日銀前橋支店は1日群馬県の9月の短観=企業短期経済観測調査の結果を発表し、企業の景況感を示す指数「業況判断DI」は前回6月の調査から変化がなく8となりました。
業況判断DIは業況が良いとする企業の割合から悪いとする企業の割合を差し引いたもので、プラスは業況の良い企業が多いことを示します。産業別の業況判断DIは、製造業は食料品や化学で景況感が悪化しマイナス7となりました。前回よりマイナス幅が4ポイント広がりました。鉄鋼はマイナス43、自動車はマイナス25で、前回から変化はありませんでした。一方、非製造業の業況判断DIは、観光事業の伸びなどにより前回から5ポイント増加の25となりました。
日銀前橋支店によりますと、幅広い業種でコスト高の影響を指摘する声が多く、製造業ではアメリカの通商政策による先行き不安を感じる企業が多かったということです。