HI!心呼吸 10月16日(金)

M1>   Hello It’s Me / Todd Rundgren(トッド・ラングレン)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

イントロが流れた瞬間、空気まで少し柔らかくなる。

Todd Rundgrenの代表曲「Hello It’s Me」

1972年に発表された2枚組の大作『Something/Anything?』に収録。

このアルバム、とにかくTodd Rundgrenの才能が溢れています。

全4面のうち最初の3面では、ヴォーカルはもちろん、ほとんどの楽器を自ら演奏し

プロデュースも担当。

ポップ、ロック、ソウル……次々と浮かんでくるアイデアを、そのまま作品に閉じ込めたような名盤です。そして「Hello It’s Me」。

実はこの曲、Toddが在籍していたバンド「Nazz」が1968年に発表していた曲を、

自ら新しく録音したもの。

Nazz時代のヴァージョンと比べると、『Something/Anything?』版はより柔らかく、ソウルフル。

別れた相手への想いを歌いながらも、相手を縛ろうとはしない。

そんな少し複雑で、大人びた恋心が歌われています。

Todd Rundgrenのメロディーメーカーとしての才能はもちろん、この曲では“間”まで心地いい。少し色づき始めた木々。乾いた秋の空気。紅葉の中をゆっくり走るドライブ(笑)

 

 

 

 

 

M2>    October Road / James Taylor

 

今週のラスト。10月になるとこの曲を聞かなくちゃ。

『James Taylor』が2002年にリリースしたアルバム

『October Road』から、そのタイトル曲。

オリジナル・スタジオ・アルバムとしては『Hourglass』以来、5年ぶりとなった作品です。

当時、僕も待ちに待った新作。

CDを買ってドキドキしながら聴いた時、そこにいたのは何も変わらないJTでした。

優しい歌声。アコースティック・ギター。

そして、ゆったりと流れていくメロディー。

でも、変わらないようでいて、ちゃんと深くなっている。

若い頃のJames Taylorには「Fire and Rain」のような、心の痛みをそのまま音楽にした名曲がありました。

そして歳月を重ねた彼が歌う「October Road」には、人生を歩いてきた人だからこそ表現できる穏やかさがあります。

この曲で感じるのは、“帰る場所”への想い。

長い旅をしてきた人が、秋の道をゆっくりと家へ向かっていくような温かさ。

JTの声とギターがあれば、それだけで景色が見えてくる。

秋が深まっていくこれからの季節。

窓を少し開けて、James Taylorと「October Road」を走ってみませんか?

HI!心呼吸 10月15日(木)

M1>    If I’m Not in Love / Jody Watley

 

80年代を代表する女性R&Bシンガーのひとり『Jody Watley』

華やかなダンス・ナンバーのイメージも強い彼女ですが、

バラードを歌わせても素晴らしい。

今日は「If I’m Not in Love」

1998年にリリースされたアルバム『Flower』に収録された1曲です。

この曲を書いたのは「Dawn Thomas」

もともと彼女自身が歌った楽曲で「Faith Hill」などにもカヴァーされている

美しいラヴ・バラード。

タイトルの「If I’m Not in Love」に続くのは、

“もしこれが恋じゃないのなら、私はいったい何を感じているの?”

そんな戸惑いにも似た想いです。

誰かのことが頭から離れない。声が聞きたい。そばにいたい。

でも、それを「恋」と認めてしまうのは少し怖い。

そんな心の揺れを、Jody Watleyは実に繊細に歌っています。

ゆっくりと流れるサウンドの中で際立つ、少しハスキーで大人っぽい歌声。

ダンス・ミュージックで時代を作った人だからこそ、こんな静かな曲で聴かせる表情に惹かれます。恋って、気づいた時にはもう始まっているのかも・・・。

 

 

 

 

 

M2>   Mind Blowing / The Whispers

 

長いキャリアを重ねたグループだからこそ出せる、この余裕。

1960年代に結成され、70年代、80年代と活躍を続けてきたソウル・グループ

『The Whispers』(ウィスパーズ)

