M1> Like A Lover
/ Sergio Mendes & Brasil ‘66(セルジオ・メンデス&ブラジル’66)
1968年にリリースされたアルバム『Look Around』から、「Like A Lover」です。
数あるセルジオ・メンデス作品の中でも、このアルバムは外せない一枚。
パステルカラーに彩られた日傘が印象的なジャケットも実に魅力的で、
どこか上品な雰囲気を漂わせています。
音楽のほうも、そのジャケットのイメージそのまま。
ブラジル音楽のリズムをベースに、ポップスやジャズの要素を取り入れた洗練されたアレンジが並びます。「情熱的なラテンのリズム」と「親しみやすいメロディ」。
その絶妙なバランスが、この時代のセルジオ・メンデス作品の魅力ではないでしょうか。
「Sergio Mendes」と「Brasil ’66」は、ボサノヴァやサンバの魅力を世界へ広めた存在として知られています。
もちろん、その後も数多くの名作を発表していますが、なぜかこの時代の作品に何度も戻ってきてしまう。それは、この頃の音楽に特別な輝きがあるからかもしれません。
アルバム全体を包み込むストリングスの響き。軽やかに跳ねるリズム。
そして流れるように美しいメロディ。
どの曲も色彩豊かで、まるで映画のワンシーンを眺めているような気分にさせてくれます。
中でも「Like A Lover」は、その魅力が凝縮された一曲。
優雅で洗練されたアレンジは、半世紀以上経った今でもまったく色褪せません。
むしろ時代を超えて、ますますオシャレに聴こえる。そんな不思議な魅力を持った名曲です。
M2> Hurry Hurry / Peter Belasco(ピーター・ベラスコ)
アルバム『Deeper』から、「Hurry Hurry」です。
アーティストは『Peter Belasco』(ピーター・べラスコ)
紹介される時に“インストゥルメンタリスト”と表現されることもありますが、
実際にはジャズやR&B、ポップスの要素を絶妙にブレンドした独自の音楽世界。
何度聴いてもこの作品の心地よさには惹かれてしまいます。
彼の音楽はジャズとも言えるし、R&Bとも言える。
でも、そのどちらか一つに当てはめるのは少し違う気もする。
ジャンル分けをしようとすると、ふっと枠からこぼれてしまうような
不思議な魅力があります。柔らかなグルーヴ。
浮遊感のあるサウンド。
そしてファルセットを巧みに織り込んだボーカル。
力が入っていないのに、しっかり耳を惹きつける。
そんな絶妙なバランスが、この作品にはあります。
スムースジャズがお好きな方なら、きっと自然に入り込めるはず。
忙しい毎日の中で少し肩の力を抜きたい時。
窓を開けて風を感じながら聴きたくなるような一曲です。
この独特のユルさと浮遊感。気が付けば何度も再生してしまう、そんな心地よい音楽。



















