厳しい経営状況が続く沼田市の国立病院機構沼田病院について、医療機能の維持など 今後のあり方を検討することになりました。
7日開かれた利根沼田地城保健医療対策協議会には、利根沼田5市町村や医療機関、関係団体、国や県、国立病院機構などが参加し現状や今後について協議しました。病院の規模縮小や近隣医療機関による機能承継も視野に検討される見通しです。
国立病院機構は沼田病院について人口減少で患者が大幅に減って赤字が続き、今後の医師や職員の確保が困難になると予想され、将来的な医療機能の維持が厳しい状況だと説明しました。
協議会で沼田市の星野稔市長は、「地域の人が困らないことを最優先に、各所と連携し最善策を模索したい」と話し、各自治体の代表などからは「巡回医療など必要な機能は残してほしい」「住民への説明の場も持ってほしい」などの意見が出たということです。今後も協議会を定期的に開催して議論し、沼田病院の今後のあり方について方向性が示される見通しです。
沼田病院は1941年に沼田陸軍病院として創設後、国立病院となり、2004年からは国立病院機構が運営してきました。