HI!心呼吸 11月3日(火)

M1>  ミスター・ムーンライト / ジェイコブ・コーラー

 

秋が深まるにつれて、夜空の表情も少しずつ変わってきました。

空気が澄んでくるこれからの季節。

そんな夜に似合うピアノを今日はご紹介。

アメリカ・アリゾナ州出身のピアニスト『ジェイコブ・コーラー』

幼い頃からクラシックピアノで才能を発揮し、数々のコンクールで優勝。

2009年に日本へ活動の拠点を移し、ジャズやポップスなど幅広いジャンルで、

その豊かな表現力を聴かせてくれています。

そんな彼が2009年に発表したアルバム

『STARS ~ Gift for Piano Music』。

星をテーマにした名曲たちを、ソロピアノで美しく描いた一枚です。

このアルバムの魅力は、何といっても音の透明感。

一音一音が夜空に浮かぶ星のように、静かに、そして鮮やかに輝いているんです。

華やかなテクニックを持ちながらも、決してそれだけに頼らない。

そんな彼のピアノが僕は好きなんですよね。

言葉のない音楽だからこそ、聴く人それぞれの景色が広がります。

そんな楽しみ方ができるのも、インストゥルメンタルの魅力です。

温かい飲み物を片手に、窓の外を眺めながら聴くのもいいでしょうね。

慌ただしい一日の終わりに、ほんの少しだけ自分のための時間を。

 

 

 

 

 

M2>  THE DAYS I SPENT WITH YOU

/ フィリップ・セス・アコースティック・トリオ feat. ケリー・サエ

素晴らしいミュージシャンが集まると、音楽はどこまで自由になれる?

そんなことを感じさせてくれる一曲をご紹介。

フランス出身のキーボーディスト『フィリップ・セス』

ジャズ、フュージョン、ロックなど、ジャンルの垣根を軽々と飛び越え、

数多くのアーティストと共演してきた実力派。

「鍵盤の魔術師」と呼ばれるのも納得の音楽家です。

そんな彼が率いるアコースティック・トリオ。このメンバーが、また凄いんです。

ベースには、ジョン・メイヤーやザ・フーなどとの共演でも知られる『ピノ・パラディーノ』

そしてドラムには、TOTOやジェフ・ベックとの活動でもおなじみの『サイモン・フィリップス』

名前を聞いただけで、思わずニヤリとしてしまう豪華な顔ぶれです。

お互いの音を知り尽くしたミュージシャンたちが、絶妙な距離感で音を重ねていく。

そこに加わるのが、インコグニートでも活躍した「ケリー・サエ」のヴォーカル。

しなやかで、温かくて、どこか包み込むような歌声です。

高度な演奏に、ふわっと柔らかな彩りを添えてくれます。

これだけの凄腕が揃っているのに、聴こえてくるのは実に自然体な音楽。

難しいことを考えず、ただその心地よさに身を委ねていたくなります。

本当に上手い人たちの演奏って、こんなにも優しいんですね。

 

 

HI!心呼吸 11月2日(月)

M1>   セレナータ / ラリー・ゴールディングス

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

何気なく流していた音楽に、ふと手を止めてしまう。

そんな心地よい時間を届けてくれる1枚。

1994年にリリースされた『ラリー・ゴールディングス』のアルバム

『ジャズ・ボッサ』から「セレナータ」。

ジャズとボサノヴァ。

このふたつの音楽が出会うと、どうしてこんなにも優しい空気が生まれるんでしょうね。

ラリー・ゴールディングスの魅力は、何といってもその音の美しさ。

繊細でありながら、決して冷たくない。一音一音に温度があるような気がするんです。

「ピーター・バーンスタイン」のギター、「ビル・スチュワート」のドラムなど、

素晴らしいミュージシャンたちとの共演も聴きどころ。

誰かが前に出すぎるわけでもなく、それぞれの音が気持ちよく会話しているよう。

こういう演奏、大好きなんですよね。

今やジャズだけでなく、ポップスやソウルの世界でも活躍するラリー・ゴールディングス。

数ある作品の中でも、僕にとってこのアルバムは特別な存在です。

慌ただしい毎日の中に、ほんの少しの余白を。

今日はこの曲と一緒に、ゆっくり過ごしてみませんか?

