枚。このアルバムに参加しているドラマーはもちろん『ジーン・ダンラップ』!

 

勝手知ったるメンバーとのリラックスしたセッション。

リゾート感も感じながら、ハート・ウォーミングが名曲がズラリ!

不思議なことにバンドなのにアコースティックな雰囲気にも溢れています。

 

オシャレなアレンジはこの時代でもラジオのBGMなどで耳にする機会が多い♪

それだけ耳にも気持ちよく、心地いいサウンドを完成させていたと言うことでしょう。

1曲目の「Happy Song」からこのラストに収録された「Open Road」までごゆっくりどうぞ♪

爽快や~♪気持ちいい~♪

 

Hi!心呼吸 1月25日(月)

M1>  Flame Turns Blue  /   デヴィッド・グレイ

 

イギリスを代表する世界的なシンガーソングライター、デヴィッド・グレイ。

1968年にイギリス マンチェスター生まれ。

1993年にデビューアルバム「A Century Ends」をリリース。

母国イギリスやヨーロッパ・アメリカなど世界中で高い人気を獲得しているシンガーソングライターですが、実は日本での知名度はあまり高くはない・・・。

もったいない・・・。知らないなんてもったいない。

 

2001年にリリースされたアルバム「Lost Songs 95-98」に収録された1曲。

癖がある心地よいハスキーボイスは、今いる場所に風を吹かせ、景色を変えてくれる力を持ちます。ギター、ピアノでエッジのきいたイギリスロックを届けてくれるアーティスト。

僕はこの曲を聞くと勝手なイメージですが、枯れかけた草木が生い茂る河辺、冷たい風が吹きぬける風景が浮かんできます。その吹き抜ける風の中で歌いながら歩くデヴィッド・・・。

この曲でアナタはどんな風景を想像しますか?

 

10数カ国でプラチナ・ディスク、ゴールド・ディスクを獲得。

アイルランドでは4年間にわたってチャート・インを記録した実力あるシンガーの魅力をどうぞアナタの耳でお楽しみにください♪

 

風吹いてますか?

 

 

 

M2>  ジャスト・ライク・オールウェイズ /  ジミー・ウェブ

 

綺麗なピアノから始まるこの1曲を。

60年代からソングライターとして数多くのアーティストに曲を提供してきた天才ソングライター、「ジミー・ウェブ」

今まで数多くの名曲を世に送り出してきていますが、最近では自身の曲をセルフカバーしているアルバムをリリースするなどまだまだ現役で活動しているシンガーソングライター。

 

ブライアン・ウィルソン、アート・ガーファンクル、ジョー・コッカー、・・・などが参加しているって言うから驚きです!

それだけの豪華なメンバーに楽曲を提供してきた才能はこのアルバムでも十分に発揮されています。

 

93年リリース「サスペンディング・ディスビリーフ」から。

ジャケットはネイティブ・インディアンの人のように男らしくてハードなイメージ。

しかし、内容は繊細で美しくて魅力的。

見事に表現された哀愁と空気感。

優しくも男っぽい歌声、引き込まれる雰囲気を吸い込むことが出来ます。

 

このアルバムの中でも美しくて、メロディの緩やかさは日本人の心にも溶けます。

まだ寒い窓の外。

灰色の空の中でも流れる風を避けるようにブランケットのような温かさがこの曲には備わっていてコートを羽織る感覚にこの1曲は似ているのかも?

ホッコリホッコリ♪

 

Hi!心呼吸  1月22日(金)

 

M1>Shoulda, Woulda, Coulda(シュッダ、ウッダ、クッダ)/ ブライアン・マックナイト

 

2003年にリリースされた「ブライアン・マックナイト」のアルバム6枚目のアルバム

「U Turn」から。

この前年にはベストアルバムをリリースしていたマックナイト。

このベストをひとつの区切りとしていたマックナイトの意欲作がこのアルバムです。

 

