HI!心呼吸 9月15日(火)

M1>   Midnight on the Stormy Deep / ドック・ワトソン

 

「ブルーグラス」という音楽のジャンルをご存知ですか?

アメリカ南部アパラチア地方に根付いた伝承音楽などを背景に、

1940年代に形づくられていったアメリカの音楽♪

バンジョー、フィドル、マンドリン、そしてアコースティック・ギター。

素朴なんだけど、聴いていると不思議と心を掴まれる音楽です。

そんなアメリカン・ルーツ・ミュージックを語るうえで外すことのできない存在が、

『ドック・ワトソン』

幼い頃に視力を失いながら、のちにアメリカを代表するギタリストの一人となった人物。

特にアコースティック・ギターの「フラットピッキング」の名手として知られ、その後の多くのギタリストにも大きな影響を与えました。

本格的に広く知られるようになったのは、すでに30代後半から40歳を迎える頃。

今日お送りした「Midnight on the Stormy Deep」は、1990年代のアルバム『Riding the Midnight Train』から。声の温もり。そして、その奥に漂う何とも言えない哀愁。

僕はギターの技術的なことは詳しくありません。

それでもこのギターを聴いていると、「この人、凄いなぁ」というものが、

理屈を飛び越えて伝わってきます。その功績は、あまりにも偉大です。

 

 

 

 

M2>  You’d Be Surprised / ジェフリー・コマナー

 

1976年にリリースされたジェフリー・コマナーのアルバム

『A Rumor in His Own Time』から。

ソングライター、そしてソロ・アーティストとして60年代から70年代にかけて活動した『ジェフリー・コマナー』

このアルバムが面白いのは、当時のウエストコース・シーンを彩った豪華なミュージシャンたちが参加していること。ドン・フェルダー、ドン・ヘンリー、J.D.サウザー、トム・ケリー、そしてアル・クーパーなどなど。

名前を眺めているだけでも、70年代の西海岸の空気が漂ってきます。

今日お送りした「You’d Be Surprised」。

ここで印象的なのが、アル・クーパーのハモンド・オルガン。

軽やかなサウンドの中に、なんとも言えない哀愁を加えてくれます。

この音を聴いていると、どこか遠くまで連れていってくれるような感覚になるんですよね。

イーグルス周辺のウエストコースト・サウンドがお好きな方なら、きっと気に入ってもらえるはず。一聴すると、サラッとした軽い音に感じるかもしれません。

でも、この「軽やかさの中にある豊かさ」を知ってしまうと、なかなか抜け出せなくなるんですよねぇ。やっぱり70年代のウエストコーストはいいなぁ。

 

HI!心呼吸 9月14日(月)

M1>      Here Waiting / デブラ・モーガン

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

5オクターブとも言われる幅広い音域と、豊かな表現力。

なんといっても、この歌声こそ『デブラ・モーガン』の大きな魅力です。

1998年にリリースされたアルバム『It’s Not Over』から。

アリゾナ州フェニックスで育ち、15歳の頃には教会のゴスペル・コーラス隊を指揮していたという彼女。

そのバックグラウンドを感じさせる歌唱力は見事で、しっとりとしたバラードからリズム感のあるナンバーまで、実に巧みに歌いこなしています。

アルバムには名曲「Ain’t No Mountain High Enough」のカヴァーも収録。

彼女の伸びやかな歌声を楽しむには、ぴったりの一曲かもしれません。

「DEBELAH」名義で活動していた頃は、ダンス・クラシックスをサンプリングしたアップテンポな曲を歌う印象もありましたが、この作品ではグッとR&B色が濃くなっています。

個人的には、こちらの雰囲気のほうが好きかも♪

R&Bフレイバーたっぷりで、ゆったりと楽しめる一枚。

「MINNIE RIPERTON」や「TONI BRAXTON」あたりがお好きな方なら、きっと反応してもらえるはず。そして「Here Waiting」おいしいコーヒーが飲みたくなってきた~☕

 

 

 

 

 

M2>  If You’re Not The One / ダニエル・ベディングフィールド

 

イギリス出身のシンガー・ソングライター『ダニエル・ベディングフィールド』

妹は、同じく歌手として活躍する「ナターシャ・ベディングフィールド」

兄妹揃ってUKチャートで1位を記録したことでも知られる、音楽一家です♪

そんなダニエルのデビューは、まさに夢のような出来事。

自宅で制作した「Gotta Get Thru This」が2001年にUKチャート1位を獲得!

