1/24 農業 吉川博子

吉川博子(よしかわ・ひろこ)さんは昭和村出身・在住。
大学卒業後は京都の着物メーカーで働いていましたが、地元にUターンし、ご主人とともに、約8年前に農業を始めました。
農産物の栽培から加工・販売まで、全て自分達で手掛け「ゆずこしょう」などを小瓶で販売。

「あすなろ工房」という屋号で活動しています。

平日は工房でひたすら作り込みをし、週末はマルシェに出店。お客さんとのやりとりの中で新商品が生まれることもあるそうです。
吉川さんは、多数の加工品を「お肉に合うセット」や「野菜に合う」など、分かりやすいカテゴリーに分けて販売しています。これは着物メーカーに勤めていた経験がいきているとか。

畑にいると、野菜の花の可愛らしさにも気付きます。通常は、花が咲く時期まで野菜を育てることがないのでお客さんはあまり見る機会がありません。それをリースやスワッグして販売。とても喜ばれるそうです。

畑に自然に生えてきた草なども「どうにか調味料にできないか…」と、日々「無駄にしたくない精神」で、お仕事をしている吉川さん。

手間暇惜しまない仕事ぶりとアイデアは、学ぶべきところがたくさんありそうです。

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1/17 農業 吉川博子

吉川博子(よしかわ・ひろこ)さんは、昭和村出身・在住。
農業を始めて、約8年です。

夫とともに、農作物の栽培から加工・販売まで、自分達で全て手掛けていて「あすなろ工房」という屋号で活動しています。

京都の大学卒業後は出版関係や着物メーカーで働いていた吉川さんですが、父親の死をきっかけに、ひとりになった母親をサポートするため昭和村に戻ってきました。

美術館で学芸員をしていたご主人が農業に興味を示したこともあり、夫婦で始めたそうです。

「野菜を育てるだけでは面白くない!」と、6次産業に力を入れています。

最初にお試しで作ってみた「ゆずこしょう赤」が好評だったこともあり、様々な加工品を販売。小瓶で販売しているのは、「ゆずこしょう」や「にんにく辛子味噌」など常に12種類以上。
他にも、ジンジャーシロップや生姜焼きのもとなども手作りしています。
ここまでの種類の加工品を、種まきから手掛けている農家は県内でも少ないとか。

米麹も山椒の実もセージも全て手作りです。

平日は、昭和村の工房で、ひたすら作りこみをして、週末は県内外のマルシェで出店販売。
全て手作りで無添加の商品は、ファンが多くいるそうです。

来週は、お仕事のこだわりやSDGsの取り組みをご紹介します。

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1/10 一の湯 山本真央

一の湯 山本真央さん 

写真提供:@takephoto_kiryu


桐生市本町1丁目、国の重要伝統的建造物群保存地区(=重伝建)の一角にある老舗銭湯「一の湯」を復活オープンさせた山本真央さん。

2022年4月に、埼玉県から桐生に移住。その年の10月には、一の湯の復活に向けて活動をスタート。建物改修のためのクラウドファンディングなども経て、地域の方々を巻き込みながら、去年4月に「一の湯」復活を成し遂げました。現在は、市内はもちろん、県内外からお客さんが来てくれているそうです。

そして最近は、そんな一の湯の営業はもちろん、桐生のまちづくりにも関わるようになっているそうです。どのように町に人を呼び込むか、どんなものが在れば若い世代がワクワクするのか、住んでいる方々同士のコミュニケーションをよりスムーズにするにはどうすればよいかなど、色々な角度から桐生のまちづくり、盛り上げについて考え、取り組みを進めている山本さん。

その一環として現在は、新しく桐生駅前に「サウナ」をオープンさせるために奮闘中!新しいサウナについての情報は、一の湯のInstagramなど、のぞいてみてください!

いつもエネルギッシュで明るい山本さん。「好きなことだけに全力で取り組む」と”決めて”移住を決断しているからこそ、思いっきり桐生を楽しんでいる姿が印象的です!

ぜひ、その元気に触れたい方も、老舗銭湯が気になる方も、桐生市本町1丁目、老舗銭湯「一の湯」に足を運んでみて下さい!

今回は、「一の湯」を復活オープンさせた山本真央さんにお話を伺いました!

