11/27放送分 Fly High Green Wings

11/27放送のFly High Green Wings!は、栗田楓選手、斉藤千佳選手のダブルMCが、鈴木日葵選手と安福若菜選手の二人を紹介してくれました。

市立船橋高校出身の鈴木選手と安福選手ですが、高校時代よりも今の方がよりコミュニケーションをとっているのだとか。

高さがウリのグリーンウイングスの中でも特に存在感があり、攻守に欠かせない二人。バレーはもちろん、おっとり、ほんわかした二人のキャラクターにも注目してくださいね!

18/19シーズン新加入選手 新井祥選手インタビュー

新井祥は高校時代から注目され、年代別の日本代表にも選ばれた逸材だ。ルーキーイヤーの昨シーズンも、VCL1のトヨタ自動車で中心的な存在としてプレーをした。そんな選手がグリーンウイングスにやってきたのは驚きでもあった。ただ、彼女の思いはとてもシンプルなものだ。「新しい環境でより成長したい。」と。自らの成長をチームの成長へ。楽しみな選手がチームに加わってくれた。

「チームメイトはノリが良くて、接しやすく、話しやすいです。」と早くもチームの一員として溶け込んでいるが、トレーニングに話が及ぶと、「やった事のないメニューが多く、キツイです、、、笑」と照れ笑いを浮かべる。夏になってからの加入で、慣れるには時間もかかる。本人も「考えながら、少しずつ慣れたい。」と焦る様子はない。

ルーキーイヤーで、全試合に出場し、攻守に躍動した昨シーズンの新井に期待は大きい。そんな彼女は、「特にレシーブで頑張りたい。」と力を込める。昨シーズン、VCL1で、サーブレシーブ成功率は、59.4%でリーグ8位と素晴らしい活躍を見せた。新井は、「前衛をやるときもあるが、今は途中から出るのでミスはできない。チームにプラスとして代わるので、そこで自分の実力を発揮できるか?自分の中で勝負だと思っている。」と自らの役割を口にする。

リーグは、新たなV.Leagueとなり、V2という新たな枠組みでグリーンウイングスも戦いが始まった。そんな仲間とどんなシーズンにしたいのか?新井は、「古巣にも負けたくないし、他のチームにも負けたくない。チームが持っている力をまっすぐ出す試合をしたい。」と話す。

そして、成長を求めてグリーンウイングスにやってきた自身については、「実力を試したいし、足りないことは学びたい。ここと決めたからには、このチームで勝ちたい。そして、パサーとして一番になるよう頑張りたい。」と力を込めた。

群馬銀行グリーンウイングスは、6人制に移行して4シーズン目がスタートした。チームとしてもまだまだ成長途中だ。そして、新井祥のように成長を求め、表現する選手たちが集まることでもうひとつ上のステージに上がれるのだろう。今シーズンのみならず、これから先、新井祥にはチームを成長させる原動力となるような活躍を期待したい。

18/19シーズン新加入選手 濱邊優愛選手インタビュー 

「負けたくないんです。」

加入してまだ日は浅い。当然、取材の機会も少ないが、話を聞くたびに、彼女はそのフレーズを口にする。

選手としての魅力はこれからコートで見せてくれるだろう。それとともに、気持ちを前面に出してくれる選手は理屈抜きに応援したくなる。苦しい場面、厳しい場面で、チームや仲間を支える大きな力になれるからだ。負けない気持ちを前面に出す濱邊優愛には、そんな存在になってくれることを期待したい。

「性格的に負けず嫌いなんです。」と公言するが、こと、バレーボール選手として、自分への評価となるとあくまで控え目だ。

旭川実業高校時代には、エースとして活躍し、春高をはじめ、主要大会にも出場し、活躍したが、「高さも足りないし、自分の力では、Vリーグなど通用しないと感じていた。」と当時を振り返る。

それでも応援する周りの皆さんの支えや期待もあり、VCL1の仙台へ加入した。

ならばと「やるからには1番になる。」と強い気持ちをもってVリーグの世界に飛び込んだが、加入直後から高卒ルーキーには厳しい現実と向き合わなければならなかった。

加入した仙台は半年ほどで活動が難しくなり、チームの活動が停止する事態に。新たな移籍先となった姫路も半年でチームを離れることになった。高校を卒業し、わずか1年という短い期間で、波乱万丈ともいえる時間を過ごし、今回、グリーンウイングスへやってきた。

