8/8 いせさき銘仙の会 代表世話人 杉原みち子

杉原みち子さんは、大正から昭和にかけて流行した伝統的な絹織物・伊勢崎銘仙の魅力をPRし、後世に伝えようと活動する「いせさき銘仙の会」の代表世話人。

「いせさき銘仙の会」立ち上げのきっかけは、平成21年に赤石楽舎で行われた「想い出の銘仙展」。最終日に出かけた杉原さんは、銘仙のあまりの美しさに目を奪われ、この銘仙で伊勢崎の街中を埋め尽くせたら・・・と思い、すぐに市長に「銘仙の日」の制定をお願いし、紆余曲折ありながらも平成22年3月に「いせさき銘仙の会」が発足したそうです。「銘仙の日」は、3月の第1土曜日に制定されました。

伊勢崎銘仙の魅力について杉原さんはこう語ります。

「縦糸と横糸、両方に先染めすることで、鮮やかな色彩になること。そしてポップでコンテンポラリーで、斬新なデザイン!草木染めから、いち早く化学染料を取り入れた伊勢崎銘仙は今でもアンティーク銘仙として全く色は変化していない。海外の人が今見ても新しいと感じるもので、柄は、蒙古襲来や万里の長城、ピラミッド、鯉の滝のぼり等、伊勢崎銘仙独特のデザインがあり、スプートニク、パリ万博のエッフェル塔、エリザベス女王戴冠式のウェストミンスター寺院、美智子さまのご成婚の時はテニスラケット、ダッコちゃん柄など、まさに何でもあり!見ているだけ、着るだけで楽しい柄があるところ。」

         

会の活動として、今年7年目を迎えたファッションショー「銘仙レボリューション」を実施している他、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産決定時には、銘仙を着ての浅草・銀座街歩きをし、地元の中学生へはふるさと学習として銘仙教室も開催しています。参加型体験型の教室で、生徒に銘仙を着てもらい、先人の功績を知ってもらう銘仙クイズを実施したり、ファッションショーも行うそうです。また、婚活・赤い糸プロジェクトともコラボし、参加男女に銘仙を着てもらったところ、今までになく多くのカップル成立したそうですよ。

杉原さんは「伊勢崎銘仙の魅力と、先人の努力を伝えるのが私の使命」と目を輝かせています。

インタビュー:川上直子