 

 

 

 

 

M2> 悲しみよ、こんにちは / バーバラ・ケイ、ロッド・マッキューン

 

街を歩く人々のファッション、色鮮やかな景色、そして自由な空気。

1960年代のロンドンには、今見ても色褪せない魅力がありますよね。

そんな時代の空気をたっぷりと閉じ込めた映画が、

1968年にイギリスで公開された『ジョアンナ』。

スウィンギング・ロンドンの魅力が詰まった、スタイリッシュな青春映画です。

日本では1993年、渋谷でのリバイバル上映をきっかけに再び注目を集め、

当時の渋谷系カルチャーとも共鳴した作品。

僕もこの映画の世界観には、ずいぶん刺激を受けました。

何より主人公ジョアンナの自由奔放な生き方が眩しいんですよね。

そして、忘れてはいけないのが音楽。

サウンドトラックには、当時のロンドンを彩ったようなポップでキュートなサウンドがぎっしり。

ジャズ、ボサノヴァ、ソウル。

軽やかで洒落ていて、ちょっと気まぐれ。

音楽を聴いているだけで、カラフルなファッションに身を包んだ若者たちが街を行き交う光景が浮かんできます。

この映画と音楽を通して出会ったロンドンは、どこまでも自由で、遊び心に溢れていました。

あの時代の音楽には、何十年経っても古くならない不思議な魅力があります。

 

HI!心呼吸 10月30日(金)

M1>  Never Knew Love Like This Before(燃える恋心)

/ Stephanie Mills(ステファニー・ミルズ)

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

ニューヨーク・ブルックリン出身の女性シンガー『ステファニー・ミルズ』

1980年にリリースされたアルバム『Sweet Sensation』からの大ヒットナンバー。

「Never Knew Love Like This Before」邦題は「燃える恋心」

この邦題、いいですよねぇ。ストレート!(笑)

イントロが流れた瞬間からキラキラ。

軽やかなリズムに、ステファニー・ミルズのキュートで伸びやかな歌声。

僕にとっては、80年代を代表するラヴ・ソングのひとつです。

この曲は後に数多くのアーティストにカヴァーされています。

僕が好きなのは「GTS feat. Kimara Lovelace」のヴァージョンなど。

でも、やっぱりオリジナルに戻ってくると、

「あぁ、これだよなぁ」と思わせてくれるんですよね。

そして、この曲を聴くと僕は今でもキュンキュンします(笑)。

「こんな愛は今まで知らなかった。あなたが私の人生に現れてから、もう寂しくない」

そんな幸せいっぱいの気持ちを歌っています。

いつもの道。いつもの街。いつもの秋の景色。でも、大切な人がいるだけで全部がちょっとキラキラして見える。秋ですから。恋する秋を応援する1曲♪年齢なんて関係ありません!

 

 

 

 

 

M2>  Runaway Train / Victor Davies(ヴィクター・デイヴィス)

 

2001年にリリースされたデビュー・アルバム『Victor Davies』から

「Runaway Train」。

『ヴィクター・デイヴィス』はロンドン出身のシンガー・ソングライター。

ギター、キーボード、パーカッションなどもこなすマルチ・プレイヤーです。

ある日、先輩DJから言われました。

「聡!これ、お前大好きだと思うわ」

そう言って渡された一枚のCD。借りて聴いてみた瞬間……

「これ!これ!こういう音を探してたの!」

嬉しかったなぁ。

初めて聴いているはずなのに、ずっと前から知っていたような感覚。

探していた宝石を偶然見つけたような、そんな喜びがありました。

70年代のソウル。メロウなJAZZ。

ブラジリアン・ミュージック。

そしてアコースティックで温かな音。僕の好きなものが全部入っている(笑)。

でも、それを単純に混ぜ合わせただけじゃないんです。

このデビュー・アルバムはやっぱり特別です

音のマジシャン。ヴィクター・デイヴィス。

 

 

HI!心呼吸 10月29日(木)

M1>  Windows of the World / Pete Jolly(ピート・ジョリー)

 

ジャズ・ピアニスト『ピート・ジョリー』

アコーディオン奏者だった父の影響を受け、幼い頃からアコーディオンに親しみ、その後ピアノへ。1950年代から60年代にかけて、西海岸のジャズ・シーンで活躍したピアニストのひとりです。

