アリの助け合い「栄養交換」を世界で初めて可視化  高崎量子技術基盤研究所  外来種対策などに応用期待


放射線技術を用いて、アリがエサを仲間うちで分け与えて助け合う様子を、世界で初めて可視化することに成功したと量子科学技術研究開発機構などが発表しました。

高崎量子技術基盤研究所と琉球大学が共同研究したもので、機構によりますと、アシナガキアリの集団がエサを口から口へ分け与える「栄養交換」の様子を、微量の放射性物質を含むエサを与えてリアルタイムに画像でとらえ、エサを分け与える様子や分配されたエサの量を測ることに成功しました。

アリやミツバチなどは社会性昆虫とされ、エサを分け合う協力行動により集団として機能していることがこれまで主に観察で研究されていましたが、放射線を活用したこの技術は生物社会の協調行動や集団機能をリアルタイムで把握できる新たな手法で、ヒアリなどの外来種退治や生態系保全、農業分野などにも応用できると期待されています。

高崎量子技術基盤研究所の河地有木上席研究員は「アリがエサを分配している様子を見た時は感動した。農業分野など幅広い領域に貢献したい」と話しています。

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