HI!心呼吸 8月3日(月)

M1>   アクアレラ・ドゥ・ブラジル / ディオンヌ・ワーウィック

 

夏休みから帰ってきました。

ワイグルファミリーに感謝して、今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

「ホイットニー・ヒューストン」の従姉妹としても知られる、

アメリカを代表するディーヴァ『ディオンヌ・ワーウィック』

1994年にリリースされたアルバム『Aquarela Do Brazil』から、

今日はタイトル曲を。

全12曲。オープニングからラストまで、本当に心地よく聴かせてくれる一枚です。

ブラジル音楽への深い愛情を胸に、真正面からその世界に向き合った意欲作。

その想いが歌声に表れているからでしょうか。

ディオンヌがいつにも増して、生き生きと輝いて聴こえます。

英語とポルトガル語を自然に行き来する歌声は、とても伸びやかでしなやか。

軽やかなリズムに身を委ねていると、木陰で風を感じながら過ごす午後や、

どこか遠くへ旅に出たくなるような景色が浮かんできます。

レコード会社の予想を超え、世界各地で愛されたこのアルバム。

ブラジル音楽の魅力と、ディオンヌ・ワーウィックというシンガーの奥深さを、あらためて教えてくれる一枚です。今日はその中から、夏の空気によく似合う一曲。

 

 

 

 

 

M2>   I CAN ONLY BE ME / オルケスタ・デ・ラ・ルス

 

1984年に結成された日本を代表するサルサバンド『オルケスタ・デ・ラ・ルス』

スペイン語の「Orquesta De La Luz」は、日本語にすると「光の楽団」。

まさに、太陽の光が力強さを増すこの季節に、

存在感を増してくる大好きなグループです。

ヴォーカル、NORAさんの伸びやかで力強い歌声。

小気味よく刻まれるリズムに、華やかなホーンセクション。

聴いているだけで身体が自然に動き出して、思わず踊りたくなります。

ラテン音楽に詳しくなかった僕にも、サルサの楽しさや心地よさをすんなりと教えてくれたバンド。日本から世界へ飛び出し、ラテン音楽の本場でも高く評価された、まさに日本を代表するラテンバンドです。

今日は、1993年に発表された4枚目のアルバム『LA AVENTURA』(ラ・アベントゥーラ)ニューヨークでレコーディングされたこのアルバムは、

グラミー賞の最優秀トロピカル・ラテン・アルバム部門にもノミネートされた

彼らの代表作のひとつです。

いよいよ、こうした音楽が本格的に似合う季節がやってきました。

このリズムを聴いていたら、当分の間、僕の中からラテンフレーバーは抜けそうにありません。

 

 

HI!心呼吸 7月31日(金)

M1>   Only In The Movies / デヴィッド・ミード

 

今週の締めくくりはこんな曲♪

2001年にリリースされたセカンドアルバム『Mine and Yours』から

「Only In The Movies」

『デヴィッド・ミード』というシンガー・ソングライターの魅力がたっぷり詰まった一曲。

1973年、ニューヨーク州生まれのデヴィッド・ミード。

幼い頃からビートルズやアメリカン・ポップスに親しみ、自身も

「ジョージ・ガーシュウィン」「コール・ポーター」「ポール・マッカートニー」

「エルヴィス・コステロ」から大きな影響を受けたと語っています。

そのルーツを知ると、彼のメロディーの美しさにも納得です。

耳に残るキャッチーなメロディー。シンプルなのに飽きないアレンジ。

そして、どこか切なさを感じさせる歌詞の世界。

ポップミュージックの魅力が、この一枚にはぎっしりと詰まっています。

ポール・マッカートニーを思わせる瞬間は確かにあります。

でも、それは決して真似ではありません。

デヴィッド・ミードならではの感性で磨き上げられた、

オリジナリティあふれるポップスへと昇華されています。

 

 

 

 

 

M2>    Sky Island / ダイアン・リーヴス

 

