温泉熱発電で「採算性ある発電可能」との県調査結果 草津町が導入へ

草津温泉で未利用の温泉熱を利用した「温泉熱発電」に関する調査が行われ、採算性のある発電が可能なことが分かり、草津町が導入を決めたと県が14日発表しました。温泉熱発電の導入は県内初となります。

県グリーンイノベーション推進課によりますと、調査は6月から9月に行い、草津温泉の万代鉱源泉で湧き出た未利用の温泉の熱を利用し、沸点の低い液体を加熱して蒸気でタービンを回して発電しました。調査ではこれまで使われず捨てられていた未利用の万代鉱源泉を毎分2000リットル活用することで、年間およそ50万キロワットアワーの発電が可能なことが分かりました。また地熱発電と違い新たな掘削がいらず、既にある温泉の温度や湧出量への影響がないということです。

調査結果をうけて草津町では温泉熱発電設備の導入を決め、今後、湯畑のライトアップや街灯などに活用する方針です。山本一太知事は「温泉を再生可能エネルギーとして活用できるのは嬉しい。他の地域でも同様の取り組みが可能か検討したい」と話しました。

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