僕、この人のピアノが好きなんですよねぇ。

決して「どうだ!凄いだろ!」と前に出てくるような感じじゃない。

肩肘張らずに聴ける。耳を傾けてみると、とても洒落ていて、演奏はもちろん素晴らしい。

その絶妙な感じがピート・ジョリーの魅力なんだと思います。

今日選んだのは「Windows of the World」。

もうタイトルからして良いじゃないですか。

ピアノの音が流れ始めると、部屋の空気が少しだけ柔らかくなるような気がします。

朝でもいい。

午後でもいい。コーヒーを飲みながらボーッと聴くのもいい。

そして……このメロディーを聴いていると、眠気を……

つ・れ・て……き……ま……す……。いやいや、寝ちゃダメです(笑)

でも、それくらい気持ちがいい。

難しいことなんて考えなくていいJAZZ。

 

 

 

 

 

M2>   Your Baby Is a Lady / Jackie DeShannon(ジャッキー・デシャノン)

 

1944年、ケンタッキー州生まれ。

60年代のアメリカン・ポップスを代表する女性シンガー・ソングライターのひとり、

『ジャッキー・デシャノン』

「What the World Needs Now Is Love」

「Put a Little Love in Your Heart」などのヒット曲でもお馴染みですね。

そんな彼女が1974年にリリースしたアルバムが『Your Baby Is a Lady』。

今日は、そのタイトル曲を♪

このアルバム、改めて参加ミュージシャンを見ると凄いんです。

ギターに「コーネル・デュプリー」ドラムに「スティーヴ・ガッド」

キーボードには「リチャード・ティー」名前を見ただけで「おっ!」となってしまう方も多いんじゃないでしょうか。

60年代のポップスのイメージが強いジャッキー・デシャノンですが、この頃になるとサウンドもグッと大人っぽく、ソウルやR&Bの香りも感じさせてくれます。

そして「Your Baby Is a Lady」

ジャッキーの少しハスキーで温もりのある歌声と、腕利きのミュージシャンたちが作り出す気持ちのいいグルーヴ。こういう曲って、秋に似合うんですよねぇ。

 

HI!心呼吸 10月28日(水)

M1> Do That to Me One More Time(愛の証し) / キャプテン&テニール

 

「ダリル・ドラゴン」と「トニ・テニール」による夫婦デュオ

『キャプテン&テニール』

1970年代を代表するポップ・デュオのひと組ですね。

今日は1979年にリリースされたアルバム『Make Your Move』から。

邦題は『愛の証し』

この時代のキャプテン&テニール、やっぱり良いんですよねぇ。

トニ・テニールの伸びやかで堂々としたヴォーカル。

そして“キャプテン”ことダリル・ドラゴンが作り出す、洒落たサウンド。

ポップなんだけど、ちゃんと大人っぽい。

このアルバムでは外部のソングライターによる楽曲も取り上げながら、それまでのキャプテン&テニールとはまた違った、少し洗練された雰囲気を楽しませてくれます。

そしてバックを支えるミュージシャンも豪華。

「リー・リトナー」、「トム・スコット」など、この時代のAORやフュージョン好きなら名前を聞いただけで反応してしまうような面々も参加しています。

そりゃ、気持ちいい音になるわけです♪

1979年。もうずいぶん前の作品なのに、今聴いてもメロディーは瑞々しく、サウンドにもちゃんと華がある。「もう少し早く生まれていたらなぁ」っていつも思う。

 

 

 

 

 

M2>   How Deep Is Your Love / Bee Gees(ビー・ジーズ)

 

言わずと知れた『ビー・ジーズ』の名曲

1977年にリリースされた「How Deep Is Your Love」

日本では「愛はきらめきの中に」という邦題でもお馴染みですね。

UKチャートでは3位。そしてアメリカでは1977年12月、

クリスマスの時期に全米No.1を記録。

さらにトップ10には17週間もとどまったという、まさに名曲中の名曲です。

映画『サタデー・ナイト・フィーバー』でも使用され、ビー・ジーズを代表する1曲になりました。

でも、この曲って「大ヒット曲だから凄い」というだけじゃないんですよね。

イントロが流れた瞬間の、あの柔らかさ。美しいメロディーとハーモニー。

そして、ちょっと切なさを含んだ歌声。

何度聴いても、ちゃんと心が動くんです。

もう50年近く前の曲ですよ!