今週の締めくくり。

2013年にリリースされた企画アルバム『Beautiful Life』に収録されている「Sky Island」

ジャズ・ヴォーカル界を代表する存在『ダイアン・リーヴス』の魅力。

存分に味わえる1枚。

彼女はこれまでにグラミー賞の「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」を幾度も受賞。

圧倒的な歌唱力はもちろんですが、彼女のすごさは”歌う”というより”表現する”こと。

言葉を越えて、声そのものが楽器になっていく。そんな感覚を味わわせてくれるシンガーです。アルバムの幕開けを飾るこの「Sky Island」は、ラテンのリズムを取り入れた開放感あふれるナンバー。軽快なギターのカッティング、躍動するベース、彩りを添えるホーンセクション。そこへダイアン・リーヴスの自由自在なボーカルが重なり、一気に南国の風景が目の前に広がります。

後半のスキャットは圧巻。バンドとの呼吸も見事で、まるでライブ会場の最前列にいるような高揚感があります。

気持ちまで空へ連れていってくれるようなスケールの大きな歌声。

夏のドライブ。休日の午後。似合う一曲です。この曲を聴いていたらビールが飲みたくなるのは…きっと僕だけじゃないですよね(笑)。

 

 

HI!心呼吸 7月30日(木)

M1>      Slow   /    Rumer

 

『Rumer』(ルーマー)

2010年にリリースされたデビューアルバム『Seasons of My Soul』に収録されている一曲です。ジャジーで透明感あふれる歌声。

“イノセント・ヴォイス”という表現が、これほど似合うシンガーも珍しいかもしれません。

その歌声は、あのバート・バカラックをも魅了したと言われています。

31歳という決して早くはないデビュー。

でも、その歌声には人生をゆっくり歩いてきた人だけが持つ深みがあります。

彼女はパキスタンで生まれ、幼少期を異国の地で過ごしました。

テレビも新聞もない環境で、家族と歌い、曲を書きながら育った少女。

その後、両親の離婚や母親の病気、そして最愛の母との別れ。

ロンドンでは皿洗いやポップコーン売りなど、さまざまな仕事をしながら音楽への夢を諦めませんでした。

「Slow」は、そんな彼女の人生がようやく穏やかな光に包まれ始めた頃に生まれた楽曲です。だからなのでしょう。

この曲には、悲しみだけではなく、優しさがあります。

暑い夏の日でも、この歌声を聴いていると、不思議と心が静かになっていく。

 

 

 

 

 

M2>  Still Within the Sound of My Voice (feat. Rumer)

/ Jimmy Webb(ジミー・ウェッブ)

2013年にリリースされたアルバム『Still Within the Sound of My Voice』のタイトル・トラックです。

アメリカのポップス史を語るうえで欠かすことのできない存在『ジミー・ウェッブ』

ソングライターとして数々の名曲を世に送り出し

グラミー賞をはじめ多くの賞に輝いてきた偉大な作曲家です。

この人の音楽が以前よりずっと心に響く年齢になったようです。

20代の頃には気づかなかった感動。

歳を重ねた今だからこそ、その優しさや奥深さが自然と心に入ってくる。

そんな音楽なのかもしれません。

このアルバムは、自らが書いてきた名曲たちを豪華なゲストとともにセルフカバーした特別な一枚。タイトル曲では「ルーマー」を迎え、美しいデュエットを聴かせてくれます。

二人の歌声は決して競い合うことなく、お互いを包み込みながら一つの景色を描いていく。

その美しさに、思わず聴き入ってしまいます。

ほかにも、「マッカーサー・パーク」を「ブライアン・ウィルソン」と再演するなど、聴きどころが満載。

長い年月を経ても、名曲は色あせることなく、新しい命を吹き込まれて再び輝き始めます。

 

 

HI!心呼吸 7月29日(水)

M1>    What If   /   Ruben Studdard

 

2003年にリリースされたデビュー・アルバム『Soulful』から。

アメリカの人気オーディション番組『American Idol』シーズン2の優勝者

『ルーベン・スタッダード』

このアルバムを初めて聴いた時、「これがデビュー作なの?」と驚きました。

それくらい堂々としていて、自信に満ちあふれた歌声。

彼の魅力は、何と言っても”純粋さ”。変に気取らない。

背伸びもしない。持って生まれたソウルフルな歌声で、真っ直ぐに歌を届けてくれます。

一夜にしてスターダムへ駆け上がったシンガーですが、

デビューしたからといって歌い方やイメージを無理に変えることもない。

自分らしく、自分の歌を信じて歌う。

そんな姿勢が、このアルバムの隅々から伝わってきます。

幼い頃からゴスペルで育ったというルーベン。

その歌声には、優しさと力強さが同居しています。

噛みしめるように歌ったかと思えば、次の瞬間には大きく空へ羽ばたくような伸びやかなロングトーン。ディープなボーカルなのに、不思議と重たくない。

この包み込むような歌声と、あの愛嬌たっぷりの体格。…絶対にいい人だと思うんですw

 

