18/19シーズン キャプテンインタビュー 三好 紗弥香 選手

6人制移行3シーズン目で初のリーグ優勝を果たした群馬銀行グリーンウイングスは、昨シーズンに引き続き、三好紗弥香をキャプテンに新シーズンをスタートした。

チームは、二十歳前後の選手が中心となり、在籍年数も3年以内という選手がほとんどになった。9人制から6人制への移行期間を経て、新たな時代のスタートとなる。

才能と将来性に満ち溢れる選手たちは、石原昭久監督の指導のもと、その力をコート上で如何なく発揮し、勝利を積み重ね、リーグ優勝を勝ち得る強さを見せたが、シーズンの中では、若さや経験値の少なさゆえの弱さも露呈することも少なくなかった。

そんなチームを束ねてきたのが三好だ。持ち前の明るさもさることながら、大学時代にもキャプテンを経験していて、プレーもさることながら、精神的な部分でチームに安定をもたらし、若いチームを優勝へと押し上げたのだ。そして、石原監督は、新シーズンも、三好をキャプテンに指名した。

キャプテン就任について三好は、「昨シーズン優勝できたことはひとつ区切りをつけて、もう一度、初心を忘れずに頑張ろうと思う。」としっかりと気持ちの整理をつけて、新たなシーズンに挑む覚悟だ。

リーグは、3部制から2部制へと変わり、グリーンウイングスもV2リーグという新たな枠組みの中で新シーズンがスタートする。昨シーズンまでのライバルはもちろん、格上のチャレンジリーグⅠだったチームともしのぎを削ることになる。

そんな新シーズンに向かうチームの様子について三好は、「チャレンジリーグⅡの優勝チームとして『下手な試合はできないぞ!』という、ちょっとしたプレッシャーもあるが、それがチームを引き締める事にもつながっている。」と話した。

一方で、三好は、新シーズンを「楽しみにしている」とも語っている。その理由を尋ねると、「昨シーズンは、チャレンジリーグⅠでも勝てるチーム作りをしてきたつもりだ。だから、そこがどのくらいライバルチームに対抗できるのか楽しみだ。」と教えてくれた。

確かに、昨シーズンは、戦術、技術と大きな成長を見せた。だが、それがそのまま上位チームに通用するほど甘くはない。三好もそれを理解している。そして、その力を伸ばし、ライバルに勝つためにチームで掲げたのが「自立する」というテーマだ。特に、選手として、精神的な自立が重要だと考えている。

三好は、「1年で技術的には上がったが、それをもっと伸ばすには内面的な部分が大事になる。苦しく、厳しい試合が増える。そんな時に強くいられるチームにしたい。」と語った。厳しい局面で何がチームのために必要なのか、そのプレーがしっかりできるのか、気持ちが崩れないのかといった事が、誰に言われなくてもできるのか?いつ如何なる時でもできるのか?培った強さを如何なく発揮するためには、各選手が自立しなければならない。

チームを束ね、支えた昨シーズン。今度は、そこから更に、選手たちの自立を促し、精神的な強さを兼ね備えたチームへできるか?これが18/19シーズンの群馬銀行グリーンウイングスのキャプテン・三好紗弥香に課せられたミッションなのだ。

目標は、「全員が自立した選手になる事。そして、V2リーグで優勝めざして頑張る事。」

シンプルであるが、今のチームに必要なこの二つの目標を成し遂げるために奮闘する三好紗弥香を、我々も、大きな声援で、支え、昨シーズン以上の歓喜の瞬間を味あわせてもらおうではないか。