竹林整備について

こんにちは!揚妻由璃子です。

今回の自然と遊ぼう!は、
「竹林整備」についてご紹介します。
群馬県緑のインタープリター会会長の
木暮幸弘さんに伺いました。

今、全国的に問題になっているのが、里山の荒廃です。

昔から里山は適度に人間が介入し管理してきて、
それによって動植物が増えて、
豊かな生態系を維持してきました。

ところが、昭和30年代から40年代にかけて、
日本が高度成長期に突入し始めると、
里山を活用しなくても済む便利な道具が次々に登場して、
里山の役割が徐々に薄れていきました。

同時に、竹林も手つかずで、
荒れ放題となりました。
プラスチック製品など、
竹に変わる便利な道具が出てきたということや、
高齢化が進んだこと、
それから地方から都市部に人口が流出しているということも
大きな要因といわれています。

また、放置された竹林は、
自分の身を守るために外へ外へとその根を広げていき、
元々あった林に入ったりして林全体を枯らしてしまったり、
住宅地にまで入って被害を与えてしまっているんです。

そこで、緑のインタープリター会では、
少しでも荒れた竹林をきれいにしようと
3年前から竹林整備をしています。

場所は、赤城山麓で
今年は11月28日、29日の2日間、竹林整備をしました。

具体的には、竹を切ってそれをチップにするという作業。
竹林は、間伐しても今度は
竹の処分が問題となるということで、
チッパーという機械を使って
切った竹を細かく粉砕します。

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竹林整備2

粉砕した竹チップは、金丸の森に運び、
植樹する際、苗木の周りに敷いて雑草が繁茂しないようにする、
いわゆるマルチングとして活用するわけです。

竹林もきれいになり、チップを敷いて森の手入れをしたりと、
まさに一挙両得なんです!

竹は、せっかくある資源ですから、
有効に活用していきたいですよね。