 

 

 

 

M2>   Call Me By My Name  /  Mica Paris

 

1988年、19歳という若さで鮮烈なデビューを飾った、

UKソウル界の歌姫『ミーシャ・パリス』

その圧倒的な歌唱力は瞬く間に注目を集め、

90年代を代表する女性シンガーのひとりとなりました。

この曲は1991年の作品。プロデュースを手掛けたのは、

数々の名曲を生み出してきた名プロデューサー『ナラダ・マイケル・ウォルデン』

実力あるシンガーだからこそ、一流のプロデューサーが集まる。

そんな音楽の巡り合わせも感じさせてくれます。

この頃のミーシャは、デビュー当時の勢いそのままに、

さらに表現力とテクニックを身につけた頃。

若さだけではない、大人の余裕も少しずつ歌声に宿り始めています。

キラキラと輝くサウンド。

爽やかな空気を運んでくるようなトラック。

そして、その中で優しく包み込むように響くミーシャのボーカル。

そんな絶妙なバランスが、この曲の魅力です。

聴いていると、夏の午後に窓を開けて風を感じながら過ごす時間が似合いそう。

 

 

HI!心呼吸 7月28日(火)

M1> Wichita Lineman(ウィチタ・ラインマン)/ グレン・キャンベル

 

1968年にリリースされた、グレン・キャンベルの代表曲「Wichita Lineman」

今なお、ポップスやカントリーの歴史に残る名曲として、

多くのミュージシャンから愛され続けています。

この曲を書いたのは、名ソングライター「ジミー・ウェッブ

実は、オクラホマ州を車で走っていた時、広大な平原でひとり送電線の保守作業をしている作業員の姿を見かけたことが、この曲の原点になったそうです。

果てしない大地の中で黙々と働くひとりの男性。

その姿に「遠く離れた誰かを想う気持ち」を重ね合わせて生まれたのが

この「Wichita Lineman」。

静かに胸へ届いてくる一曲なんです。

グレン・キャンベルの、どこまでも優しく澄んだ歌声。

聴いていると、夏の深い緑の中を走る一本道や、海へ続くワインディングロードが自然と浮かんできます。窓を開けて、風を感じながらこの曲を流す…。

そんなドライブが似合う音楽です。

印象的なストリングス、温もりを感じる鍵盤、そして途中で聴こえてくるギターのフレーズ。

決して多くを語らない演奏なのに、一つひとつの音が景色を描いてくれます。

 

 

 

 

 

M2>       Company / SHANTI

 

2014年にリリースされたアルバム『SHANTI’S LULLABY』に収録された

「Company」

SHANTIの歌声には、不思議な魅力があります。

華やかに聴かせるというよりも、心の温度をそっと上げてくれるような歌声。

肩の力が抜けて、自然と深呼吸したくなる…。そんな時間を運んできてくれるシンガーです。

ジャズをベースに、ポップスやボサノヴァ、フォークなどジャンルの垣根を軽やかに飛び越えていくSHANTI。

その自由な音楽性と、透明感あふれるナチュラルなボーカルは、日本のジャズ・シーンでも唯一無二の存在感を放っています。

この『SHANTI’S LULLABY』は、彼女の魅力がたっぷり詰まった初期の代表作。

穏やかな空気感の中にも、凛とした芯の強さが感じられるアルバムです。

でも、一度耳にすると不思議とまた聴きたくなる…。

そんな心地よさを持った一曲です。

コーヒーを片手に過ごす午後。夕暮れのドライブ。静かな夜の読書時間。寄り添ってくれる音楽。

 

 

HI!心呼吸 7月27日(月)

