沖田優監督を解任し、依田光正コーチを新たな監督としてリスタートしたザスパ群馬。依田監督指揮のもと初戦となる高知戦で注目したのは、勝利という結果もそうだが、クラブとともに1年半、作り上げてきた沖田ザスパのサッカーがどう変わるかという所だった。
起用選手、フォーメーションなど、見た目での大きな変化はなかったが、依田監督は、選手たちに粘り強さを求め、より仲間やチーム全体で挑むというマインドを意識させ、今季初勝利を届けてくれた。
「内容はどうあれ、まず粘り強くやろうという事を言ったし、それが課題でもあった。どんな形でも勝ち点3は同じ。だから、どういう展開になっても自分たちは粘り強くやろう、その中でもっと攻撃の回数が多く、奪える回数が多いに越したことはない。」
「誰かだけじゃなく、全員でやろうと言っている。誰かがそっぽを向いたら絶対にうまくいかない。ひとりじゃ気付けない事も、もう一人いれば気付ける。そういう話をして、だからチームでしょ!だから全員でやろう!元気よくやろう!と言っている。」
監督就任から限られた時間の中で、素晴らしい仕事をしてくれた。ただ、これが監督交代による一過性で終わってしまうものなのか、それとも続けられるのかは見ていかなければならない。
そして、勝利はしたが、ゴール前の決定力不足、サイドから崩されピンチにつながるシーンなど、ザスパが抱える課題はこの日も多かった。さらに言えば、最下位は脱したが、首位・鹿児島とは13pt差と依然、大きな差がついている。サッカーの内容も、いるべき順位も、求めるものからほど遠いのが現状だ。だからこそ、依田監督は、今、目の前の現実に向き合う事の大切さを説く。
「ひとつずつやったらそうなっていく、ひとつずつクリアしていければおのずとそうなる。あまり遠くを見ると足元がおろそかになる。目の前のひと試合、ワンプレーを大事にしようと話している。」
追いかける立場がやるべきことは、勝つこと、勝ち点を積み上げ続ける事しなかない。いたってシンプルで、明確だ。そう考えれば、まだまだこの勝負は長く、時間が残されているともいえる。ザスパが、全38試合を終えた時に、いるべき場所にいるために。まずは次節の熊本戦に集中し、皆で勝利を掴むだけだ。
