6/10 ファゴット奏者 原 梢


高崎出身、ファゴット奏者の原梢(はら・こずえ)さん。

15歳のとき、高崎女子高校吹奏楽部でファゴットを始めました。その後、京都市立芸術大学音楽学部へ進学。現在は、オーケストラへの客演や室内楽の演奏会など、ファゴット奏者として幅広く活動されています。今週は、ファゴットのリード制作について詳しく聞きました。

原さん手作りのリード

ファゴットは、葦を重ねた「ダブルリード」を使って音を鳴らす木管楽器。
低音パートを担当する楽器で、リードは音を出すために欠かせない大切な部品です。
原さんは、このリード制作にも力を入れています。

自宅の畑で、材料となる暖竹(だんちく)という種類の竹を育てていて、その暖竹を約2〜3年かけて乾燥させます。また、フランスやドイツから輸入した素材を加工して制作することもあるそうです。

暖竹は竹の仲間の植物。節と節の間の筒状の部分を縦に割り、専用の機械やカンナを使って少しずつ削っていきます。水に浸しながら薄く加工し、いくつもの工程を重ねた後、針金で結わえて形を整えていくそうです。

2週間のうち1日ほどを制作作業にあてることもあるという、非常に手間のかかる作業。
完成したリードにもそれぞれ個性があり、必ずしも思い通りの仕上がりになるとは限りません。「練習している時間より、リードを作ったり、準備したり、心配している時間の方が長い楽器かもしれません」と笑顔で話してくださいました。

原さんが制作したリードは、ファゴット奏者の方や吹奏楽部の生徒たちへ譲ったり、都内の楽器店で販売されることもあるそうです。リードは数回使うと交換が必要になり、演奏会用、コンクール用、予備用と、多くの準備が欠かせません。そんな中、原さんのリードは「群馬県内シェア率No.1です!」と笑いながら話してくださいました。

最後に、音楽への想いを伺いました。

「ファゴットはあまり有名な楽器ではありませんが、実際に音を聴いていただくと好きになってくださる方が多いんです。ぜひ一度、演奏会に足を運んでほしいです。」

原さん自身、初めてオーケストラを聴いたのは、子どもの頃の群馬交響楽団の移動音楽教室だったそうです。音楽は、聴くのも楽しいもの。そして、自分で演奏する楽しさや、誰かと音を合わせる喜びもあります。そんな音楽の魅力を、これからも多くの人に伝えていきたいと話してくださいました。

グンマドンナ

2週にわたり原梢さんをご紹介しました。

~ コンサート情報 ~
ファゴット/原 梢 ピアノ/朴敬二
「チャリティーディナーコンサート~ファゴットの響きで癒しのひとときを」
2026年6月13日(土)開演18:00
開場:群馬ロイヤルホテル 南館スペランツァ
問:ミュージック・フォー・チルドレン 027-353-8189