 

1/3 一の湯 山本真央

一の湯 山本真央さん

写真提供:@takephoto_kiryu


桐生市本町1丁目にある老舗銭湯「一の湯」を復活オープンさせた山本真央さん。2022年4月に埼玉県から桐生市に移住。その年の10月には「一の湯」の復活に向けて活動を本格化させ、23年4月に復活オープンを果たしました。

桐生市本町1丁目にある銭湯「一の湯」は、明治時代に建てられ、国の重要伝統的建造物群保存地区(=重伝建)の一角にあります。100年以上にわたり地域で愛されながらも、2018年に後継者がいないということで廃業となった老舗銭湯です。

山本さんは、趣味のバイクをきっかけに桐生市を訪れるようになり、桐生が好きになって移住を考えていたそうです。そんな中で紹介された「一の湯」の建物を見て一目惚れ。市内に拠点を置くIT企業「シカク」の今氏一路さんなど、周りのサポートも受けながら建物改修のためのクラウドファンディングにもチャレンジ。地域の方々を巻き込みながら「一の湯」復活を成し遂げました。

そんな復活までの様子が「一の湯」公式YouTubeチャンネルにアップされています。ぜひ気になった方はチェックしてみて下さい!

去年4月に復活オープンしてからは、地域の方々はもちろん、県外のお客さんも「一の湯」を目当てに訪れているそうです。また、大学のキャンパスも近いことから、大学生など「若い世代も来てくれて嬉しい」と笑顔で語ってくれました。

日々の営業はほぼ「ワンオペ」。薪の調整や番台など、全てを1人でエネルギッシュに取り組まれています。体を動かすことが大好き!という山本さんは「そんな毎日が楽しい!」とキラキラした笑顔でお話してくれました。心の底から、桐生での生活を楽しんでいる山本さんの様子を見ているだけで元気をもらえます。

味わいのある古い建物と薪で沸かすお湯。そしていつも笑顔がはじけている山本さんが魅力の老舗銭湯「一の湯」。営業時間など詳しくは、Instagramなどもチェックしてみて下さい!


写真提供:@takephoto_kiryu

12/27 木版画家 池田実穂

池田実穂さんは、旧月夜野町出身・沼田市在住。
木の板を彫って紙に写し取り表現する木版画家として活動しています。

木版画は数ある版画の中でもっとも歴史が古く、
版材に彫刻刀などで凸部分を作りインクを乗せて紙に転写します。
池田さんの作品は複数の色を使う「多版多色刷り」をつかったもので、
色ごとに版木を彫り分けて1枚の和紙に重ねて刷っていきます。

池田さんの作品は、少女や自然をテーマにしたどこか懐かしい雰囲気が特徴。
色使いや構成はもちろん、作品のタイトルにもこだわっているんだそうです。

 

池田さんの作品「言葉の森」。
これまでの作品の中でも珍しいモノクロの版画です。

「タイトルは、制作をする中で出てきた言葉やイメージからつけます。
幾何学模様が少女の中に宿る言葉のように見えたので、『言葉の森』というタイトルにしました」。

 

また、池田さんは沼田市の芸術活動の支援を行う「ヌマタ・アート・アンバサダー」にも
委嘱されているほか、沼田市内の小中学校で非常勤で美術の先生をしています。
ヌマタ・アート・アンバサダーでは、沼田市へのふるさと納税をした人に対し
作品をNET化したNFTアート(※ブロックチェーン技術を使い作成された作品で
所有権の証明などが可能)を返礼品とするプロジェクトに携わりました。

木版画家として幅広く活動している池田さん。
今後はさらに、立体的な彫刻の制作や
沼田市の文化的な事業などをしてみたいと話してくださいました。
池田さんの作品は、これからも多くの人の心を動かし、寄り添い続けます。。

 

今週も、旧月夜野町出身・沼田市在住の木版画家、池田実穂さんをご紹介しました!

