6/4 陸上競技選手 樺沢 和佳奈(所属:三井住友海上)

「オリンピックの借りはオリンピックで返す」

群馬県前橋市出身の陸上選手・樺沢和佳奈さん。現在26歳の彼女は、2024年パリオリンピックの女子5000m日本代表として出場を果たしました。

樺沢さんが陸上を始めたのは小学4年生のとき。地元・前橋の陸上クラブに誘われたのがきっかけでした。子どもの頃は、医師や宇宙飛行士など、さまざまな夢を描く“夢見がちな女の子”だったと振り返ります。その中のひとつに「オリンピックに出たい」という思いも、もちろん含まれていました。実は小学生の頃には水泳でも全国レベルの実力を誇っていましたが、自分の体型や素質を冷静に見つめ、将来性を考えて陸上の道に進むことを決意します。

前橋富士見中、常磐高校と競技を続け、高校時代には世界大会も4度経験します。高校卒業後の進路は実業団か大学進学かで迷いましたが、「もっと強くなるためには、自分で決断し、行動しなければ」という強い思いを世界の選手を見て感じていたため、あえて陸上部のない慶應義塾大学総合政策学部への進学を選びました。

大学卒業後は実業団に所属し、競技を継続。2020年の東京オリンピックでは、出身校のある太田市を聖火ランナーとして走りました。そのときに胸に誓ったのが、「次は選手としてオリンピックに出場する」という強い決意。そして2024年、パリの舞台でその夢を現実のものにしたのです。

現在は、次なる目標であるロサンゼルスオリンピックに向け、日々トレーニングに励んでいます。

来週も、樺沢和佳奈さんをご紹介します。どうぞお楽しみに!

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樺沢和佳奈 プロフィール

2024年:パリオリンピック(5000m) 出場
2024年:セイコーゴールデングランプリ陸上(5000m) 5位
2024年:織田幹雄記念国際陸上競技大会(5000m) 2位
2024年:全日本実業団ハーフマラソン大会 優勝
2023年:日本陸上競技選手権大会・10000m 5位