今日は1990年にリリースされたアルバム『More of the Night』から

「Mind Blowing」

The Whispersといえば「And the Beat Goes On」や「Rock Steady」など、

ダンサブルなヒット曲でもお馴染みですが、彼らの魅力はそれだけではありません。

この曲で聴かせてくれるのは、完全に“大人のスウィート・ソウル”。

ゆったりとしたグルーヴ。艶のあるヴォーカル。

そして何より、長年一緒に歌ってきたグループならではの美しいハーモニー。

タイトルの「Mind Blowing」は、心を吹き飛ばされるほど素晴らしい、

夢中にさせられる……そんなニュアンス。

まさに愛する人にすっかり心を奪われてしまった気持ちを、

The Whispersらしい色気で聴かせてくれます。

でも、音の隙間まで気持ちいい。

こういう曲を聴くと、ソウル・ミュージックは年齢を重ねるほど似合うものなのかもしれないですよね。1990年の曲なのに、今聴いてもこの滑らかさ。最高です。

 

HI!心呼吸 10月14日(水)

M1>    Love Is Hard / James Morrison

 

一度聴けば忘れない、少ししゃがれたハスキー・ヴォイス。

イギリスのシンガー・ソングライター『James Morrison』

2008年にリリースされた2ndアルバム

『Songs for You, Truths for Me』から「Love Is Hard」

ロック、フォーク、そしてソウル。

いろんな音楽を吸収しながらも、最後はちゃんとJames Morrisonの歌になってしまう。

このアルバムでは、その魅力をたっぷりと味わえます。

「Nelly Furtado」とのデュエット「Broken Strings」も大ヒットしましたが、

僕が好きなのはこちら。

「Love Is Hard」

タイトル通り、歌われているのは“愛することの難しさ”。

恋をすれば傷つくこともある。涙を流すこともある。

だから簡単に恋なんてしないほうがいい……。

そんな少しシニカルな言葉が、素朴で温かなメロディーに乗って続いていきます。

ところが、この曲。最後まで聴くと、その言葉の意味が少し違って聞こえてくるんです。

「愛は難しい」それでも人は誰かを愛する。

そんな人間らしい矛盾まで、あの優しいハスキー・ヴォイスで歌われたら、もう敵いません。

聴き終わったあとに、メロディーと言葉がじんわり残るそんな1曲を。

 

 

 

 

 

M2> I Can’t Make You Love Me / Kevin Mahogany

 

深く、太く、そして包み込むような歌声。

アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ出身のジャズ・ヴォーカリスト

『Kevin Mahogany』(ケヴィン・マホガニー)

1996年にリリースされたアルバム『Kevin Mahogany』から

「I Can’t Make You Love Me」

もともとは「Bonnie Raitt」が1991年に発表した名バラード。

「愛していない人に、愛してもらうことはできない」

そんな受け入れたくない現実と向き合う、切なくも美しいラヴ・ソングです。

George Michaelをはじめ、多くのシンガーが歌い継いできた名曲ですが

Kevin Mahoganyが歌うとまた違った景色が見えてきます。

ビロードのように滑らかで、低く響くバリトン。

感情を必要以上に押し出すことなく、じっくりと言葉を届ける歌い方。

昔ながらのジャズ・ヴォーカリストを思わせる風格があります。

彼はジャズだけではなく、R&Bやソウルにも親しみ、Eddie JeffersonやJon Hendricksらの影響を受けながら自身のスタイルを築いてきたシンガー。

だからこそ、ポップスの名曲を歌っても、しっかりと“Kevin Mahoganyの歌”になるのでしょう。この声には温度があります。

 

 

HI!心呼吸 10月13日(火)

M1>    Autumn / Earth, Wind & Fire

 

タイトルは、そのまま「秋」。

『Earth, Wind & Fire』が2005年にリリースしたアルバム

『Illumination』から「Autumn」

EW&Fといえば「September」「Boogie Wonderland」など、

華やかなホーンと躍動するリズムを思い浮かべますが、この曲は少し違います。

柔らかなコーラス。ゆったりと流れるグルーヴ。

そして、秋の夕暮れのような温かさと切なさ。

派手さを抑えたサウンドだからこそ、彼らが持つ美しいハーモニーとメロディーがじっくりと味わえます。

アルバム『Illumination』も興味深い作品。

全盛期のサウンドをそのまま再現するのではなく、当時のR&Bやネオ・ソウル、

ヒップホップの感覚を取り込みながら、新しいEW&Fを聴かせてくれました。

そんなアルバムの中で「Autumn」は、とても穏やかな存在。

何か大きなことが起こるわけではない。

でも、この滑らかなリズムと重なり合う声を聴いていると、自然と気持ちが落ち着いていきます。

季節が変わる時って、こんな音が似合うんですよね。

 

 

 

 

 

M2>    October Sky / Vanessa Williams

 

