群馬県内企業の賃上げについて群馬経済研究所が調査したところ、8割近い企業が今年度「賃上げを実施した」と回答したことが分かりました。
調査は今年5月から6月に行われ、県内企業376社が回答しました。調査結果によりますと今年度(25年度)賃上げを「実施した」と答えた企業の割合は77.5%で、従業員規模別では300人以上で9割以上、30人以上で8割以上となり、29人以下でも7割近くが「実施した」と回答しました。
賃上げ率は「1~2%未満」が24.5%で最も多く、「2~3%未満」と「3~4%未満」もそれぞれ2割を超えました。賃上げ率の平均値は3.17%でした。賃上げの理由は「社員のモチベーション向上」が最も多く、ついで「物価上昇への対応」「人材の流出防止」などと続いています。
一方、賃上げしないと回答した理由は、「売り上げの減少」が最多、ついで「売り上げの先行き不安」「原材料価格の上昇」などと続きました。群馬経済研究所では中小企業が持続的な賃上げを行うには、生産性向上や価格転嫁の実施など収益確保が必要だとしています。