桐生市内保安林の無許可盛土 群馬県が崩落防止応急対策の行政代執行開始

桐生市内の保安林に無許可で行われた盛土に対し群馬県は5日、土砂崩落の恐れがあるとして、行政代執行による応急対策を始めました。

県廃棄物リサイクル課によりますと桐生市川内町の保安林内2カ所におととし12月から去年5月までの間、あわせておよそ4万2千立方メートルの盛土が、県条例の許可を受けずに行われました。盛土は転圧などが行われずひび割れや一部崩落があり、崩落した場合、近くの川のおよそ1.5キロ下流の民家が被害をうけるおそれがあったということです。

盛土は茨城県鉾田市の会社が発注し、茨城県つくば市の個人が行ったとされ、県は崩落防止の応急対策を求める措置命令や戒告通知を出しましたが履行されませんでした。

5日は現地で県職員が行政代執行の開始を宣言し、大型土のうやブルーシート設置などにむけ測量調査を行いました。県は測量費や工事費あわせておよそ6400万円を盛土に関わった関係者に請求します。工事は今年12月末まで行われる予定です。

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