桐生市役所の新庁舎建設工事をめぐる入札妨害事件をめぐり、群馬県の山本一太知事は自身の政治団体が、営業部長や役員が起訴された関東建設工業とグンエイの代表から過去に個人献金などを受けたことが判明したとして、総額86万円を返金する考えを示しました。10日の定例記者会見で明らかにしたものです。
自身の政治団体の政治資金収支報告書を確認したところ、2022年度から2024度にかけて関東建設工業とグンエイの代表者からそれぞれ年10万円=あわせて60万円の個人献金があったほか、グンエイが政治資金パーティ券をあわせて26万円分購入していたということです。山本知事は「収入に違法性はないが、道義的観点から返還するのが適切と判断した」として、総額86万円を返金する考えを示しました。
この事件で県議の相沢崇文容疑者と関東建設工業の営業部長、グンエイの役員のあわせて3人が、公契約関係競売入札妨害の罪で起訴されています。山本知事は3人の起訴について「あってはならないことだ。改めて県としても重く受けとめたい」と話しました。