ONAIR後記~ユウガチャ!フォーカス「子供の肥満とやせすぎ」 by岡部哲彦アナウンサー

3/18「ユウガチャ!フォーカス」では
子育てに関連して「子供の肥満とやせすぎ」の現状や注意点に迫りました。
大人のメタボだけではなく、子供の肥満傾向や痩せすぎも注意が必要です。

なかでも群馬県では、身長と体重のバランスでみる「肥満度」が20%を超える
「肥満傾向」の子供が、5歳から14歳まで全ての年齢で全国平均を
上回っていることが、県の公表した「27年土 学校保健統計調査」の速報で分かっ
ています。

前年度は全国平均を上回っていた15歳から17歳では改善がみられた一方で、
11歳や12歳では、ほぼ10人に1人が「肥満度20%以上」という結果になって
います。

現状や注意点など、子供の肥満やせすぎに詳しい群馬大学医学部付属病院小児科で
小児肥満やホルモンの病気などが専門の大津義晃先生は、
群馬で「肥満傾向」の子供が多い理由として、車社会であることや
冬寒く外で遊ぶ時間が少ない子供が多いことが考えられるとした上で、
甘い物やカロリーの多い食事の食べ過ぎなどへの注意を呼びかけています。

また、肥満度50%を超える「高度肥満」の場合など、内臓やホルモンの病気が
隠れている可能性もあり、医療機関の受診をした方がいいケースもあるそうです。

さらに肥満はもちろん、やせすぎも良くないそうで
特にダイエットに関心が高い中高生世代の女子は
「やせすぎ」の傾向も目立ち、将来の妊娠出産に影響が及んだり、
低体重で生まれた子が、今度は肥満になりやすい可能性がある問題もあるそうです。

そして親・保護者の方が、肥満予防のために気をつけてあげたいポイントとして
外で遊ばせたり、食事に注意することとあわせて
「甘いもの」をどんどん与えないことも重要だそうです。

子供は、甘さに慣れてどんどん甘い物が食べたくなる傾向が強く、
甘い物をあげると静かにしてくれる、言うこと聞くといった理由であげ続けると
気がつくと肥満になってしまう場合もあるそうです。

さらに大津先生によれば、小さいお子さんも
特に3歳までに甘い物をたくさん食べたり体重が急増すると、
その後、肥満になりやすい傾向もあるそうです。

一方、群馬県教育委員会では「肥満傾向」「やせすぎ」をはじめ
子供達の生活習慣病の予防対策として、来年度に小中学校のモデル校で
保健指導などを行うことも計画しているそうです。

大人が関心をもって、子供の健康を守ってあげたいですね。