それなのに古さをほとんど感じさせない。

こういう曲に出会うと、やっぱり良いメロディーには賞味期限なんてないんだなぁと思います。ビー・ジーズをじっくり聴いたことがないという方も、ベスト盤を1枚持っておくと良いですよ♪秋の景色を楽しみながら、家族でビー・ジーズなんて良いじゃない♪

 

 

HI!心呼吸 10月27日(火)

M1> Beneath The Underdog(ビニース・ジ・アンダードッグ) /

ザ・ブランフォード・マルサリス・カルテット feat. テレンス・ブランチャード

 

久しぶりにこのサントラを引っ張り出して聴いてみました。

1990年公開、スパイク・リー監督の映画『モ’・ベター・ブルース』

「デンゼル・ワシントン」演じるジャズ・トランペッター、「ブリーク・ギリアム」

を主人公にした作品です。ウェズリー・スナイプスも出演。

JAZZ好きなら一度は観てほしい映画のひとつです。

そして映画も良いんですが、僕はやっぱりこのサントラが好きなんですよねぇ。

音楽を担当しているのは『ブランフォード・マルサリス』

テレンス・ブランチャード、ケニー・カークランド、ロバート・ハースト、ジェフ“テイン”ワッツ……。

改めてメンバーを見ると凄い!

「映画音楽」というより、完全にひとつのJAZZアルバムとして楽しめてしまいます。

そんなアルバムから「Beneath The Underdog」。

静かに始まったと思ったら、いつの間にか演奏の中にグイグイ引き込まれていく。

ブランフォードのサックスとテレンス・ブランチャードのトランペット。

それぞれが自分の音を主張しているのに、ぶつかるんじゃなくて、気持ちよく絡み合っていく。この感じがカッコいいんです。今だからこそシブく楽しめる作品です。

 

 

 

 

 

M2>  Let Me Love You, It’s OK / Harry Connick, Jr.(ハリー・コニックJr.)

 

1990年にリリースされたアルバム『We Are in Love』

敬愛するハリー・コニックJr.♪

このアルバムを聴くと、90年代の初め頃の空気を思い出すんですよね。

当時のハリーは音楽だけではなく、映画にも出演。

『メンフィス・ベル』で彼の姿を観た時には、

「あれ?ハリー・コニックJr.って俳優もやるんだ!」と、ちょっと驚いた記憶があります。

僕の中では、それくらい“JAZZの人”というイメージが強かったんでしょうね。

でも考えてみれば、ハリー・コニックJr.の凄さって、JAZZを普段あまり聴かない人にも、その楽しさやカッコ良さを自然に届けてくれたことなんじゃないでしょうか。

難しく考えなくていい。

ビッグバンドのゴージャスなサウンド。

軽やかにスウィングするピアノ。

そして、ちょっとハスキーで色気のあるあの歌声。それだけで十分に楽しい!

『We Are in Love』は、そんなハリーの魅力がギュッと詰まった一枚です。

古き良きアメリカの雰囲気を感じさせながら、決して古臭くない。

洒落ていて、粋で、聴いているとちょっと背筋を伸ばしたくなるような格好良さがあります。

今日選んだのは「Let Me Love You, It’s OK」

このアルバムにも、もう長いことお世話になってます♪

 

HI!心呼吸 10月26日(月)

M1>  God Must Love U  / Babyface(ベイビーフェイス)

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

2005年にリリースされたアルバム『Grown & Sexy』

さて、ご存知『ベイビーフェイス』

Madonna、Toni Braxton、Mariah Carey、Whitney Houston、Boyz II Men……といった超大物アーティストの作品を手掛けてきた、プロデューサー/ソングライターとしても第一人者のひとり。

しかし、個人的にはそんな彼自身の作品のほうが大好きだったりします。

初期の『Lovers』から今までの作品を振り返っても、「買って失敗したなぁ……」なんて思ったことは一度もありません。

ソウルの色をしっかりと残したスタイル。

恋の歌をウォームに、そして時に切なく表現するベイビーフェイスの歌声とメロディに、やられてしまった方も多いのでは?

『Grown & Sexy』も、この時代に聴いてもGroovyで、キラキラとした美しい曲が並んでいます。爽やかに優しくスウィングする曲。ちょっともの悲しいバラード。

そして、大人だからこそ似合うラヴ・ソング。

これからの季節にもピッタリ。

さて、どの“ベイビー”にアナタは夢中になります?

