8/1 アトリエ ラ・ソワ 浦野祐子

着物や帯をバッグなどにリメイクする「アトリエ ラ・ソワ」の立ち上げから2年。様々なオーダーを受ける中、浦野祐子さんが印象に残ったリメイクのご注文は・・・103歳で亡くなったおばあちゃんの丸帯のリメイク。一年忌に形見分けとして、袱紗12枚、トートバッグ3つ、タペストリーに仕上げたそうです。みんながおばあちゃんの帯で作ったおそろいの袱紗を持つって素敵だなぁと感じたそうです。

終活、生前整理という言葉への抵抗が少なくなってきた昨今、「自分のものを自分の意思で自分のセンスで残したい!」と思う方が増えたように感じているという浦野さん。誰に、どれを、どう渡すか・・・楽しい整理にラ・ソワを活用してもらいたいと話します。

          

着物や帯の柄のどの部分を使うかは、デザインを決める時の大切なポイント。かなり印象が変わるため、たとえば黒留め袖の場合、全面柄だとしつこいので、黒を活かしてどこをどう使うか・・・お客様と相談するのも楽しい時間だそうです。また、喪服の家紋の部分を活かしてブラックフォーマルバッグにリメイクし、実家の家紋を娘・孫へと引き継いでいくのもオススメだそうですよ。

「思い出のたくさん詰まったものが、新しい形になり、新しい物語が始まるのがうれしい!」と語る浦野さんのアトリエには、県外からも注文が舞い込んでいます。

アトリエ・ラ・ソワ  https://atelier-la-soie.com/

インタビュー:川上直子