10月になったら、この曲をかけたい。

『Vanessa Williams』が2009年にリリースしたアルバム

『The Real Thing』から「October Sky」

R&Bシンガーとしてはもちろん、女優としても長く活躍してきた彼女ですが、

このアルバムではジャズやボサノヴァ、ソウルなど、大人の音楽を実に自然に聴かせてくれます。

その中でも、この季節に選びたくなるのが「October Sky」。

ジャジーで穏やかなサウンド。

言葉をそっと置いていくようなVanessa Williamsのヴォーカルが美しい1曲です。

タイトルは「10月の空」。

爽やかなタイトルとは対照的に、歌われているのは少し切ない恋の情景。

だからでしょうか。

青く澄んだ秋空のような清々しさと、季節が過ぎていく時のセンチメンタルな気持ちが同居しています。

アルバム『The Real Thing』にはStevie Wonderが手掛けたタイトル曲をはじめ、

「Close to You」「Loving You」などのカヴァーも収録。

華やかに飾るというより、良い曲を良い声でじっくり聴かせる。

“大人の余裕”を感じる作品です。風の匂いも少しずつ変わる10月。大人の歌声を♪

 

 

HI!心呼吸 10月12日(月)

M1>   Autumn Shade II / The Vines(ザ・ヴァインズ)

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

オーストラリア・シドニー出身のロックバンド『The Vines』

2004年にリリースされた2ndアルバム『Winning Days』に収録された1曲です。

「Get Free」や「Ride」のような荒々しいロックの印象が強い彼らですが、

この曲はとても静か。

アコースティックな音色に、フロントマン「クレイグ・ニコルズ」の少し気怠く

浮遊するような歌声。

そして何より印象的なのが、美しく重なっていくヴォーカル・ハーモニーです。

クレイグ自身も、この曲をアルバムの中でお気に入りの1曲に挙げていたそう。

ちなみにデビューアルバムには「Autumn Shade」という曲があり、こちらはその「II」。

明確に続編として作ったわけではなく、似た雰囲気を持っていたことからこのタイトルになったのだとか。

歌詞もかなり抽象的。

だからこそ、意味をひとつひとつ追いかけるよりも、この曲が作り出す“空気”を楽しみたくなります。静かなアコースティック・サウンド。重なり合う声。

少し霞んだようなサイケデリックな感触。

穏やかなのに、どこか寂しい。その曖昧な美しさが、なんとも秋によく似ています。

 

 

 

 

 

M2>   Everytime You Go Away / Eric Benét

 

1996年のデビュー以来、甘く繊細なファルセットと、温もりのあるソウル・ヴォーカルで愛され続けている『Eric Benét』

今日は2014年にリリースされたカヴァー・アルバム『From E to U : Volume 1』から

「Everytime You Go Away」

オリジナルはDaryl Hall & John Oates

1980年のアルバム『Voices』に収録され、その後1985年にPaul Youngがカヴァーして全米No.1を記録したことでも知られる名曲です。

Eric Benétは、そんな80年代のスタンダードを実に彼らしく料理しています。

原曲が持つ切なさを残しながら、R&Bの艶と大人の色気を加えていく。

この人の声には、ただ上手いだけではない“体温”があります。

ちなみに『From E to U : Volume 1』は、彼自身が影響を受け、愛してきた楽曲を取り上げたカヴァー作品。

「Christopher Cross」「Daryl Hall & John Oates」「TOTO」「Earth, Wind & Fire」など、選曲を眺めているだけでも彼の音楽的ルーツが伝わってきます。

名曲は、歌う人が変わると新しい表情を見せてくれる。

そしてEric Benétが歌うと、少し夜が似合う曲になる気がします。

秋の夜。

少し温度が下がった空気の中で、ゆっくりと包まれてください♪

HI!心呼吸 10月9日(金)

M1>   A Ray of Hope / Desmond Child(デスモンド・チャイルド)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

KISS、ボン・ジョヴィ、エアロスミス、アリス・クーパー、ジョン・ウェイト……。

関わってきたアーティストの名前を挙げればキリがない!