今日はこの曲でウォームな気持ちに浸りましょう♪「God Must Love U」

 

 

 

 

 

M2>    It’s O.K. / BeBe & CeCe Winans

(ビービー&シーシー・ワイナンズ)

ゴスペル出身の兄妹デュオ「ビービー&シーシー・ワイナンズ」

「It’s O.K.」

『ビービー&シーシー・ワイナンズ』

日本では、名前自体あまり馴染みがないかもしれませんね……。

サウンドは正統派R&B。もちろん彼らのルーツはゴスペルです。

そのため、アルバムをリリースしても《ゴスペル》のカテゴリーに置かれることも多くて、実際に僕もCDショップのゴスペル・コーナーで彼らのCDを見つけていました。

でも、この二人の音楽を聴いていると、ジャンルなんてどうでもよくなってくるんですよね。

幼い頃からゴスペルに親しんできた二人だけあって、ヴォーカルの素晴らしさは折り紙付き。伸びやかで力強いビービー。優しさに満ちたシーシー。

静かなキーボードのイントロから始まるこの曲は、ビービー・ワイナンズの深く包み込むようなヴォーカルと、シーシー・ワイナンズの柔らかな歌声が重なって、聴いているだけでハートをホッとリラックスさせてくれます。

1991年にリリースされたアルバム『Different Lifestyles』から。

このアルバムはゴスペルの枠を越えてR&Bシーンでも大きな成功を収めた作品。

そして「It’s O.K.」も翌1992年にシングルとしてリリースされ、全米R&Bチャート6位を記録しています。30年以上経った今聴いても、まったく古びないんですよねぇ。

 

 

HI!心呼吸 10月23日(金)

M1>   Brand New Me / Alicia Keys(アリシア・キーズ)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

「新しい自分になりたい」

そう思うことって、いくつになってもありますよね。

でも本当は、新しい自分になるというより、「本来の自分に戻っていく」ことかも。

今日は『アリシア・キーズ』

2012年にリリースされたアルバム『Girl on Fire』から、

「Brand New Me」。

タイトルはそのまま、“新しい私”。

静かなピアノから始まるこの曲。

大ヒットした「Girl on Fire」のような力強さとは、また違います。

最初はとても静か。でも聴いていると、だんだん芯の強さが伝わってくるんですよね。

誰かに認めてもらうためでもない。

誰かが望む自分になるためでもない。「これが私なんだ」と、自分自身を受け入れていく。

そんな歌に僕には聞こえます。

若い頃って、周りからどう見られているのかが気になったりしますよね。

でも歳を重ねていくと、無理して誰かにならなくてもいい。

自分の好きなものを好きと言って、

大切な人を大切にして、自分なりのペースで生きればいい。

そんなふうに思えるようになってくる。それだって“Brand New Me”なのかもしれません。

 

 

 

 

 

M2>  Slow Jam feat. Monica / Usher(アッシャー feat. モニカ)

 

アルバムにはヒット曲が何曲も入っているのに、

なぜか自分は“この曲ばっかり聴いていた”。そんな1曲・・・

僕にとって、アッシャーの『My Way』がまさにそれ。

1997年にリリースされたセカンド・アルバムです。

このアルバムからは「You Make Me Wanna…」や「Nice & Slow」、そして「My Way」とヒット曲が次々に生まれました。

アッシャーが一気にスターへの階段を駆け上がった作品……なんですが。

僕が聴いていたのは、「Slow Jam」ほぼ、これ(笑)。

ラジオでもこの曲ばっかりかけていたような気がします。

しかも「モニカ」とのデュエット。

若い二人が、なんでこんなに大人っぽく歌えるんでしょうねぇ。

実はこの曲、オリジナルはMidnight Star。

1983年に発表された「Slow Jam」を、アッシャーとモニカが90年代のR&Bとして蘇らせています。

でも面白いのは、これを歌っていたアッシャーもモニカも、当時まだ10代だったということ。この色気、どこで覚えたんでしょう(笑)。

秋になると、こういうスローなR&Bが妙に恋しくなる。Slow Jamしてみます?(笑)

 

HI!心呼吸 10月22日(木)

M1>   Don’t Worry / Marty Robbins(マーティ・ロビンス)

 

