サクラの木などに寄生して被害を及ぼす特定外来生物クビアカツヤカミキリの今年度(25年度)の群馬県での被害状況が発表され、被害を受けた樹木の本数が2017年度の統計開始以降で最多のおよそ1万3900本となりました。
県自然環境課によりますとクビアカツヤカミキリの活動期にあたる今年(25年)4月から8月末までに被害を受けた樹木は1万3927本で、前の年度のおよそ10500本から3割以上増えました。前年度まで被害が確認されていなかった下仁田町、中之条町、昭和村でも被害が確認され、被害発生地域は35市町村中27市町村に拡大しています。
県自然環境課はこれまで被害の目立った県東部地域で被害が減少した一方、中部・西部で増加傾向にあり、クビアカツヤカミキリが車などに付着して移動し、被害を受ける地域が離れた場所にも拡大した可能性があるとしています。
県では住民からの情報投稿を呼びかけるサイト「ぐんまクビアカネット」での早期発見や防除などの対策や、農業被害の抑制などに取り組むとしています。