今回の移籍にも様々な思いがあった。当時の状況から「逃げたい気持ち」にもなった。しかし、「応援してくれる人、支えてくれる人、評価してくれる人がいるのに、逃げるわけにはいかない。改めてバレーボールをやろうと思った。」と胸の内を明かしてくれた。

気持ちを新たにスタートした濱邊は、「結果が欲しい。」と新シーズンの目標をシンプルに定める。「プロである以上、中身より結果がすべてなので。試合に来られない人は結果しか見ないですから。」と自らに甘えを排除するかのようにドライな目標を口にする。

そして、そんなチームの中での自らの役割については、「自分の武器は、気持ちや雰囲気を出すことだと思う。もちろんプレーで出せるのがいいけど、それ以外でも伝えられたらと思う。」と話す。

「負けたくない」その思いを個人としてだけでなく、チームとしても発揮してくれる濱邊の存在は、年齢やキャリアなど関係なく、グリーンウイングスにとって大きな支えになってくれそうだ。そして、群馬銀行のバレーボールの歴史において気持ちで戦える選手は常にチームを牽引する存在であった。濱邊優愛という選手にはそんな存在になってくれることも期待したい。

新たなステージへ!新生V. league・女子V2開幕!

新たなV. leagueのはじまりをいくらかの不安を持って迎えようとしているのが、偽らざる自分の気持ちだった。

メンバー不足やケガ人などの影響もあり、新チームは万全とはいえない中でサマーリーグ、国体予選、皇后杯予選を迎え、いずれも思うような結果を出せなかった。

新たなステージとなる女子V2は、昨シーズンのVCL1のチームが参戦し、話題の新規参入チームも大型補強を含め、豪華な顔ぶれだ。昨年のライバルたちだって黙っていない。

VCL2のチャンピオンにはなったが、そうしたチーム状況、公式戦の結果、そして、ライバルたちの様子からもポジティブな要素より、ネガティブな要素が多い気がする。

だが、群馬銀行グリーンウイングスも何の準備も、成果もなくこの間を過ごしてきたわけではない。

選手たちはキャプテンの三好紗弥香を中心に成長を遂げ、チームは石原昭久監督のもと、V2の頂へ向け虎視眈々と準備を進めている。不安などどこ吹く風か。今シーズンも、グリーンウイングスは我々を虜にするバレーボールを見せてくれるに違いない。

4月になり、新体制で動き出したグリーンウイングスは、メンバー不足で悩まされた。

レギュラーメンバーから磯野明日香、柿沼杏奈、谷内真美が退部し、須﨑杏はチームを支えるスタッフとして力を注ぐことになった。内定選手だった古市彩音、安福若菜が新人選手として加わったが、ケガを抱える選手も多かった。ゆえに、練習も限られたものになってしまった。

夏になり、VCL1の熊本から斉藤千佳、元熊本で、フィリピンリーグを経験した吉岡みなみ、VCL1のトヨタ自動車から新井祥、姫路から濱邊優愛の4選手が加わり、ようやくメンバーが整い、紅白戦をはじめ、練習量も増やせるようになってきたが、石原監督は、「夏場に、根詰めたトレーニングが少なく、急ぎ足でやってきた。」と振り返る。

チーム作りで後れを取ったグリーンウイングスは、夏のサマーリーグで1勝もできず東部大会を最下位、国体と皇后杯のブロックラウンドも大学生に敗れるなど、「求めるものと違った。」と三好が振り返るように、結果を出すことができなかった。

だが、この敗戦をきっかけに選手は変わっていく。その変化について三好は、「選手たちから『このままじゃダメ』という意識がミーティングやトレーニングから出てくるようになった。」と話し、「チームに対する考えや意見が選手の中から出るようになった。今までは年齢が上の選手が意見を言うことが多かったが、今はいろんな人から声が出ている。チームの成長につながることだと思うので、無駄にせずリーグにつなげたい。」とプラスの変化に手ごたえを感じている。

シーズン当初、選手たちは自らのテーマとして「精神的に大人になる事、自立する事」を掲げた。「チームを良くするために考え、発することは理想形に近い。」と三好が話すように、上手く行かない時期も続いたが、選手たちの内なる成長という部分では大きな成果を得る事ができたようだ。

もちろん、精神力や意識改革だけで勝てるほどバレーボールは簡単ではない。18/19シーズンの群馬銀行グリーンウイングスは、どんなバレーボールを展開しようとしているのだろうか?