一気にスターダムを駆け上がります。

そして翌2002年にリリースされたデビュー・アルバム

『Gotta Get Thru This』

こちらも全英アルバムチャート最高2位を記録する大ヒットとなりました。

今日お送りした「If You’re Not The One」は、このアルバムから。

一聴すると、王道のラヴ・バラード。

でも丁寧に聴いてみると、決して安易に作られた曲ではないことが伝わってきます。

繊細なメロディーに、伸びやかなファルセット。

そして何より、感情がそのまま声になったような歌。

聴けば聴くほど、ジワジワと引き込まれていきます。

上辺だけじゃない。ここにはちゃんと“本物”があります。

 

HI!心呼吸 9月11日(金)

M1>  WAY BACK INTO LOVE / ヒュー・グラント&ヘイリー・ベネット

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

映画を見たら、サントラまで買っちゃいました・・・♪

80年代のポップスを知っている方なら、ビンビン来るシーンや耳に残るメロディがたくさん!『ヒュー・グラント』そして『ドリュー・バリモア』主演。

2007年公開のロマンティック・コメディ映画『ラブソングができるまで』のサウンドトラックから「WAY BACK INTO LOVE」

ヒュー・グラントが演じるのは、80年代に一世を風靡したものの、

今ではすっかり過去の人となってしまった元人気ポップ・スター。

そこへ舞い込んできたのが、人気絶頂の歌姫からの楽曲制作の依頼!

これは再ブレイクのチャンス!果たして、もう一度華やかな舞台へ戻ることができるのか?……というお話なんですが、音楽好きにはたまらない映画なんですよね♪

そして、この曲でヒュー・グラントとデュエットしているのが「ヘイリー・ベネット」。

いやぁ、彼女の歌声がいい!透明感がありながら存在感もあって、ヒュー・グラントのちょっと甘くて優しい歌声との相性も抜群です。

ちなみに映画で使われる楽曲には「ファウンテインズ・オブ・ウェイン」で知られる

「アダム・シュレシンジャー」も参加。なるほど。だから80年代ポップスへの愛情を感じさせながら、単なる懐かしさだけでは終わらないんですね。

「WAY BACK INTO LOVE」というタイトルがいい。もう一度、愛へ戻る道。深い。

 

 

 

 

M2>  Don’t Know Much / リンダ・ロンシュタット

 

デュエット繋がりの締めくくり。

1989年にリリースされたアルバム『Cry Like A Rainstorm, Howl Like The Wind』

『リンダ・ロンシュタット』にとって、久しぶりにポップスへと本格的に戻ってきた作品として、当時大きな話題になった名盤です。

カントリー、スタンダード、メキシコ音楽など、さまざまな音楽に挑戦してきたリンダ。

そんな彼女がこの作品では、フル・オーケストラやゴスペル・コーラスをバックに堂々と歌い上げます。バックを務めたのは「スカイウォーカー・シンフォニー・オーケストラ」。

壮大な演奏の中でも決して埋もれることのない、リンダの歌声。

それまで積み重ねてきたキャリアそのものを讃えているような、

そんなスケールの大きさを感じるアルバムなんですよね。

そして、この作品で外せない存在が「アーロン・ネヴィル」。

ネヴィル・ブラザーズのメンバーとしても知られる、あの独特で優しい歌声。

リンダとのデュエットで大ヒットしたのが「Don’t Know Much」

この二人の声が重なった瞬間が、まぁ美しい♪

力強さの中に優しさがあって、どこか切なさもある。

その後も二人はいくつものデュエットを聴かせてくれますが、その魅力を広く知らしめた代表曲のひとつが、この「Don’t Know Much」でしょう。

大人になってから聴くと、また沁みるんですよねぇ。良い曲ですわ~♪

HI!心呼吸 9月10日(木)

M1>    Tonight I Wanna Cry / キース・アーバン

 

モダン・カントリーのマスターピース!

『KEITH URBAN』(キース・アーバン)

ニュージーランド・ウェリントン生まれ、オーストラリア育ちのカントリー・ミュージシャン。2004年にリリースされたアルバム『Be Here』。

彼の代表作のひとつとして、ぜひ聴いてほしい一枚です。

このアルバムの魅力は、なんといっても「聴きやすさ」

キャッチーな曲調の中に、自身のルーツであるカントリーのエッセンスをしっかりと閉じ込め、それをモダンにアレンジしています。

ポップスのようにスッと耳に入ってくる。

だけど、よく聴いてみるとギターの音色やメロディ、

歌い回しの中に、カントリーならではの土臭さがちゃんと顔を出すんですよね。

「カントリーって、ちょっと馴染みがないなぁ」

そんな方にも、入口としてオススメしたいアルバムです。

今日お届けしたのは「Tonight I Wanna Cry」

タイトルからして、ちょっと切ない。夏から秋へ。空の色や風の匂いが少しずつ変わってくる季節。こんな音楽の空気を普段の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょう?

