神流町で住民14人が下痢や腹痛などの症状を訴え、群馬県の調査で水道水の汚染による食中毒と判明しました。
県食品・生活衛生課によりますと症状を訴えたのは神流町に住む10歳未満から80代までの男女14人で、患者は全員、快方に向かっているということです。4月21日、神流町から藤岡保健所に「相原地区の住民複数名が発熱下痢などで医療機関を受診している。水道水が原因と疑われる」などと連絡がありました。その後、相原配水池の水を検査したところ、一般細菌数が水質基準を超え大腸菌も検出されました。また複数の患者の便からカンピロバクターが検出されました。
共通の飲食物はこの配水池からの水だけで、県は水道水が原因の食中毒と断定しました。配水池に、水道以外の未処理の水が混入し 汚染されたことが原因とみられています。該当地域では4月19日から水道水の飲用を制限していて、県は町に対して改善指示をしました。
カンピロバクターは鶏や牛、ペット、野生動物などの消化管に生息し、汚染された食品や水を通じて体内に入り、下痢や腹痛、発熱などを引き起こします。