数々のヒット曲を世に送り出してきたソングライター、プロデューサー

『Desmond Child』(デスモンド・チャイルド)

ボン・ジョヴィの「Livin’ on a Prayer」「You Give Love a Bad Name」、エアロスミスの「Dude」

など、ロック史に残るヒット曲を手掛けてきた人物です。

そんな彼が1991年に発表したソロ・アルバム『Discipline(ディシプリン)』から、

今も色褪せない1曲を♪「A Ray of Hope」

これだけハード・ロック界の大物たちと仕事をしてきた人ですから、本人の作品ももっとハードなのかと思いきや……これが意外にもソフトで洗練されている。

そして、かなりAOR寄り♪キャッチーなメロディに、美しいコーラス。

派手に押してくるのではなく、じっくり聴かせる大人のロック。

数々のヒット曲を生み出してきた“裏方の大物”というイメージを一度外して、純粋にひとりのアーティストとして聴いてみると、「こんなにも素敵な音楽を作る人だったんだ!」

と改めて感動します。“A Ray of Hope”とは、「ひと筋の希望の光」を感じてください。

 

 

 

 

 

M2> Never Gonna Fall In Love Again(恋にノータッチ) / エリック・カルメン

 

秋になると聴きたくなるのです。

1975年にリリースされたファースト・ソロ・アルバム『Eric Carmen』から。

ラズベリーズ解散後に発表された『エリック・カルメン』のソロ・デビュー作。

代表曲「All By Myself」も収録された名盤です。

もう説明はいらないですよね♪名曲が並んでいて、どの曲もちょっと切なくて、キラキラしていて。そして、どこか郷愁を感じる。

50年以上経った今聴いても、まったく色褪せない瑞々しいメロディがアルバム全体を包んでいます。今日の1曲は、「Never Gonna Fall In Love Again(恋にノータッチ)」

「All By Myself」と並ぶ、アルバムを代表する名曲。

実はこの曲のメロディには、クラシック音楽からの影響があります。

ロシアの作曲家ラフマニノフの交響曲第2番の美しい旋律をもとに作られたナンバー。

だからでしょうか。ポップスなのに、どこかクラシカルで優雅。

そして胸を締めつけるような切なさがあります。

1975年は、僕が生まれた年。自分と同じだけの時間を重ねてきた曲に、51歳になった今でも感動してしまう。このイントロを聴くと、僕はこの季節の色を思い出します。

木漏れ日……落ち葉…朱色、黄色。

HI!心呼吸 10月8日(木)

M1>  The Autumn Stone  / Small Faces(スモール・フェイセス)

 

『スモール・フェイセス』は、60年代のイギリスを代表するモッズ・バンド!

本国イギリスでは大きな人気を誇り、その後のブリティッシュ・ロック、

そして70年代後半のモッズ・リバイバルにも大きな影響を与えたバンドです。

影響を受けたアーティストといえば、やはり「ポール・ウェラー」

熱心なスモール・フェイセス・ファンとして知られ、後の「ザ・ジャム」や

「スタイル・カウンシル」へと続く音楽を聴いていても、そのルーツを感じます。

ポール・ウェラーのファンの僕にとっては、ポールが少年時代に憧れていたバンド。

それだけでもグッと来る♪

「Sha-La-La-La-Lee」のようなシンプルでポップなロックから、R&B、ソウル、そしてサイケデリックまで。実に多彩な音楽を残しています。

そんな彼らの曲の中から、この季節になると聴きたくなるのが、

「The Autumn Stone」

1969年に発表された同名のコンピレーション・アルバムにも収録された、美しく穏やかなナンバーです。しっとりと落ち着いたサウンド。

曲が終わった後の“残音”まで気持ちよくて、なんとも言えない温もりを感じます。

紅葉の中、そろそろマフラーを巻きたくなる季節。

スティーヴ・マリオットの歌声が、まるでマフラーのような温もりを届けてくれます。

 

 

 

 

 

M2>   Old Times Sake / Shelby Lynne(シェルビィ・リン)

 

2005年のアルバム『Suit Yourself』から。

“Suit Yourself”とは「好きにすれば」「好き勝手にしなさい」といった意味。

そんなタイトルを付けたアルバムですが……

そんなに好き勝手している感じはしないんですけどね(笑)

「Shelby Lynne」(シェルビィ・リン)は1968年、アメリカ南部生まれ。

音楽好きの家族の影響を受け、エラ・フィッツジェラルドやバーブラ・ストライサンドなどを聴いて育った彼女。

デビュー当時はカントリー系シンガーとしてキャリアをスタートしますが、その後はいくつかのレーベルを渡り歩きながら、自分自身の音楽を追求していきます。

カントリーだけではなく、ソウル、ブルース、ロックなどを吸収した彼女の音楽。

そして面白いのが、すでに長いキャリアを重ねていたにもかかわらず

2001年のグラミー賞で最優秀新人賞を受賞したこと!

