桐生市役所の新本庁舎建設工事の一般競争入札で、特定の共同企業体の意見や要望を反映した入札広告案を作り公正な入札を妨害したとして、群馬県議の相沢崇文容疑者と建設会社の部長らあわせて男４人が１９日、埼玉・群馬両県警の合同捜査本部に逮捕されました。
公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕されたのは、桐生市東の群馬県議会議員相沢崇文容疑者４９歳と、関東建設工業営業部長の７５歳の男、それに設備会社の２人の役員ら男４人です。
埼玉県警捜査二課によりますと容疑者らは共謀して、桐生市役所の新本庁舎建設工事の一般競争入札で、２０２２年６月中旬以降、関東建設工業を代表者とする共同企業体の意見や要望を反映した入札公告案を作り、桐生市役所に提出して広告させ２０２２年１０月１９日にこの共同企業体に落札させて、公正な入札を妨害した疑いがもたれています。警察は捜査上の理由で４人の認否を明らかにしていません。警察では他にも事件に関わった人物がいたとみて、金銭のやりとりも含めて捜査しています。
桐生市の荒木恵司市長は「突然の情報に驚いている。報道が事実であれば、誠に遺憾である。必要があれば、市として警察の捜査等には全面的に協力いたしたい。」とコメントしています。
群馬県の山本一太知事は「県議会議員の関与が疑われていることについて大変驚いている。県内でこのような事案が続けて発生しており、誠に遺憾である」とコメントしました。
また相沢容疑者が所属する自民党群馬県連の金井康夫幹事長は「報道で相沢議員が逮捕されたことを知り驚いております。今後の捜査を慎重に見まもりたいと思います。」などとコメントしています。