今までたくさんのアルバムも発表されていますが、この時代のマックナイトの音には自身と余裕と、色気が増して最強のイメージ。

ベテランまで行かないキャリア、脂の乗ってきた「旬」を感じます。

一番僕が聞きまくっていた時代・・・。

切なくて、メロディアスな極上のバラード、アルバムの1stカット

『シュッダ、ウッダ、クッダ』

ピアノのメロウなイントロから、中盤への展開は今聞いてもお涙もんです・・・。

アーバンスローチューンを中心に構成された見事なアルバム。

またこの世界に「U-Turn」してきたよ♪

 

R&Bの世界を牽引する意欲に満ちている素晴らしい1枚。

正統派なR&Bを聞きたい!と言う方には改めてマックナイトの世界に触れていただきたい。

実力と美しさ、品も感じるブライアン・マックナイトの歌声。

この寒さもあたためてくれるシルクボイスで耳からホッカホカ♪

 

 

M2>    ノーバディ・ノウズ  /   トニー・リッチ・プロジェクト

 

95年の冬。

忘れもしない衝撃なデビュー、このアルバムで『ワーズ』

このデビュー・アルバムはリリース4ヶ月でプラチナムに!

この年のグラミー賞で「BEST R&B ALBUM OF THE YEAR」に輝いた言わずと知れた

1枚。

大学時代、このアルバムを車に積み込んでドライブに。

大変お世話になった名盤です。

 

現在は44歳のトニー・リッチ・プロジェクト。

今から20年以上も前。

20代前半で世界の音楽ファンに突如ぶつけたこの作品。

ものすごい才能とライティングセンスによってベビーフェイスの最大にして最強のライバルとも呼ばれるほどの存在感を示した天才。

そう考えて今聞くと若さと才能に身震いするほど・・・。

 

才能を発揮したこの『ワーズ』を改めて丁寧に聴いて欲しい。

95年の冬に聞いた音と、今、聞く音ははたして違うようにきこえるのか?

試してみよう。

 

オーガニック・ソウルの原点のようなアーティストだったのかもしれない。

週末に突入するこの時間帯にこのメロディはピッタリ来るはず。

まったり時間をあなたにプレゼント♪

 

Hi!心呼吸  1月21日(木)

M1>  ブルー・セレナーデ  /  トニー・フラッセラ

 

トランペットの詩人「トニー・フラッセラ」♪

フラッセラはとても自然体のスタイルでペットを操るアーティスト。

 

1955年録音盤のアルバム「トランペットの詩人トニー・フラッセラ」から。

こちらは2012年にCD化されてリリースになっています。

 

キレキレの演奏と言うよりもソフトで優しい自然体の吹き方。

力が抜けて、リラックスできるトランペットの音色。

 

もっとたくさん作品を聴きたくなってしまうんですが、

残された録音音源は非常に少ないようです。

 

彼が亡くなったのは1969年に薬物依存で42歳でなくなってしまっています。

生前に発売された録音はリーダー作品、このアルバム『Tony Fruscella』

そしてStan Getz スタン・ゲッツのアルバム”Stan Getz And The Cool Sounds”

に収録された2曲のみ・・・。

 

マボロシのように演奏し,この数曲で世界に注目された「トランペットの詩人」

詩を読むように囁き、嘆き、思いを込めて吹き込まれるメッセージ。

 

どうぞアナタもこの視の世界にお越しください♪

 

M2>  哀しみのプリズナー /  ザ・サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド

 

1975年にリリースされたの2ndアルバム「トラブル イン パラダイス」から。

 

元々「J.D.サウザー」を売り出す目的で動き出した「ザ・サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド」6人組で動きだグループですが、このアルバムはビッグヒットには結びつかず、解散してしまいます・・・。

実質このアルバムがラストアルバムになってしまいました。

 

リンダ・ロンシュタットもカバーをした名曲。

『哀しみのプリズナー』

この曲は、後々J.Dサウザーがソロになってアルバムの中でも演奏されている代表する1曲。

 

アルバムタイトル曲の「トラブル イン パラダイス」は少しジャズの要素をアレンジされた聴き応えのある曲。この曲もだいすき♪

ピアノとフルートが加えられた中盤はたまりません♪

 

そのほかにもウェストコーストのラインを忠実に演奏した爽快な1曲など。

1枚目のアルバムよりもこのアルバムの方がお気に入り♪

 

このソフトで優しく歌われた名曲は(僕の勝手の想像)ビールを飲みたくなってきてしまう・・・。なぜだろう・・・。僕の行きつけのBarで流れているから?かな?

