三重県の伊勢神宮で2033年に行われる神事「式年遷宮」で使う装束や装飾品などの絹製品に、主に群馬県産の生糸が使われることになりました。
伊勢神宮の式年遷宮は20年に1度神殿を新たに造って神様を移し、「御装束神宝」と言われる装束や様々な装飾品など1500点以上を、新たに作って入れ替える神事です。このうち絹製品の材料となる生糸はこれまで愛媛県などが主な産地でしたが、今回は群馬県産の生糸を全体の必要量の4分の3にあたるおよそ1100キログラム使うことになりました。群馬県内の養蚕農家で繭を育て、安中市の碓井製糸と茨城県の施設で生糸に加工します。
またこれにあわせて県立歴史博物館では「伊勢神宮と群馬」と題した企画展が今月12日から8月末まで行われ、重要文化財「皇太神宮儀式帳」をはじめ、式年遷宮で奉納された刀や鏡、群馬の養蚕文化に関する資料などあわせて100点以上が公開されます。