 

 

 

M2>   I Believe / ブレシッド・ユニオン・オブ・ソウルズ

 

「エリオット・スローン」(Vo)と「ジェフ・ペンス」(G)を中心に結成された

オハイオ出身の5人組『Blessid Union Of Souls』

黒人、白人のメンバーによるバンドというのも特徴で、沁みるメロディと真っ直ぐな歌詞。

僕は大好きなバンドです。

1995年にリリースされたデビュー・アルバム『HOME』から「I Believe」

いやぁ、このアルバムは名盤です♪

毎年、秋になると無性に聴きたくなってしまう一枚。

そして僕にとっては、大学時代の思い出がたくさん詰まったアルバムでもあります。

ちょうどアメリカへ旅行に行っていた頃。

現地のラジオから、この「I Believe」が何度も何度も流れてきたんですよね。

だから今でもこのイントロを聴くと、一瞬であの頃の空気に戻ることができます。

ピアノとストリングスから始まる美しいイントロ。

そしてエリオット・スローンの優しいヴォーカル。

この曲で歌われているのは、人種や偏見という壁を越えていく「愛」の力。

哀しくも美しいメロディと一緒に、そのメッセージが真っ直ぐ胸に入ってきます。

「愛こそが答えだと信じている。愛が道を見つけてくれると信じている。」

「I Believe……僕は信じている。」秋になると、また会いたくなるんですよね。

HI!心呼吸 9月9日(水)

M1>   Opening Up To You   / ローラ・アラン

 

オランダ出身のシンガー・ソングライター『ローラ・アラン』

父親はオランダ人、母親はエジプト人。

幼い頃からさまざまな国や文化、言葉に触れて育ったそうです。

そんな彼女のデビュー・アルバム『Laura Allan』から。

アルバム1曲目に収録された「Opening Up To You」

まず印象的なのが、ダルシマーを使ったイントロ♪

優しくて温かいアコースティック・サウンドに、彼女の歌声が心地よく重なります。

この曲は“フリー・ソウル”の名曲としても知られていますが、

アルバムには他にも落ち着いた曲が並びます。

ソウルフルなんだけど、フォーキー。

ジャズの香りもあれば、どこか異国の風も感じる。

幼い頃からいろいろな国や文化に触れてきた彼女だからでしょうか。

その歌声を聴いていると、音楽の向こう側にある「景色」まで見せてくれているような気がするんですよね。

爽やかでありながら、どこか懐かしい。海なのか。

朝の光なのか。風に揺れる木々なのか?

さて、アナタにはどんな景色が見えますか?

 

 

 

M2> I Don’t Want To Wait Till Tomorrow / Terry Ellis(テリー・エリス)

 

90年代初頭、世界的なヒットを連発した4人組『En Vogue』

「テリー・エリス」「ドーン・ロビンソン」「シンディ・ヘロン」「マキシーン・ジョーンズ」によって結成された、抜群のコーラス・ワークを誇るグループです。

そのメンバーのひとり「テリー・エリス」が、1995年に発表したソロアルバム

『Southern Gal』

「I Don’t Want To Wait Till Tomorrow」

En Vogue時代は、どちらかというと他のメンバーを引き立てる印象もあったテリー・エリス。ところがソロになると、これがいいんですよねぇ♪

グループ時代の華やかさとは少し違って、アルバムにはしっとりとした曲が多く並びます。

彼女の柔らかい歌声をじっくり味わっていると、

「もしかして彼女、本当はこちらの路線をやりたかったんじゃない?」

なんて思ってしまうほど、見事にハマっているんです。

今日お届けした「I Don’t Want To Wait Till Tomorrow」も、その魅力を感じさせてくれる一曲。どこかミニー・リパートンを思わせるようなキラメキ。

そして、窓から差し込んでくる優しい日差しのような温かさ。

ゆったりとしたリズムに身を任せていると、時間まで少し穏やかになっていくような気がします。暑かった夏から、少しずつ季節が移り変わる頃。秋は、このリズムが合うなぁ♪

HI!心呼吸 9月8日(火)