M1>     My Foolish Heart / マーク・コープランド

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

2005年にリリースされた『マーク・コープランド』のアルバム

『Some Love Songs』

今日は、この美しい一枚の中からお届けします。

実は彼、以前「マーク・コーエン」(Marc Cohen)という名前で活動していて、

しかもプロとしてはサックス奏者としてデビューしたという経歴の持ち主。

そんな意外なキャリアを知ると、あの繊細で美しいピアノの音色が

また違って聴こえてくる気がします。

マーク・コープランドのピアノには、どこか「ビル・エヴァンス」を思わせる透明感があります。流れるような旋律。一音一音が丁寧に紡がれ、静かに心へ染み込んできます。

このアルバムは、コープランド率いるトリオによる作品。

彼ならではの美意識がアルバム全体を優しく包み込み、穏やかな時間を演出してくれます。

「きれいなピアノ・ジャズを聴いてみたい」

そんな方にはぜひおすすめしたい一枚。

ジャズは少し難しそう…と思っている方でも、肩の力を抜いて自然に楽しめる作品だと思います。アルバムはジョニ・ミッチェルの作品から始まり、

ラストを飾るのがこのスタンダードナンバー「My Foolish Heart」

 

 

 

 

 

M2>   Duke Of Earl / ジーン・チャンドラー

 

1962年の全米No.1ヒット。

シカゴ・ソウルを代表するシンガー『ジーン・チャンドラー』の代表曲

「Duke Of Earl」

実は、この曲の誕生には面白いエピソードがあります。

当時、ジーン・チャンドラーが在籍していたコーラスグループ「ザ・デュケイズ」のメンバーは、レコーディング前のウォーミングアップで「ドゥー、ドゥー、ドゥー…」と声を合わせていたそうです。

その時、仲間の「アール」(Earl)という名前を遊び半分で織り交ぜて歌ったことがきっかけとなり「Duke Of Earl」というフレーズが誕生したと言われています。

偶然のように生まれた言葉が、世界中で愛される名曲になる・・・音楽って面白い。

曲が大ヒットすると、ジーン・チャンドラーはシルクハットにマント、

ステッキという”デューク”のスタイルでステージに登場。

その姿は彼のトレードマークとなり「The Duke」の愛称で親しまれるようになりました。

もちろん、この曲だけではありません。

イントロのコーラスが流れた瞬間に、一気に60年代へタイムスリップ。

やっぱり、この曲に”ジーン”ときてください(笑)。

HI!心呼吸 7月23日(木)

M1>    Estrellita (エストレリータ) / 大萩康司(おおはぎやすじ)

 

2006年にリリースされたアルバム『Cielo(シエロ)』

「音の詩人」そんな言葉が、これほど自然に似合うギタリストは多くないかもしれません。

『大萩康司』(おおはぎやすじ)さんです。

このアルバム、昼寝のお供に最高なんです。

こんなことを書いたらご本人に怒られてしまうかもしれませんが、

この優しいギターの音色は、まるで「どうぞ、ゆっくりお休みください」と語りかけてくれているよう。もちろん、それは退屈だから眠くなるのではありません。

心が安心して、身体の力がふっと抜けていくから。そんな心地よさなんです。

深みのある音色と豊かな表現力で、中南米の名曲たちを丁寧に紡いでいく

『Cielo』

どの曲にも情緒があり、遠く南米の景色を思い浮かべながら、不思議と日本人の心にもすっと寄り添ってくれます。

それはきっと、大萩さんが音楽と真剣に向き合い、一音一音に愛情を注いでいるからなのでしょう。

その誠実さが、聴く人には”安心感”となって届いてくるのです。

繊細でありながら、どこか力強い。丁寧に紡がれる一つひとつの音が、生き物のようです。

 

 

 

 

 

M2>      なみあと  /   永山尚太

 

2006年にリリースされたアルバム『幸い住む島』(さいわいすむしま)

に収録されている一曲です。

沖縄出身のシンガーソングライター『永山尚太』

彼の歌声には、沖縄の風や海の香り、

そして人の温もりがそのまま溶け込んでいるような気がします。

一度耳にすると、その優しいメロディーと歌声が心に残り、

気がつくとまた聴きたくなってしまう。

タイトルの「なみあと」。

波が砂浜に寄せては返し、足跡はやがて消えていきます。

でも、人との出会いや思い出は、決して消えることはありません。

目には見えなくなっても、心のどこかに優しく残り続けている。

そんなことを、この曲は静かに教えてくれているようです。

永山尚太さんの歌は、どこまでも自然体。

飾ることなく、まっすぐに言葉を届けてくれます。

だからこそ、その歌声は忙しい毎日の中で少し疲れた心にも、そっと寄り添ってくれる。

 