12/20 木版画家 池田実穂

池田実穂さんは、旧月夜野町出身・沼田市在住。
木の板を彫って紙に写し取り表現する木版画家として活動しています。


幼い頃はアニメや漫画が好きだったという池田さん。
大学では彫刻について学び、彫刻家を目指してイタリア・カッラーラのアカデミーで
留学しました。

池田さんが木版画と出会ったのは、アカデミー入学後。
講師の先生から「木版画をやってみたら」と勧められたことがきっかけで、木版画の制作をするようになりました。
「『あなたは日本人だから、木版画をやってみたら?』と声をかけられました。
日本は浮世絵のイメージがあるので勧められた思うのですが、やってみたらビビッときました」とのこと。

木版画も彫刻も「彫る」ことが共通していたこと、立体ではなく平面の世界で
表現ができることなどが表現方法としてしっくりきたという池田さん。
留学を含め17年間イタリアに滞在し、木版画を制作しました。

木版画の制作は、下絵を描くところからはじまります。
下絵をトレーシングペーパーで転写し、版木にカーボン紙を乗せて
色をのせる部分を版木に移していきます。その後、実際に版木を掘っていきます。

また、池田さんはイタリアでの芸術活動を通して、日本での芸術活動の環境が恵まれていたことを知ったといいます。
「イタリアでは誰もお膳立てをしてくれないので、必要なものは自分で準備し、
分からないことは自分から聞く自主性が大切なんだと感じました。
また、町に彫刻があったりと生活レベルでアートと人が共存している様子がみられました」


池田さんの作品。
多版多色刷りのものがほとんどで、自然や少女をテーマにすることが多いんだそうです。
作品のテーマだけでなく、印象を左右する色の配色などにもこだわっています。

「自分の作品で見る人に詩的な何かを受け取ってほしい」と話す池田さん。
来週も、お話を伺っていきます。

今回は旧月夜野町出身・沼田市在住の木版画家、池田実穂さんをご紹介しました。
来週もお楽みに!

12/13 動物写真家 蜂巣文香

蜂巣文香(はちすあやこ)さんは、渋川出身・東京在住。プロの写真家になって25年です。
動物の撮影を得意としていて、犬や猫、ハリネズミ、うさぎ、りす、インコ、ハムスターなど、様々ないきものを撮影。蜂巣さんの写真は、写真集やカレンダー、雑誌などに多数掲載されています。

「どんな写真を撮りたいか」によって、撮影にかかる時間もまちまち。凛とした犬の表情が撮りたい場合は、ドッグフードを1粒ボウルに落とし、犬が振り向いた瞬間の集中力のある表情を狙います。かかる時間は30秒。逆に楽しそうな犬の様子が欲しい場合は、ピクニック気分で出かけ、思い切り遊んだ後に撮影するそうです。


飼い主さんやクライアントが喜んでくれることが、仕事のやりがい。と話す蜂巣さん。

愛犬が旅立ったあとも、蜂巣さんが撮影した写真を大事に持ってくれているのを見ると、写真を撮る意味を感じるそうです。

それから蜂巣さんは、伝統工芸や手工芸を中心に、動物以外の撮影も数多く手掛けています。

青森県の伝統的な刺し子「こぎん刺し」や、バルト三国のラトビアに出向き、そこに伝わる手編みのミトンなどの撮影も行っています。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長生きできる写真が好き」と語る蜂巣さん。ずっと取っておきたいと思うような写真を目指しています。

2週にわたり、渋川出身の動物写真家 蜂巣文香さんをご紹介しました。

12/6 動物写真家 蜂巣文香

蜂巣文香(はちす・あやこ)さんは、渋川出身・東京在住。
プロの写真家になって25年です。
渋川女子高校を卒業後、米国カリフォルニア州にあるサンタモニカ・カレッジに進学。その後、ペンシルベニア州のジ・アーツ大学に進んだ際、知り合いに薦められて、記録用に街並みなどの写真を撮り始めたところ「言葉よりも強く表現できる」と感じ、写真の世界にのめり込んでいきました。

帰国後は、大手広告代理店にカメラマンアシスタントとして勤務。
「好きなものを撮ると上達する」という師匠の教えにならい、出勤前に、東京世田谷の砧公園で散歩に来る犬の写真を撮っていたところ、飼い主さんの間で「犬のお姉さん」というニックネームがつくように。
雑誌の編集を担当する飼い主さんの繋がりで、動物の写真を撮影する機会が増えていきました。

蜂巣さんは、動物の写真集やカレンダーなどを数多く手掛けています。

その中でも、柴犬に関しては、「日本の柴犬カレンダー」「黒柴カレンダー」
など何種類も手掛けています。


犬の他には、猫、ハリネズミ、モモンガ、うさぎ、リス、インコ、オウム、フクロウ、アヒル、プレリードッグ、ペンギン、ハムスターなど様々な動物・いきものを撮影。

撮影の際は、地面に寝転がって目線を低くして撮影。
大学で学んだ哺乳類の「行動学」も役立っているそうです。

 

来週も、動物写真家の蜂巣文香さんをご紹介します。
お楽しみに!