強化ポイントはブロックだ。石原監督は「ブロック強化を中心にトレーニングをやってきた。背の高い選手が多いのでディフェンスで生かしたい。」と話している。昨シーズンのグリーンウイングスも、高さを生かした攻撃バレーでVCL2を優勝したが、今度は、高さを生かしたブロックにテコ入れし、さらに強化を図る考えだ。

昨シーズンの攻撃指標を見ると、総得点、アタック決定率、アタック決定本数と、いずれもリーグ1位になった。バックアタック決定率こそ少なかったが、後ろから打てる斉藤千佳の加入ですでに変化も見られている。高さ、強さを生かしたグリーンウイングスの攻撃は今季も存分に発揮されるだろう。

一方で、ブロック決定本数は、6チーム中、4位。ディフェンス面では高さを活かしきれなかった。昨シーズンは、鈴木日葵、磯野明日香のふたりを中心に奮闘したが、今季は、磯野が抜けた。一方で、新人の安福若菜は175cmと高さがあり、他にも183cmの愛宕諒子、ブロックが上手い斉藤千佳など、高さやブロックで期待できる選手たちがコートの中で変化をもたらし始めている。自慢の攻撃に、ブロックも強化されれば、新シーズンも十分に優勝争いに絡んでいけるはずだ。

新しいV.league 女子V2はグリーンウイングスを入れて10チームの編成だ。

グリーンウイングスより格上となるVCL1からチームが3チーム、元日本代表セッターの竹下佳江監督率いる新規チーム、姫路が参入、昨シーズン同じリーグだった各チームも強化を図っている。石原監督は「VCL1勢や新規チームは、我々はじめ、VCL2勢には脅威だろう。タフなゲームも多くなるし、試合数も、期間も増え、中身の濃さや連戦のタフさも増すだろう。」と分析する。そんな女子V2を戦うためのポイントに、既存選手と新加入選手の融合をあげる。「いい補強はできた。選手たちのいい所、特性を生かして、適材適所で活用できるかが大事だ。」と話す。タフなシーズンを戦い抜き、成果を得るためには、選手はもちろん、スタッフも含め、総力戦で乗り切らなければならないのだ。

新シーズンの開幕はすぐそこだ。キャプテンの三好紗弥香は開幕を迎える心境について、「不安な気持ちも少しある…でも、昨シーズンも『どうなるかな…』という不安な気持ちもある中、スタートしたので、この気持ちは間違っていないのだと思う。」と話してくれた。そして、「上位チームは練習と公式戦では違うチームになる。本当はどんなレベルなのか、今はイメージしきれないので、トレーニングから高いレベルを積み重ねていって積み重ねるしかない。」と話す。新たなチャレンジに、様々な思いがめぐるのはキャプテンだけではない、他の選手も同様であり、応援するファンも同じだ。

だが、我らがキャプテンはしっかりと目標を見定めている。「未知なる戦いになるが、入れ替え戦も味わってみたい。その為に、戦えるチームを作りたい。このチームはまだまだ上に上がれるチーム。まだまだ伸びていくチーム。優勝して、できるだけ早く上に上がりたい。」と優勝、そして、V1を目指す思いを口にする。

9人制から6人制へのチャレンジ、VCL2でのリーグ戦初優勝、群馬銀行グリーンウイングスは、これまでも未知なる戦いを戦い抜き、新たなステージへとたどり着いてきた。新生V.league 女子V2が簡単でないことは百も承知だが、キャプテンの三好紗弥香を先頭に各選手たちが魅力あふれるバレーボールを見せてくれるだろう。そして、名将・石原昭久監督の頭の中ではじき出されているであろうさらなる高みをつかむ今季の戦いがどんなものなのか。V2優勝へ、そして、V1へ…そんなことを考えると、今季の群馬銀行グリーンウイングスにも、不安より、大きな期待しかない。

<試合情報> *開幕節および、今季ホームゲーム

11/10(土) 16:10 トヨタ自動車 トヨタスポーツセンター

11/11(日) 12:00 柏 トヨタスポーツセンター

11/24(土) 13:00 浜松 太田市運動公園市民体育館 *ホームゲーム

11/25(日) 12:00 アランマーレ 太田市運動公園市民体育館 *ホームゲーム

1/12(土) 13:00 GSS東京 伊勢崎市民体育館 *ホームゲーム

1/13(日) 12:00 トヨタ自動車 伊勢崎市民体育館 *ホームゲーム

2/2(土) 15:00 大阪 ヤマト市民体育館前橋 *ホームゲーム

2/3(日) 12:00 岐阜 ヤマト市民体育館前橋 *ホームゲーム