12/20 木版画家 池田実穂

池田実穂さんは、旧月夜野町出身・沼田市在住。
木の板を彫って紙に写し取り表現する木版画家として活動しています。


幼い頃はアニメや漫画が好きだったという池田さん。
大学では彫刻について学び、彫刻家を目指してイタリア・カッラーラのアカデミーで
留学しました。

池田さんが木版画と出会ったのは、アカデミー入学後。
講師の先生から「木版画をやってみたら」と勧められたことがきっかけで、木版画の制作をするようになりました。
「『あなたは日本人だから、木版画をやってみたら?』と声をかけられました。
日本は浮世絵のイメージがあるので勧められた思うのですが、やってみたらビビッときました」とのこと。

木版画も彫刻も「彫る」ことが共通していたこと、立体ではなく平面の世界で
表現ができることなどが表現方法としてしっくりきたという池田さん。
留学を含め17年間イタリアに滞在し、木版画を制作しました。

木版画の制作は、下絵を描くところからはじまります。
下絵をトレーシングペーパーで転写し、版木にカーボン紙を乗せて
色をのせる部分を版木に移していきます。その後、実際に版木を掘っていきます。

また、池田さんはイタリアでの芸術活動を通して、日本での芸術活動の環境が恵まれていたことを知ったといいます。
「イタリアでは誰もお膳立てをしてくれないので、必要なものは自分で準備し、
分からないことは自分から聞く自主性が大切なんだと感じました。
また、町に彫刻があったりと生活レベルでアートと人が共存している様子がみられました」


池田さんの作品。
多版多色刷りのものがほとんどで、自然や少女をテーマにすることが多いんだそうです。
作品のテーマだけでなく、印象を左右する色の配色などにもこだわっています。

「自分の作品で見る人に詩的な何かを受け取ってほしい」と話す池田さん。
来週も、お話を伺っていきます。

今回は旧月夜野町出身・沼田市在住の木版画家、池田実穂さんをご紹介しました。
来週もお楽みに!