M1> Unbreakable Heart(アンブレイカブル・ハート) / カーレン・カーター

 

彼女の母親は「ジューン・カーター」、父親はカントリー歌手の「カール・スミス」。

そして義父は、あの「ジョニー・キャッシュ」

まさにカントリー界の名門“カーター・ファミリー”の血を受け継ぐシンガー・ソングライター、『カーレン・カーター』

1978年にデビューを飾った彼女。

今日ピックアップするのは、1993年にリリースされたアルバム『Little Love Letters』から。

「Unbreakable Heart」

このアルバムが、いいんですよねぇ。さすがカーター・ファミリーの血を受け継ぐ彼女。

カントリーらしい爽やかさがありながら、しっかりとした重厚さも感じさせる一枚。

全14曲というボリュームなんですが、不思議と長さを感じさせない。

これからの季節に似合う音が、たっぷり詰まっています♪

そしてこのアルバムは、しばらく活動から遠ざかっていた彼女にとって、本格的なカムバックを印象づけた作品でもありました。

僕自身も、昔ブルーグラスなんかをちょっと背伸びして聴いていました。

「こういう音楽が分かる大人って、カッコいいんじゃない?」なんて思っていたのかもしれません(笑)。でもね。

あの頃は、本当の良さをまだあまり理解できていなかった気がするんです。

それが今、改めて聴いてみると……なんでしょう、この皮膚に馴染む感じ。

 

 

 

M2>   Lost Stars   / アダム・レヴィーン

 

『マルーン5』のヴォーカリスト『アダム・レヴィーン』

彼が俳優として出演し、その歌声も大きな存在感を放った映画が、

2013年の『はじまりのうた』

その劇中で歌われた一曲が「Lost Stars」

第87回アカデミー賞では歌曲賞にもノミネートされた名曲です。

サウンドトラック『はじまりのうた – オリジナル・サウンドトラック』にも収録されています。

優しいメロディに乗る、アダム・レヴィーンの少し切なく、繊細な歌声。

普段のマルーン5とは、またひと味違う表情を見せてくれるんですよね。

監督は『ONCE ダブリンの街角で』でも知られる「ジョン・カーニー」

舞台はニューヨーク。人生が思うようにいかなくなった男女が「音楽」と出会い、もう一度前を向いていく物語です。立派なスタジオもない。大きな予算もない。

だったら、ニューヨークの街そのものをスタジオにしてしまおう!

街角や路地、地下鉄のホーム……。

一見無謀にも思えるレコーディングが、少しずつ人と人を繋ぎ、止まっていた人生を動かしていきます。音楽って、人生を劇的に変えてくれるものではないのかもしれない。

そんな音楽の力を感じさせてくれる映画です。そして「Lost Stars」というタイトルもいい。

HI!心呼吸 9月7日(月)

M1> It’s The Falling In Love(恋をしましょう) / キャロル・ベイヤー・セイガー

 

今週もこのコーナーでごゆっくりと♪

『キャロル・ベイヤー・セイガー』といえば、

名作を数多く世に送り出してきたアメリカを代表する作詞家。

そして「バート・バカラック」の元妻としても知られています。

彼女が手掛けた作品を改めて眺めてみると、その豪華さに絶句・・・。

ディオンヌ・ワーウィック&フレンズ「愛のハーモニー」、

クリストファー・クロス「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」などなど。

「えっ、これもキャロル・ベイヤー・セイガーだったの!?」

そんな名曲がズラリと並びます。今日はそんな彼女自身の歌声を♪

1978年に発表されたセカンドアルバム『TOO』から

「It’s The Falling In Love(恋をしましょう)」

この曲も、参加している顔ぶれがなんとも豪華!

作曲は「デヴィッド・フォスター」そして、この曲の魅力のひとつが美しいコーラスです。

なんと「マイケル・マクドナルド」もバック・ヴォーカルで参加!

華やかなミュージシャンたちの演奏に乗る、キャロル・ベイヤー・セイガー本人の歌声。

少し細くて、どこか儚げ。その声には不思議と人を惹きつける温もりがあります。

 

 

 

M2>    TRUE LOVE   /  AL GREEN

 

1946年、アメリカ・アーカンソー州生まれの『アル・グリーン』

10人兄弟の6番目として生まれ、幼い頃から兄弟たちとゴスペルを歌っていたそうです。

1971年には「Tired of Being Alone」がヒット。

そして1972年には、「Let’s Stay Together」「I’m Still In Love With You」

と、今なお愛され続ける名曲を立て続けに発表!