音楽の歴史って、時々“失敗”から新しいものが生まれるんですよね。

今日はそんな面白いエピソードを持つ1曲です。

アメリカ・アリゾナ州出身のカントリー・シンガー『マーティ・ロビンス』

1961年のヒット曲、「Don’t Worry」

まず聴こえてくるのは、マーティ・ロビンスの柔らかな歌声。優しいんですよねぇ。

カントリーというジャンルをあまり聴かない方にも、

この声ならスーッと入ってくるんじゃないでしょうか。

ところがこの曲。

途中から……「ん?なんだ、この音?」という瞬間があります。

ブーン……と歪んだ、不思議な低い音。

実はこれ、最初から狙って作った音ではなかったと言われています。

レコーディング中、機材のトラブルによってベースの音が偶然歪んでしまった。

普通なら、「録り直しましょう」となりそうなところですが、

その偶然生まれた音を面白がって、そのままレコードに残した。

すると、そのサウンドが後の“ファズ”と呼ばれる歪んだギター・サウンドへとつながっていくことになります。面白いですよねぇ。

今では当たり前のようにロックで聴く“ギュイーン”という歪んだ音。

その歴史を辿っていくと、1961年のカントリー・ソングに行き着く・・・「Don’t Worry」。

 

 

 

 

 

M2>  Too Young to Go Steady / Karrin Allyson(カーリン・アリソン)

 

アメリカ・カンザス州出身のジャズ・シンガー『カーリン・アリソン』

2001年に発表したアルバム

『Ballads: Remembering John Coltrane』から、

「Too Young to Go Steady」

タイトルを訳すと「真剣に付き合うには、まだ若すぎる」。

なんだか可愛らしいタイトルですよね。

この曲をジョン・コルトレーンは、1962年の名盤『Ballads』で演奏しています。

もちろん、そこには歌詞はありません。コルトレーンのサックスが“歌っている”。

それを今度はカーリン・アリソンが、本当の人間の声で歌ってみる。

この聴き比べが面白いんです。

サックスで聴くと、どこか夜の景色。

カーリンの声で聴くと、そこに一人の女性の表情が見えてくる。

一つ一つの言葉に表情があって、気がつくと曲の中へ引き込まれている。

こういう歌を聴くと、「JAZZって難しそう」

なんて思わなくてもいいんだよなぁと思います。

まずはメロディーを楽しめばいい。そして気に入ったら、今度はコルトレーンの演奏を聴いてみる。そこからまた違うJAZZの扉が開くかもしれません。

 

HI!心呼吸 10月21日(水)

M1>   Call Me / Phil Perry(フィル・ペリー)

 

「Call Me」“電話して”。

なんともシンプルなタイトルです。

でも、この言葉って不思議ですよね。

「会いたい」でもなく、「好きだ」でもなく、「電話して」。

それだけで、その向こうにいる誰かのことを想像してしまう。

今日はそんな大人のR&B。

『フィル・ペリー』

1991年にリリースされたソロ・デビュー・アルバム『The Heart of the Man』から

「Call Me」

フィル・ペリーの魅力といえば、やっぱりこの声でしょう。柔らかい。甘い。

そして、ふっと高いところまで伸びていくファルセット。

力いっぱい歌っている感じがしないのに、ちゃんと心に残る。

この“余裕”がいいんですよねぇ。

もともとヴォーカル・グループ「The Montclairs」で活動し、

その後は数多くのミュージシャンとの仕事を重ねてきた実力派。

リー・リトナーなど、フュージョン系の作品でもその歌声を聴くことができます。

だからでしょうか。R&Bなんだけど、どこか都会的。

ソウルなんだけど、ちょっとAORの香りもする。僕の好きなゾーンです(笑)。

 

 

 

 

 

M2> You Are Everything / Special Generation(スペシャル・ジェネレーション)

 

名曲は時代が変わっても誰かが歌いたくなるものなんでしょうね。

今日は『Special Generation』

1990年にリリースされたデビュー・アルバム『Take It to the Floor』から、

「You Are Everything」

そうです♪オリジナルはThe Stylistics。

1971年にリリースされた、フィリー・ソウルを代表する名曲のひとつです。

そして約20年後。その名曲を若いR&Bグループ、Special Generationが歌いました。

彼らが登場したのは、まさにニュー・ジャック・スウィング全盛の時代。

しかもMC Hammerのレーベルからデビューしたグループなんです。

そんな彼らが選んだのが、最新のダンス・ナンバーではなく

70年代の美しいソウル・バラード。これがまた良いんですよねぇ。

The Stylisticsのオリジナルには、70年代ならではの甘さと美しさがある。

一方こちらは、90年代R&Bらしい滑らかさ。

コーラス・ワークも気持ちいい。そして何よりメロディーが強い。「You Are Everything」。

“君は僕のすべて”。

こんなストレートなラヴ・ソングが、50年以上もいろんな人に歌い継がれている。

カヴァー曲の面白さって、そこにもありますよね。