HI!心呼吸 7月20日(月)

M1>   I Can’t Make You Love Me  /  Robi Kahakalau

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

『ロビ・カハカラウ』

ドイツでハワイ人の父とドイツ人の母のもとに生まれながら、

ハワイアン・ミュージックを愛し、その文化を受け継ぐ人気女性シンガーです。

この曲は、2001年にリリースされたベスト・アルバム

『Best of Sistah Robi』に収録されています。

1996年には、ハワイのグラミー賞とも呼ばれる「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」で、女性ボーカリスト賞とアイランド・コンテンポラリー・アルバム賞の2部門を受賞。

実力、人気ともにハワイを代表するシンガーのひとりです。

彼女の魅力は、ハワイアン・ミュージックの枠を大切にしながらも、その世界をほんの少しだけ広げてくれること。

ポップスのエッセンスを自然に取り入れたサウンドは、新しさを感じさせながらも、決してハワイアンらしさを失わない。その絶妙なバランスこそが、ロビ・カハカラウならではの世界観です。特に、この「I Can’t Make You Love Me」は、「これもハワイアンなの?」と思うほど洗練されたアレンジ。でも、少し想像してみてください。

夕暮れのワイキキ。穏やかな波の音。潮風に揺れるヤシの木。ちゃんとハワイでしょう?

 

 

 

 

 

M2>    Aloha No Kalakaua  /  Amy Hānaialiʻi

 

2002年にリリースされたアルバム

『Puʻuhonua(プウホヌア)』からお届けする1曲。

ハワイアン・ミュージックを語るうえで欠かせない存在、それが『エイミー・ハナイアリイ』

1995年のデビュー以来、その圧倒的な歌唱力と表現力で多くの人を魅了してきました。

デビューからの2作品は、すべてハワイ語で歌われたアルバムとして史上初めて全米チャート入りを果たすという快挙を達成しています。

さらに、ハワイのグラミー賞とも呼ばれる「ナ・ホク・ハノハノ・アワード」では、最優秀アルバム賞、最優秀ハワイアン・アルバム賞、最優秀女性ヴォーカル賞など数々の栄誉を獲得。本家グラミー賞にもノミネートされるなど、世界からも高い評価を受けているアーティストです。

彼女の歌声を聴いていると、いわゆる”ハワイアン”というイメージだけでは語れないことに気づきます。

クラシックやジャズを愛する人にもすっと届くような、高い音楽性と自然体のボーカル。

このリズム感、この表現力。

ハワイを感じさせながらも、決して”ハワイだけの音楽”には聴こえないんです。

もちろん、「Aloha」という言葉が何度も歌われる、れっきとしたハワイアン・ナンバー。

 

HI!心呼吸 7月17日(金)

M1>  I Don’t Want To Lose Your Love(涙が止まらない)

/ John O’Banion(ジョン・オバニオン)

今週の締めくくりは♪

日本でも80年代に人気を博したAORシンガー『John O’Banion』

1995年にリリースされたカヴァーアルバム『Hearts』から。

このアルバムは、日本で人気の高いAOR系楽曲を中心にカヴァーした一枚。

日本のみでリリースされた作品です。

「ハート悲しく」「アイム・ノット・イン・ラヴ」「風のシルエット」など、

耳馴染みのある名曲たちを、オバニオンが甘くセクシーに歌い上げています。

その中でも、個人的におすすめしたいのがラストに収録されたこの曲。

「I Don’t Want To Lose Your Love」

『クリスタル・ゲイル』が歌い、1983年に全米カントリー・チャートで

1位を記録したナンバーですが、実はオバニオン自身のオリジナル曲でもあります。

だからこそ、このセルフカヴァーには特別な深みがあります。

切なさを抱えたメロディ。

優しく包み込むような歌声。

派手さはないのに、じわじわと胸に染み込んでくる一曲です。

ふとこの声に会いたくなる瞬間があります。

 

