群馬県・栃木県で発見のイルカ化石 ヨウスコウカワイルカ科で世界最古の新属新種と判明


群馬県と栃木県で発見されたイルカの化石が、ヨウスコウカワイルカ科で世界最古となる新種の化石だったことがわかりました。

学名は「エオリポテス ジャポニクス」で論文報告されたヨウスコウカワイルカ科の化石ではアジア初だということです。いずれも頭の一部の化石で1999年に安中市の碓氷川で発見されたおよそ1100万年前の化石と、2012年に栃木県宇都宮市の鬼怒川で発見されたおよそ850万年から1000万年前の化石です。

自然史博物館によりますとヨウスコウカワイルカは川の環境に適応した特殊なイルカで、現在は絶滅したと考えられています。発見された化石は口の奥の骨のくぼみが小さいなど、ヨウスコウカワイルカ科の祖先的な特徴があり新属新種とされました。

これまでヨウスコウカワイルカ科は北米方面の起源で中国の揚子江に入り込んだとする説がありましたが、今回の発見でアジア起源の可能性も考えられるとしています。県立自然史博物館は5月18日から6月30日まで関連の特別展示を行います。

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