18/19シーズン 副キャプテンインタビュー 栗田楓選手

副キャプテンに指名された栗田楓は、「副キャプテンになった事もそうですが、自分が三年目で、チームで長い選手になったことにびっくりしてます。」とチームにおける立場の変化に驚いた。

高卒で加入し、当初から期待も大きく、2年目の昨シーズンは、リーグ終盤は内定選手の古市彩音もいたが、シーズンを見れば、替えのいないセッターでチームをリーグ初優勝に導いた。活躍でみても、立場で考えても、栗田の副キャプテン就任はおかしなことではない。

副キャプテンとしての自らの役割については、「同期よりも下の年齢も多いので、今までより目配りをしたい。そして、副キャプテンになった事で、これまで投げかけていたことが、さらに深く入っていけると思っている。私たちの世代が変わらないといけない。」と話した。

 

高卒の同期は、寺坂茜、鈴木日葵、小林愛里で、栗田を含め、いずれも今のチームの中核を担う選手たちだ。新シーズンにおいても中心的な活躍が期待され、彼女たちの成長なくして、V2での好成績は望めるはずもない。

キャプテンの三好紗弥香、副キャプテンの土屋智菜美の3人で話し、変わるためには、「プロとして、大人にならなければいけない。それは、精神的にも、私生活においても。」という事で一致した。

栗田は、「これまでは石原監督頼みで、監督がどうにかしてくれるのチームだった。だが、最後は自分たちなので、その時の問題に気付き、解決していける人になりたい。」と話す。自らも「大人」になることで、同期や後輩に刺激を与えられる存在になれるか。「自分たち、選手主体で、日々高め合いたい。」と願う彼女の役割は重要だ。

一方で、正セッターとして、チームの顔としての役割にも期待は大きくなるばかりだが、栗田は冷静だ。

「悪い時は、周りから言われた通りや求められる姿になろうとして精神的に苦しんでしまった。今シーズンは自分がどうなりたいか忘れないようにしたい。」と、周囲に応える事よりも、自ら描くものを大切にすることが必要だと考えている。

今必要な事は何か?自分ができる事、やるべきことは何か?ゲームの中で、シーズンの中で、目指す「大人」なプレーや判断ができれば、チームもより一層強くなり、勝利も増えてくるはずだ。それこそが、周囲に応えることにつながるだろう。

「新シーズンは、いろいろ変わってどうなるか想像できない、、、」と話す栗田だが、「大人な」栗田楓へ成長することで、新シーズンが、より明確なものに、素晴らしいもになるのではないだろうか。

チームの成長とともに、カギを握る栗田楓の成長が見逃せないシーズンがはじまる。