 

 

 

11/29 高崎北消防署長 樋口千絵美

高崎北消防署長 樋口千絵美さん


高崎北消防署長に就任した樋口千絵美さん。県内では初の女性消防署長です。高崎市出身。高崎市等広域消防組合に入職した当時は、高崎市では、初の女性消防官でした。その後、施設にある消防設備の点検や、避難訓練指導などの「予防業務」に従事され、2020年、たかさき消防共同指令センターで消防司令長に昇任。その後、高崎中央署と高崎北署で副署長を務め、今年4月に署長に就任されました。

男性の職場というイメージが強かった消防のお仕事の中で、入職した当時は仕事内容の違いなどからもどかしい思いも感じたそうです。そんな中でも自分が出来ることは何か考えながら仕事と向き合ってきた樋口さん。ある現場でのエピソードとして「子どもから事情を聴く場面で、男性職員では口を開いてくれなかったけれど、私(樋口さん)に対しては素直に話しをしてくれた。そういったことからもやりがいを感じた。」とお話してくれました。

そんな中で、結婚や出産・育児という生活面での変化も経験された樋口さん。仕事との両立についてはやはり大変なことも多かったそうですが、周りのサポートもあり、ここまで働いて来られて嬉しいと語ってくれました。

樋口さんは、自分と同じように消防で力をつくす女性職員について、「色んな働き方があっていい。自分がロールモデルなんだという強い気持ちをもって仕事をしてほしい。また、それをサポート出来るのが自分。目標になれるように頑張りたい」とお話されていました。同時に取材の中では、女性男性関係なく、自分の強みを表現できる、働きやすい環境作りにさらに力を入れていきたいともお話されていた樋口さん。今後の活躍にも注目ですね。

11/22 高崎北消防署長 樋口千絵美

高崎北消防署長 樋口千絵美さん


高崎北消防署長に就任した樋口千絵美さん。県内では初の女性消防署長です。高崎市出身で、高崎北高校を卒業後、警視庁に入職し、主に交通違反の取り締まりなどを担当。4年間勤務した後、高崎市等広域消防組合に入職。当時、高崎市では、初の女性消防官でした。

その後、約15年間は、施設にある消防設備の点検や避難訓練指導などの「予防業務」に従事され、2020年、たかさき消防共同指令センターで消防司令長に昇任。そして高崎中央署と高崎北署で副署長を務め、今年4月に署長に就任されました。

そんな樋口さんは、やはり最初は県内初の女性消防署長ということで、力みもあったそうなのですが、肩肘張って頑張るよりもまずは自分らしく、自分が出来る事をしっかりとやっていこうと気持ちを切り替えてお仕事に向かわれているようです。樋口さんが署長をつとめる、高崎北消防署は、北関東1、救急件数が多いと言われている消防署だそうです。

高崎北消防署では、管理職も含め、61人の職員が働いていて、県内の4つの分署もかかえているということで、樋口署長には、沢山の職員がより働きやすい、活動しやすい環境作りが求められます。

そんな中、職員の方々とのコミュニケーションは特に大切にされています。署長室のドアは常に空けていたりと、普段の少しずつの工夫で、相談しやすいような環境、雰囲気づくりを意識しているそうです。

 

もともと体を動かすのが好きで、体を動かせて社会の役に立つ仕事ということで、警察官や消防官を目指したという樋口さん。消防官として地元高崎に帰ってきた時には、高崎で初めての女性消防官だったということで、やはり苦労も多かったようです。男性の職場というイメージが強かった消防での仕事の中でも、自分らしく、何が強みなのか考えながら、探りながら、やりがいを持ってお仕事に取り組んできた、その強さもお話を伺っていて感じましたね。