 

 

Hi!心呼吸  1月20日(水)

M1> Without Your Love  /   マイケル・フランクス

 

1995年にリリースされたマイケル・フランクスのアルバム

「Abandoned Garden」に収録された1曲。

 

マイケル・フランクスはAOR界を代表するヴォーカリストの一人。

囁くような独特なヴォーカルスタイルは唯一無二。

アーバンサウンドは日本でも人気を博し、ボサノヴァのアーティストとしてのイメージを持つ人も多いのかもしれません。

 

ジョビンへのトリビュートがコンセプトですが、サウンドはマイケル節炸裂。

サウンドはストレートなボッサだけではなくアコースティックなアレンジ。

新鮮なボッサといった感じ。

そこにはジョビンへの尊敬と、愛があふれる優しいアレンジです。

こちらのアレンジのほうが好きだっていう方も多い気もします。

真っ直ぐな純粋なボッサではないこの感じが好きな方はお聞きください♪

 

アントニオ・カルロス・ジョビンへの入り口にこのアルバム・・・なんてオシャレなんでしょう。

どうぞ冬に触れるあたたかな音楽でホッコリしてください。

例えるなら・・・暖炉のような歌声の持ち主。

それがマイケル・フランクス♪

 

 

M2>  I Love You Porgy  /  ジュリー・ロンドン

 

僕が今、アナログですぐに欲しい1枚です♪

 

「I Love You Porgy」「I Miss You So」「All The Way」などなどスタンダードの素晴らしい楽曲をジュリーならではの魅力のセクシーボイスで聴かせてくれます。

62年に録音されたアルバム『Love Letters ラブ・レターズ』から。

ジュリー・ロンドンが歌ったこの名曲を♪

 

間違いなく世界一のモテ男。

それがポーギーでしょう!

邦題『愛するポーギー』は1935年オペラ『ポーギーとベス』の挿入歌。

当時の貧しい黒人社会の様子を描いたドラマ。酒場で開かれた賭事でケンカが起こり人が死に、殺した男は逃走する。取り残された、男の愛人。それがベス。誰も関わりを持とうとしない中で彼女の力になってくれたのは、生まれつきの正義漢ポーギー。ポーギーの優しさと明るさに接するうち、やさぐれていたベスもやがて、忘れていた自分らしさを取り戻していく・・・。(内容は解説を引用)

(歌詞)

もしあなたが守ってくださるなら・このままそばに居させてください・

あなたとここでいつまでもいたい・私は愛する人を見つけたのだから・・・。

 

もうすぐバレンタイン。

こんな曲とともに大胆に思いを伝えてみては?????

Hi!心呼吸  1月19日(火)

M1>   EAO    /   マウシャ・アドネット

 

1996年発表の『SMAPPIES』に続く第2弾アルバムがこの「SMAPPIESⅡ」

このアルバムの特徴はケニー・ギャレット他、ジャズ・フュージョン系ミュージシャンが参加。

SMAPに書いた曲をジャズ・アレンジで再現、プレイしているアーティストの豪華さはこのアルバムでも前回と同様です♪

オマー・ハキム、ウィル・リー、ケニー・ギャレット、マンハッタン・トランスファー、ビル・エヴァンス・・・

え?なんでこんな豪華なメンツが揃っているの?と驚きます。

 

中でもあのテナーマン“マイケル・ブレッカー”も一曲に参加していたりと、

変な先入観を持って聴くと損をします。

 

