国の交付金を受けて群馬県が施工した3つの橋で地震発生時における安全度が確保されていなかったことが会計検査院の昨年度の検査で判明し、5日、総理大臣に報告書が提出されました。
問題があったのは、安中市東上秋間の市道の「外城橋」、神流町神ヶ原の国道299号「立処橋」、長野原町古森の国道146号「浜岩橋」の3つの橋です。
県道路整備課によりますと、立処橋と浜岩橋は、一部の鉄筋の長さ不足が指摘され、外城橋は橋の下部のコンクリート幅が不足していると指摘されました。いずれもこれまでに補強工事を行い、現在は安全度が確保されています。
補強工事の費用は総額およそ4700万円かかりましたが、それぞれの橋を設計した都内のコンサルタント会社3社が負担しました。県は、橋梁設計要領にこの事例を明示し再発防止を図るとともに、設計段階におけるチェックリストを導入し検査体制を強化したとしています。


