有害鳥獣として捕獲されるシカをジビエ=野生鳥獣肉として地域資源にしていこうと、南牧村にニホンジカ処理加工施設が誕生しました。群馬県内でシカ肉の食肉処理や出荷ができる施設は、高崎市の食肉加工会社に次いで2施設目です。
施設を設立したのは、南牧村の元地域おこし協力隊員の宮﨑大輔さんです。宮﨑さんは2020年に東京から南牧村に移住し、地域おこし協力隊として鳥獣被害への対応などを行ってきましたが、処分されるシカ肉がもったいないと感じ、村の補助金を活用して食肉加工処理施設「ナンモクジビエ」を立ち上げました。南牧村振興整備課によりますと、去年村内で417頭のシカを有害鳥獣として捕獲しましたが、利活用されること無く山に埋めるなどして処分していました。
ナンモクジビエでは、村内で駆除されたシカを食肉加工処理し、県内外の飲食店などに出荷します。ナンモクジビエの運営開始により、資源の活用や南牧村の認知度向上などが期待されています。