多くの種類の木を食い荒らす特定外来生物の「ツヤハダゴマダラカミキリ」が板倉町で発見されました。群馬県内での発見はこれが初めてです。
県自然環境課によりますと7月5日、板倉町の水郷公園で茨城県在住の昆虫愛好家2人がツヤハダゴマダラカミキリの成虫11匹を発見し駆除しました。2人は、その後群馬県に通報し、県や町の調査でさらに16匹が見つかり、トチノキ43本の内部が食い荒らされる被害を確認しました。
ツヤハダゴマダラカミキリは、中国や朝鮮半島北部原産のカミキリムシです。体長およそ3センチメートルほどで、在来種のゴマダラカミキリに似ていますが、光沢のある黒色が特徴です。毒性はありませんが、幼虫がトチノキやニレ、カツラ、ヤナギなど多くの種類の樹木の内部を食い荒らし、甚大な影響が生じると懸念されます。
県自然環境課は、見つけたら殺虫剤をかけたりその場で踏みつぶすなどして駆除し、発見日時や場所などを最寄りの役場、または県に情報提供してほしいと呼びかけています。