
桐生市役所に家宅捜索に入る群馬・埼玉両県警の捜査員(24日17時45分頃)
桐生市役所の新庁舎建設をめぐる入札妨害事件にからみ、桐生市の前副市長が24日基本設計の委託先を決める公募型プロポーザルで秘密情報を漏らして見返りをうけとったとして、埼玉・群馬両県警の合同捜査本部に逮捕されました。
官製談合防止法違反と加重収賄の疑いで逮捕されたのは桐生市の前副市長森山享大容疑者52歳です。また共謀したとしてあっせん収賄などの疑いで群馬県議の相沢崇文容疑者49歳も再逮捕されました。
森山容疑者は2020年に桐生市が行った新庁舎の基本設計の委託先を決める公募型プロポーザルで、立場を利用して知り得た秘密情報を特定の会社に漏らし、見返りに10万円分の商品券を受け取った疑いがもたれています。基本設計はこの会社が委託を受けました。
また相沢容疑者はこの会社の社員から依頼されて森山容疑者に秘密情報を漏らすように申し入れ、あっせんへの謝礼として10万円分の商品券を受け取った疑いがもたれています。
森山容疑者は容疑を認め、相沢容疑者は黙秘しているということです。桐生市の荒木恵司市長は「誠に遺憾であり、忸怩たる思い。真相解明に向けて、警察の捜査などに全面的に協力する」などとコメントしました。
群馬県の山本一太知事は「群馬県に古い利権構造が残っている証拠と言わざるをえない。非常にゆゆしき問題」などと話しました。
24日午後5時45分頃には群馬埼玉両県警の捜査員およそ15人が桐生市役所に家宅捜索に入りました。