県民会館存続を求める市民団体が要望書提出


県が廃止を含めて検討している群馬県民会館について、存続を求める市民団体が30日、建築士による低予算の改修案を含む知事あての要望書を提出しました。要望書には、県庁昭和庁舎や群馬大橋の保存にも関わった建築士 岡野眞さんによる低予算の改修案などが含まれています。
県民会館の改修費用は、2019年の県の試算でおよそ30億円とされ、近年の原材料価格高騰などにより改修費は50億円に膨らむともいわれています。いっぽう岡野さんは、アスベストの封じ込めや釣り天井の補強など、必要な補修工事を最小限にとどめ、工事の発注方式を検討するなどした場合、改修費用はおよそ25億円程度に圧縮できると試算しました。岡野さんは「法律上許される範囲で小規模の改修をこまめにするほうが、県民会館の実情に合っているのではないか。選択肢のひとつとして検討してほしい」と話しました。市民団体 群馬県民会館の存続を願う会 会長の山田哲夫さんは「改修費用の金額ばかりが取り上げられ、どのような改修が必要かという検討があまりなされていない。」として今回の要望書提出が存続検討につながることに期待を込めました。

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