10/24 がんばるお母さん支援事業iitoko代表 浅香千恵

浅香千恵さんは、ボランティア団体・がんばるお母さん支援事業iitokoの代表。障がいのある子どもを持つ母親の心に寄り添う子育て支援をしています。支援事業をいくつかご紹介すると・・・

●制度、学校、医療のことなど、わからないことがいろいろあるお母さんを対象にした障がい理解と支援のための勉強会「いいとこ塾」(出張版もあります)

     

●「お母さんのつどい」みんなでお灸やヨガをしたりする集まり。

●金・土・日にお母さんとお子さんがiitokoに来て自由に遊ぶ「あそびのひろば」。お母さんたちの情報交換の場にもなっています。

●「iitokoキッチン」 あそびのひろばのあと、お母さん(大人)だけ300円で家庭料理が食べられます。レストランで食事をするのが難しい家庭があります。温かいものを温かいうちに食べられると好評です。

         

●「iitokoカット」美容院・理容室で順番が待てない、なかなか切ってもらいづらい・・・そんなお子さんの髪をカットします。(要予約)

その他 詳しくはフェイスブックでご確認ください。https://www.facebook.com/iitoko.mother/

★iitokoカットエピソード★

一番最初にカットした自閉症の息子さん(中学生)。お店に行けないため、母親がなんとかマッシュルームカットにしていたそうですが、その髪型しかできないと悩んでいたそうです。最初、部屋の隅で様子をうかがっていた息子さん。「すきばさみ」が苦手と聞いていたため、美容師さんが「これは使いません。」とすきばさみを棚の上にあげ、次にはさみをふたつならべてしばらく様子を見ていました。すると息子さんが頭の上でチョキチョキとはさみを動かしたそうです。それを見ていた美容師さんが「あ~そうだよね。そうやって切るんだよね」と話しかけました。そうすると椅子にちゃんと座れたそうです。それを見たお母さんが号泣し、「末永いおつきあいをお願いします」と頭をさげられたとのことです。

浅香さんは、iitokoカットを通して、お子さんに対して”待つ”ということだ大事だと認識したそうです。また「個性豊かなお子さんがいて、言葉が無くてもいろんな思いを抱えて何か訴えてくれる。その部分を受け取るようにしたい」「優しい社会づくりを目指したい。ひとりひとりが、この子達を一緒に育てるという思いでいてくれたら、どんどん優しい社会に変化するのではないかと思っている。」と語ります。

最初は泣いて駆け込んできたお母さんが、次第に表情が変化し”何か手伝いたい”と申し出てくれるようになったりするのが嬉しいという浅香さん。今後もお母さんの応援団として、NPO化も視野に支援活動を続けます。

がんばるお母さん支援事業 iitoko

高崎市吉井町本郷452-2   TEL:027-387-5908

インタビュー:川上直子