もう70年代は“アル・グリーンのためにあったんじゃないか”と思ってしまうほど、ソウル・ミュージックの歴史に残る名曲を次々と送り出していきます。

そんなアル・グリーンは、その後ゴスペルの世界へ。

80年代に入るとゴスペル・シンガーとしての活動に軸足を移し、作品を発表していきます。

そして1985年にリリースされたアルバムが『He Is The Light』。

ここで再びタッグを組んだのが、アル・グリーン黄金期を支えた名プロデューサー

「ウィリー・ミッチェル」!

ゴスペルを通過したアルの歌声に、再びあのソウルの香りが重なっていく。

今日はその中から「TRUE LOVE」。

人生を重ねたからこその落ち着き。大人のベールを一枚纏ったような、この色気。

やっぱりアル・グリーンの声って特別なんですよね。

HI!心呼吸 9月4日(金)

M1>   Blue Serenade / Tony Fruscella(トニー・フラッセラ)

 

今週の締めくくりは♪こんな2曲にしてみました。

1955年3月29日、そして4月1日。ニューヨークで録音された音源から。

『Tony Fruscella』

1927年2月4日生まれ、1969年8月14日没。アメリカのジャズ・トランペッター。

その美しく、どこか儚い音色から、「トランペットの詩人」

とも呼びたくなるようなミュージシャンです。

幼少期を孤児院で過ごし、10代でトランペットを手にしたTony Fruscella。

Lester Young、Gerry Mulligan、Stan Getzなど、ジャズ史に残るミュージシャンたちとも共演。決して録音を数多く残した人ではありません。

だからこそ、1955年に残された彼の演奏は貴重。

そして、そのリリカルで美しいトランペットの音色は今も多くのジャズ・ファンを魅了しています。今回選んだのは、「Blue Serenade」

この音がいいんですよねぇ。少し枯れているような……でも、決して冷たくない。

フワッと柔らかくて、少し切なくて、ちゃんと温度がある。

Kenny Dorhamの『Quiet Kenny』で聴けるような、柔らかなトランペットの音も大好きですが、これからの季節Tony Fruscellaのこんな音もいい。

 

 

 

 

 

M2>  One Note Samba / Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim

(ハービー・マン&ジョアン・ジルベルト・ウィズ・アントニオ・カルロス・ジョビン)

「Herbie MannとJoão Gilbertoの夢の共演!」

アルバムの帯には、そんな文言が踊ります♪

ジャズ・フルート界を代表する存在、「Herbie Mann」

彼がブラジルへ赴き「Antonio Carlos Jobim」ら現地のミュージシャンたちと録音したボサノヴァ作品。そこに「João Gilberto」が1959年から1961年にかけて録音した楽曲を組み合わせた1965年のアルバム、

『Herbie Mann & João Gilberto with Antonio Carlos Jobim』

今回は、その中から「One Note Samba」

ボサノヴァがお好きな方なら、一度は耳にしたことがあるであろう名曲です。

Antonio Carlos Jobimが生み出したボサノヴァ・スタンダード。

でも、ここで聴ける「One Note Samba」は、とてもジャジー。Herbie Mannのフルート。

João Gilbertoの独特な歌声。そしてリズム・セクションまで、どこかジャズの匂いをまとって聞こえてきます。この感じがいいんですよねぇ。

優しく揺れるボサノヴァのリズム。そして、夏の午後のようにマッタリとしたJoão Gilbertoの歌声。聴いていると、少しレトロな風景が浮かんできます。

窓の外では夏の風。少し薄暗いカフェ。冷たい飲み物でも置いてゆっくり過ごす午後。最高

 

 

HI!心呼吸 9月3日(木)

M1>  Ariel(アリエル) / Diane Birch(ダイアン・バーチ)

 

ロサンゼルスのホテルのレストランで演奏していた『Diane Birch』

その歌声を偶然耳にしたのが……Prince

彼女の演奏に惹かれ、自宅に招いてセッションをしたというエピソードがあります。

なんというミラクルなのか……。

Princeといえば、まだ大ブレイクする前のAlicia KeysやNorah Jonesにも早くから注目していたと言われています。そんなPrinceの耳に留まったDiane Birch。

