戦争中の遺品や資料などを展示して戦争の悲惨さと平和の大切さを伝える「太田市平和祈念展示資料室」が8日、太田井飯塚町の市学習文化センター内にオープンしました。
太田市は軍用機を製造していた中島飛行機があり、度重なる空襲がありました。資料は市内の遺族らでつくる「戦争を語り継ぐ会」の会員や市民から寄贈されたものです。およそ600点あり、このうち、寄せ書きされた日の丸や記録写真、戦地から送られてきた葉書、戦争体験者のインタビュービデオなどおよそ130点を常設展示しています。
以前は市学校教育センター内で展示していましたが、建物の解体に伴い2022年から中断していました。展示の移転、再開について「戦争を語り継ぐ会」代表の新島敏明さんは「戦後80年となり戦争を知らない人が増えている一方、戦争体験者は高齢化して語り継ぐことが厳しくなっている。常設展示で記憶を引き継ぐことが出来る」と話し、資料による記憶の継承に期待を込めました。
資料室の入室時間は午前9時から午後4時半までで、入場料は無料です。月曜日と年末年始は休みです。11日までは市学習文化センターの研修室でも特設展示を行っています。