ジャズをあまり聴いたことがないなんて方にはピッタリだと。

だってSMAPの曲をジャズ・アレンジしていることでも馴染めるはず。

さてその曲の中でもお送りした7曲目にクレジットされている「EAO」。

トニーニョ・オルタのギターとボーカルに尽きます。

そして、スティーブ・ガットが参加していることにも驚きます

なんにせよこの豪華なメンバーで奏でられる「SMAP」というスーパーグループの凄さにも

改めて触れるのです。

 

キャッチーで分厚い音楽に触れてみてください♪

 

M2> ボーンズ・アンド・ア・ネーム  /   ニーナ・ゴードン

 

ニーナ・ゴードンは1994年にロックバンド「ヴェルーカ・ソルト」のメンバーとしてデビューを飾り、1998年の脱退後はソロのシンガーソングライターとして活動をスタート。

 

そんな彼女の2006年のソロ2ndアルバム[ ブリーディング・ハート・グラフィティ] から。

前作「Tonight and the Rest of My Life」から6年の時間を置いてリリースされた作品です。

本当は2004年にアルバムを完成させていたのにお蔵入りになってしまい、また1から作り直したという裏話も・・・。

 

さてこの作品の素晴らしさは渋めに仕上げられた70年代の空気を纏った曲たち。

全体的にまとまりがあり、細かく作り込まれた繊細さも感じます。

彼女の職人気質が前面に現れた1枚。

 

1曲1曲が非常に丁寧に仕上げられていて聴いていて雑さが感じない。

だから安心して耳に吸い込めれる。

「ヴェルーカ・ソルト」の姿は全く感じ取れません。

 

アルバムには14曲が収録されていますが、それぞれにこだわりが見えるというか、

微妙な感情の変化や、思いが表現されます。

どの曲がアナタにはまるのか?

あなたも見つけてみてください。

大人のポップを♪

 

Hi!心呼吸  1月18日(月)

M1>  アイ・ユーズ・ハー  /  トニー・コジネク

 

カナダ本国でもほとんど忘れ去られているかもしれない素晴らしいSSW(シンガーソングライター)「トニー・コジネク」

 

70年にリリースされたコジネクの2作目「BAD GIRL SONGS」から。

日常の断片を切り取った歌詞の内容とサウンドはかなり先進的な作りだったことが伺えます。

私的な詩を歌うことで生身のコジネクを感じることができる作品です。

70年にこの雰囲気を展開するメロディの美しさ。

情景を上手に表現するように目に浮かんでくる絵画的な作品が並びます。

カナダの美しい自然や曇った空など・・・。

まさに冬にピッタリのアルバムだと思う。

 

今聞いてもポップで軽くてソフトな完成度です♪

 

ピーター・アッシャーとの出会いで作品の方向性が確立したコジネク。

彼の歌を前面に打ち出したイキイキしたこのアルバムは名盤。

その名盤を紙ジャケで発売されたのは2005年のこと。

今だからこそ、この季節だからこそお聞きになってもらいたい♪

 

冷たい空気を吸い込むように、耳にこのメロディを流し込めば70年に吹いていたカナダの風を感じられるかもしれません♪

 

M2>  アンブロージア  /   ボブ・ジェームス

 

1996年にリリースされたピアニスト、ボブ・ジェームスのアルバム「Straight Up」から。

 

どうしてもこのメロディをお送りしたくて・・・。

綺麗なジェームスのピアノの旋律も際立たせながら展開していく1曲。

 

「シンプルなピアノで始まる序盤は物語のシノプシス。

穏やかに物語は進みながら、色んな出会いや発見を繰り返す。

そこでの成長、葛藤、それを乗り越えた自身と安堵感に満ちていく・・・」

 

勝手にそんな物語を作りたくなるメロディに込められた情景美。

その情景を想像しながら好きに色を乗せていく作業。

雪の白でも似合いますが、緑の中でもシックリときます。

 

そんな頭の中で聴くことができる曲なのです。

 

かつてはフュージョン界の帝王という異名を付けられたボブ・ジェームス。

フュージョンの色を無くして、このアルバムではトリオでモダン・ジャズを披露。

この軽いタッチのピアノは心地いい。

アナタはどんな物語を想像します?

 

どうぞ「美味」な音を召し上がれ♪