DJセレクション第30回~岡部哲彦アナウンサー

3姉妹が漫画&アニメ「鬼滅の刃」にどハマリ中の岡部家では、小2の次女と年中の三女による「鬼殺隊ごっこ」が日々繰り広げられ、私は作品中の宿敵「鬼舞辻無惨」役をやらざるを得ない。

しかも作品中では無惨は最強かつ冷酷非情な鬼なのに、岡部家ではほど良いタイミングでやられないといけない上、子ども達は疲れ知らずなので「かなりの長時間戦」となり、なかなかやめてくれないのだ!どうしようもなくなり「蛍の光」のメロディーを口ずさみつつ「本日の無惨は閉店しました・・・またのご利用をお待ちしています」などと謎のアナウンスをして無理矢理その場を離れる始末。

しかし、そんな日々が報われる出来事が発生!娘の描く家族の絵に変化が現れていたのだ!

 

 

 

 

 

①次女が2年前に描いたイルカに乗った家族の絵(尻尾の先の極小人物が私)

 

 

 

 

 

 

 

②次女が今年描いた家族の落書き(中央が私…のはず)

 

はじめてこの絵を見た方は「父親だけ小さく描かれていて可哀想」と思うかもしれないが、かつて娘達の描く家族の絵や落書きでは、父親の私が「存在しない」もしくは「隅の方にマッチ棒」程度だったのに、ここまで!?大きくなり絵の中央に描かれているのだ。きっと娘達の大好きな鬼滅ごっこで無惨役を演じ続ければ、子ども達の心の中で父親の存在がさらに少し大きくなるのかもしれない。

振り返れば「プリキュアごっこ」でもオシマイダーやビョーゲンズなど、娘のごっこ遊びでは常に悪役を演じて「やられつづけてきた」日々。それがついに報われつつあるのだ!

ただひとつ気がかりなのは、小4の長女が最近、そんな私と次女三女との「ごっこ遊び」を妙に恥ずかしそうに冷静に見ていることだが、落ち込んで気を抜いている場合ではない。父親として子供たちの心をつかむには「全集中・常中の呼吸」で臨まなければならないことを「鬼滅の刃」が教えてくれた気がする。