江戸時代から明治時代にかけて写真家として活動した、桐生市の女性の生涯を伝える本「写真師 島隆 日本初の女性フォトグラファー」が出版されました。
島隆は江戸時代に現在の桐生市で生まれ、同じく写真家の島霞谷と結婚し1899年に76歳で亡くなるまで写真家として活動しました。
著者は地域紙「桐生タイムス」の元記者 蓑崎昭子さんです。記者時代の1986年に、隆が江戸時代末期に撮った写真がみつかり、日本初の女流写真家と注目されるようになった時、取材をしたのがきっかけで足跡を追い始めました。島家に残る写真作品の調査や、子孫への取材などを重ねました。蓑崎さんは「時代に流されずに好奇心や興味のままに撮影した写真作品に惹かれた。多くの人に島隆の生き様を是非知ってほしい」と話しています。