本人も受賞スピーチで、自分は長年やってきた、といった趣旨の言葉を残したほど。

世界が改めて彼女の才能に気づいた瞬間でした。

今日の1曲は『Suit Yourself』から、「Old Times Sake」

肩の力が抜けたサウンドに、少しハスキーで味わいのある歌声。

素朴すぎず、強烈すぎず。だから好きなのかも。内に秘めた実力。

HI!心呼吸 10月7日(水)

M1>  LOOKING UP TO YOU / Michael Wycoff(マイケル・ワイコフ)

 

『マイケル・ワイコフ』は、L.A.を中心に活躍したシンガー、キーボード奏者。

70年代にはスタジオ・ミュージシャン、セッション・シンガーとしてキャリアを積み、

スティーヴィー・ワンダーやナタリー・コールなどの作品にも参加。

スティーヴィー・ワンダーの名盤『Songs In The Key Of Life』にも参加しているというのですから、その実力はお墨付き♪そして80年代に入り、ついにソロ・デビュー。

今日の1曲は、1982年にリリースされたセカンド・アルバム

『Love Conquers All』(ラヴ・カンカーズ・オール)から、「Looking Up To You」

80年代アーバン・ソウルを代表する、なんとも気持ちのいい1曲です♪

でも……

「この曲、どこかで聴いたことがあるぞ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

そうです!1993年に大ヒットしたZhané(ジャネイ)の「Hey Mr. D.J.」で、

この「Looking Up To You」がサンプリングされています。

つまり、あの心地よいグルーヴの“元ネタ”のひとつがこちら♪

原曲を知ってから「Hey Mr. D.J.」を聴き直すと、また違った楽しみ方ができます。

でも僕は原曲のほうが断然大好き♪夜に似合うアーバン・ソウルですが、

午前中に聴くワイコフもいいでしょ?

 

 

 

 

 

M2>   In Your Hands / Javier(ハヴィエアー)

 

ソウルフルで、スムース・・・。

「スティーヴィー・ワンダー」直系とも言いたくなる、70年代ニュー・ソウルの香り。

自ら曲を作ることはもちろん、ギターやピアノ、ベースなど複数の楽器を操るマルチ・ミュージシャン!そんなところもスティーヴィーを思わせます。

R&Bヴォーカリスト『Javier』(ハヴィエアー)

2003年にリリースされたファースト・アルバム『Javier』から、

「In Your Hands」

70年代ソウルの温かさに、当時のコンテンポラリーR&Bのエッセンスを溶け込ませたこのアルバム。彼のマルチな才能を思う存分楽しめる1枚です♪

トラディショナルなソウルにこだわるだけではなく、自分の歌声を生かすために様々な音楽を貪欲に吸収していく。これがファースト・アルバムとは思えないほど、すでに堂々としています。聴き進めていくと、バラード、ラテン、R&B、ソウル、そしてジャズの香りまで。

ジャンルに縛られない彼の音楽性が、次々と顔を見せてくれます。

「In Your Hands」も、そんな彼らしいスムースで温かな1曲。

アルバム最後のジャジーな「October Sky」の余韻まで、心地よい流れで楽しませてくれる作品です。こういうR&Bは、時間を選びませんね。

 

 

HI!心呼吸 10月6日(火)

M1>    True Colors  /  Monday Michiru

 

日系アメリカ人の女性ミュージシャン、シンガー・ソングライター、プロデューサー

『MONDAY MICHIRU』(マンデイ満ちる)

ジャズをベースに、ソウル、ファンク、ブラジリアン、クラブ・ミュージックなどを自由に行き来する彼女の音楽。やはり今聴いてもスタイリッシュで都会的。

キラキラと輝いています♪

2007年にリリースされた彼女自身初となるフル・カヴァー・アルバム

『My Ever Changing Moods』

タイトルに「The Style Council」の名曲を持ってくるところからして……大好き。

「クラブ気分で盛り上がろうよ!」というコンセプトのもと、

ソウル、ロック、80年代ポップス、ラテン、DISCOなど、

耳馴染みのあるナンバーから彼女ならではの選曲まで。全11曲、飽きません。

飽きるわけがありません。しかも全編、生バンドによる演奏というのも嬉しいところ。

単なる「名曲カヴァー集」ではなく、彼女自身が好きな音楽を中心に選曲しているからこそ、

「あぁ、なるほど!」と納得してしまう曲が多いんです。

そんなアルバムから今日は、「True Colors」

もちろん、1986年にシンディ・ローパーが歌い大ヒットした、あの名曲のカヴァーです。

タイトルの「True Colors」は、その人が持っている“本当の姿、本当の色”。

 