 

 

 

 

M2>  (They Long To Be) Close To You / Trijntje Oosterhuis(トレインチャ)

 

今週の締めくくりはこんな曲に♪

「遥かなる影」。原題は「(They Long To Be) Close To You」。

ゆったりとした音楽に身を委ねたくなる時、ふと聴きたくなる名曲。

この曲は「Burt Bacharach」と「Hal David」による黄金コンビが生み出したスタンダードナンバー。多くの方にとっては「Carpenters」の代表曲として親しまれているのではないでしょうか。そんなバカラック作品を集めたアルバム

『Look of Love: Burt Bacharach Songbook』

この曲を歌っているのがオランダ出身のシンガー、『トレインチャ』

オランダと聞くと「Candy Dulfer」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、

トレインチャはそのバンドのボーカリストとして来日経験もある実力派。

このアルバムでは、誰もが知る名曲たちを歌うことで、

彼女自身の歌唱力と表現力の豊かさがより際立っています。

豪華なオーケストラをバックにしながらも、決して力みすぎることなく、

自然体で歌い上げる。その落ち着いたボーカルは、聴く人の心を優しく包み込んでくれます。

丁寧に紡がれる言葉。穏やかに流れるメロディ。

そして何度聴いても飽きることのない温かい歌声。

 

HI!心呼吸 7月16日(木)

M1>    Like A Lover

/ Sergio Mendes & Brasil ‘66(セルジオ・メンデス&ブラジル’66)

1968年にリリースされたアルバム『Look Around』から、「Like A Lover」です。

数あるセルジオ・メンデス作品の中でも、このアルバムは外せない一枚。

パステルカラーに彩られた日傘が印象的なジャケットも実に魅力的で、

どこか上品な雰囲気を漂わせています。

音楽のほうも、そのジャケットのイメージそのまま。

ブラジル音楽のリズムをベースに、ポップスやジャズの要素を取り入れた洗練されたアレンジが並びます。「情熱的なラテンのリズム」と「親しみやすいメロディ」。

その絶妙なバランスが、この時代のセルジオ・メンデス作品の魅力ではないでしょうか。

「Sergio Mendes」と「Brasil ’66」は、ボサノヴァやサンバの魅力を世界へ広めた存在として知られています。

もちろん、その後も数多くの名作を発表していますが、なぜかこの時代の作品に何度も戻ってきてしまう。それは、この頃の音楽に特別な輝きがあるからかもしれません。

アルバム全体を包み込むストリングスの響き。軽やかに跳ねるリズム。

そして流れるように美しいメロディ。

どの曲も色彩豊かで、まるで映画のワンシーンを眺めているような気分にさせてくれます。

中でも「Like A Lover」は、その魅力が凝縮された一曲。

優雅で洗練されたアレンジは、半世紀以上経った今でもまったく色褪せません。

むしろ時代を超えて、ますますオシャレに聴こえる。そんな不思議な魅力を持った名曲です。

 

 

 

 

 

M2>  Hurry Hurry / Peter Belasco(ピーター・ベラスコ)

 

アルバム『Deeper』から、「Hurry Hurry」です。

アーティストは『Peter Belasco』(ピーター・べラスコ)

紹介される時に“インストゥルメンタリスト”と表現されることもありますが、

実際にはジャズやR&B、ポップスの要素を絶妙にブレンドした独自の音楽世界。

何度聴いてもこの作品の心地よさには惹かれてしまいます。

彼の音楽はジャズとも言えるし、R&Bとも言える。

でも、そのどちらか一つに当てはめるのは少し違う気もする。

ジャンル分けをしようとすると、ふっと枠からこぼれてしまうような

不思議な魅力があります。柔らかなグルーヴ。

浮遊感のあるサウンド。

そしてファルセットを巧みに織り込んだボーカル。

力が入っていないのに、しっかり耳を惹きつける。

そんな絶妙なバランスが、この作品にはあります。

スムースジャズがお好きな方なら、きっと自然に入り込めるはず。

忙しい毎日の中で少し肩の力を抜きたい時。

窓を開けて風を感じながら聴きたくなるような一曲です。

この独特のユルさと浮遊感。気が付けば何度も再生してしまう、そんな心地よい音楽。