そりゃ、気になりますよね。

2009年にリリースされたデビュー・アルバム『Bible Belt』

FM GUNMAでも彼女の音楽がパワープレイされていました。

このアルバム、今聴いてもいいんです。

洗練されているのに、どこか懐かしい。

曲そのものが美しくて、安心してその世界に身を委ねられる。

僕は聴いていると、ときどきJoni Mitchellなど70年代のフォーク・ロックを思い浮かべます。もちろん、ただ懐かしいだけじゃない。ソウル、ゴスペル、ピアノ・ポップ……。

いろいろな音楽が彼女の中を通って、ちゃんとDiane Birchの音になっている。

だからでしょうか。何気なく流していても、突然、「ん?」

と聞き耳を立てたくなる瞬間がある。

音楽に引っ張られて、一気にその世界へ入り込んでしまう。そんな魅力を持った人です。

 

 

 

 

 

M2>    On My Knees  /  Bob Carlisle(ボブ・カーライル)

 

1997年にリリースされたアルバム『Butterfly Kisses (Shades of Grace)』から。

『Bob Carlisle』(ボブ・カーライル)

いくつかのバンドでの活動を経て、ソロ・アーティストとして歩み始めた彼の名前を一躍有名にしたのが『Butterfly Kisses』

嫁いでいく娘と、その娘を見送る父親の愛を歌った名曲です。

幼かった娘が成長して、やがて自分のもとから巣立っていく。嬉しい。でも、寂しい。

いつまでも小さな娘でいてほしいような気もするけれど、父親はその背中を押してあげなければならない。国は違えど……父の心はどこも同じなんですね。

この曲でアメリカ中の多くの人が涙したのも分かる気がします。

んでもって!

今回はその名曲を収録したアルバムから、僕が大好きな一曲。

「On My Knees」

ゆっくりとしたピアノのイントロ。そこからじっくり、じっくりと聴かせてくれます。

僕はこのアルバムを聴いていると、この曲のところでリピートしてしまうんですよね。

優しさに満ちあふれている。でも、ただ優しいだけじゃない。曲が進むにつれて、どんどんスケールが大きくなっていく。彼の歌には「愛」や「祈り」を感じる瞬間があります。

 

 

HI!心呼吸 9月2日(水)

M1>   How Do I Get to Heaven  /  Dave Mason

 

1960年代後半から70年代前半のブリティッシュ・ロック・シーン。

ロックに様々なジャンルの音楽を融合させ、実験的なサウンドを生み出していた伝説のバンド「Traffic」

「Steve Winwood」が在籍していたことでも知られています。

そして、もうひとり忘れてはいけないメンバーが、『Dave Mason』(デイヴ・メイスン)

1946年5月10日、イギリス生まれ、今年80歳!

Trafficを離れた後もソロ・アーティストとして長いキャリアを重ねてきた、まさに英国ロックの生き証人のひとりです。

ちなみに1980年にリリースされたDave Masonの「Save Me」。

この曲でデュエットしているのが、世界的な大成功を収める直前の「Michael Jackson」

こんなところにも彼の長いキャリアを感じます。

さて今回は、2014年にリリースされたアルバム『Future’s Past』から。

「How Do I Get to Heaven」

演奏が終わると聞こえてくる観客の拍手。そう、これはライヴ・テイク。

いやぁ……この拍手の中にいたいもんです。生で聴いてみたい。

広がりのあるメロディ。どこか80年代の良質なロックを思わせるポップさをどうぞ♪

 

 

 

 

 

M2>   Overdose of Joy / Eugene Record(ユージン・レコード)

 

1940年12月23日、アメリカ・シカゴ生まれ。

シカゴ・ソウルを代表するシンガー、

ソングライター『Eugene Record』(ユージン・レコード)

2005年に64歳でこの世を去っていますが、彼が残した音楽は今聴いても本当に洒落ている。シカゴ・ソウルの中でも、とりわけポップでマイルド。

そして、とにかくメロディが美しい。そんな音楽センスを持った人です。

ファルセット・ヴォイスを生かした名曲「Oh Girl」をはじめ、数々のヒット曲を生み出しました。今回選んだのは、1977年にリリースされたソロ・アルバム

『The Eugene Record』から。「Overdose of Joy」

タイトルからしていいじゃないですか。“喜びの過剰摂取”。

メロウでいて、ソウルフル。スウィートなんだけど、甘すぎない。

適度に洗練されていて、何度聴いてもカッコいい。

そして、とろけそうになるコーラスワーク。

もう最高ですね♪

この曲を聴いていると、僕はドライブしたくなる。

高速道路もいいけれど……よく晴れた日。山間を抜けていく道。最高です。