 

 

 

 

M2>  All By Myself / Jamie O’Neal(ジェイミー・オニール)

 

『ブリジット・ジョーンズの日記』サウンドトラックから。

出版社に勤務する32歳独身の女性、ブリジットの仕事や恋愛、そして日常を等身大に描いた、レニー・ゼルウィガー主演のロマンティック・コメディ。

2001年の公開から25年。今観ても笑えて、泣けて、そして愛おしい映画です♪

そして、この映画の魅力のひとつが音楽。

サウンドトラックの選曲が、実に素晴らしい!

「アレサ・フランクリン」の「Respect」、「アンディ・ウィリアムス」の「Can’t Take My Eyes Off You」といった名曲から、ガブリエルの「Out of Reach」、プリテンダーズの「Don’t Get Me Wrong」まで。いやぁ……豪華です♪

その中でも、映画を観た人なら忘れられないのが、

「All By Myself」/Jamie O’Neal(ジェイミー・オニール)

ジェイミー・オニールはオーストラリア出身、アメリカを拠点に活動してきたカントリー系シンガー・ソングライター。

そして「All By Myself」は、もともと1975年にエリック・カルメンが発表した名曲です。

その後セリーヌ・ディオンをはじめ、数多くのアーティストによって歌い継がれてきました。

そして作品も中では……失恋したブリジットが、パジャマ姿でワインを飲みながら、この曲を思いっきり熱唱。このシーンですよね(笑)あぁ、また観たくなってきた~♪

 

HI!心呼吸 10月5日(月)

M1>   Rewind   / Paolo Nutini(パオロ・ヌティーニ)

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

スコットランド出身のシンガー・ソングライター『パオロ・ヌティーニ』

まるでシンデレラボーイです!

地元スコットランドでローディなどの仕事をしていた頃、

ライヴ会場で急遽ステージに立つことになり、そのパフォーマンスが話題に。

そして2005年、18歳の誕生日にアトランティック・レコーズと契約を交わします。

嘘みたいな本当の話。

端正なルックスに、年齢からは想像できないようなスモーキーでソウルフルな歌声。

一気に世界へと、その声を響かせていきます。

2006年のデビュー・アルバム『These Streets(ジーズ・ストリーツ)』

僕もこのアルバムで彼を知ったのですが、ナイーヴでありながら味わいのある歌声に一気にファンに♪

「Rewind(リワインド)」“Rewind”とは「巻き戻す」という意味。

終わってしまった恋を振り返りながら「もし時間を巻き戻せたなら……」という切ない気持ちを歌ったナンバーです。

音楽を聴くと一瞬で「あの頃」に戻れることがありますよね。

そんな少しセンチメンタルな気分にも、このパオロの声がよく似合います。

 

 

 

 

 

M2>  Bitter / Meshell Ndegeocello(ミシェル・ンデゲオチェロ)

 

『Meshell Ndegeocello』(ミシェル・ンデゲオチェロ)

彼女はどんなアーティストかというと、ベーシストであり、シンガー・ソングライター。

ジャズ、ファンク、ソウル、R&B……。

ひとつのジャンルでは括れない独特の音楽世界を持ったアーティストです。

音楽のルーツには、学生時代から親しんできたファンクやソウル。

彼女の音楽を聴いていると、その根っこにはいつもルーツ・ミュージックが色濃く流れているような気がします。

耳ではなく、体の真ん中で聴く音楽。

心の奥の奥にそっと入り込んで、優しく問いかけてくるような彼女の声は、まるで魔法。

1999年にリリースされたアルバム『Bitter』から、タイトル曲の「Bitter」

このアルバムは、それまでのファンク色の強い作品とは少し表情を変え、静かで内省的。

アコースティックな響きに加えて、繊細で贅沢な音が重なり、気がつけば彼女の物語の中へ意識が逃避行してしまいます。

アルバムタイトル「Bitter」

その言葉の通り、恋愛や人間関係の中にある“苦さ”が、淡々と、そしてとても素直に描かれていきます。このままではダメだと分かっていても、流されてしまう自分。

さて今日は誰を癒そうか。はい!アナタ!どうぞ♪「Bitter」/Meshell Ndegeocello