去年1年間に群馬県内で起きた労働災害の死傷者数は2646人で、前の年に比べ1・9パーセント増加しました。5年連続の増加です。
これは、厚生労働省群馬労働局のまとめによるものです。去年の死傷者のうち、死者は16人で前の年に比べ1人減少しました。業種別で死傷者数が最も多いのは製造業の788人で、次いで運輸交通業358人、商業353人などとなっています。
群馬労働局によりますと、近年は定年の延長や外国人労働者の増加を背景に、高齢者や経験の浅い未熟練者の労働災害が増えているということです。
県内の労働災害による死傷者数は今年に入ってからも増加傾向が続いていて、3月末現在434人で前の年の同じ時期に比べ4・1パーセント増加しています。群馬労働局は27年度までに減少傾向となることを目指し、労働災害防止対策を推進しています。